サッカラ&ダハシュール 砂漠の中にたたずむピラミッド!
4月2日(日)
:最高気温35〜36度(湿度が低いので汗はかかない)、最低気温15度位、この日も晴天
(Yahoo! Weather :カイロ

今日はサッカラ、ダハシュールに屈折ピラミッド、階段ピラミッドを見に行く予定。
朝8:00に昨日の約束どおり、ハンディと合流する。俺は昨日からずーっと思っている。ほんとにこいつを信用していいのか?と。その証拠として、紙に今日の契約内容を書いて説明し、了解を取った。いいか?これだけ、てめーのこと信用してないんだぞ!
ギザへ向かう道は、相変わらず混んでいるし、クラクションが絶え間なく鳴り響いている。ほんとにうるさい街だ。でも、そこから外れ、ダハシュールへ向かう田舎道に入ると、道も空き、非常に快適なドライブが出来た。(なんとハンディはラリーのスタッフをやっているらしい。ちょっとだけ、ポイントUP!)。

40分ほどでダハシュールに到着。
チケットを買って、中へと入っていく。すると、ハンディが「学生チケットを買ったか?」と聞くので、
「いや、俺、学生じゃないし」
と答えると、田中さんがすかさず
「だめだよそんな事言っちゃ!」
と言ってきた。なんでか聞くと、俺達は学会のために来ていて、田中さんが教授で、俺がその生徒だと嘘をついているからだと答えた。まったく、この人は何を考えているんだろう?いつの間にかそんな嘘ついて...
(田中より一言:嘘には嘘で対抗だ!その位やらないと精神的なバランスがとれないです^_^)
横を見ると大事なお客様だからと言って、ガードのために警察の人がついてくれた。ほんとにご苦労様、でもって、ごめんなさいね...
(田中より一言:ちゃんと後でハンディからボディーガード代を請求されましたよ、ハンディは10US$払ったと大嘘ついてましたけどね)

ダハシュールの屈折ピラミッド、レッドピラミッド、ブラックピラミッドは、まさに俺のイメージとぴったりで、すばらしい眺めだった。


(上の画像の右が屈折ピラミッド、左がブラックピラミッド)

なんにもない砂漠の中に、ぽつんとある3つのピラミッド。エジプト=砂漠、ピラミッド、スフィンクス、とイメージしていた俺にとって、なんとなくエジプトに来たと初めて実感した瞬間だった。
レッドピラミッドの中に入り、写真を撮って、サッカラへと移動。
サッカラもダハシュールと同じく砂漠の中にピラミッドがあり、エジプトらしい風景だった。サッカラには屈折ピラミッドの他、周辺施設が残っており、中身はよく分からないが、貴重なものを見れたような気がした。
ゆっくりと見学してから、ギザへと帰ることに。時間はまだ12:00前で中身が濃かった割には、時間はそんなに経っていなかった。

個人的にはハンディと、もう別れたかったのだが、行きの道中、エジプト名物“コシャリ”が食いたいとオーダーしていたので、ギザに戻り食いに行くことになった。どこで食うのかと思っていると、ハンディが勝手に買ってきてくれて、なおかつ、自分の店で食べようと言う。いやいやと一応遠慮はしたのだが、俺達が運転してる訳じゃないので、あれよあれよという間に、彼の香水屋に連れて行かれた。
ソファーに座ると「飲み物はどうだ?」と買ってきてくれるついでに、やんわりと香水はどうだとすすめてくる。いやいや、ジュースはいるけど、香水はいらんから...
肝心の“コシャリ”(カップにライス、パスタ、マカロニ、マメの層を重ね、それにトマトソースとチリソースをかけて、かき混ぜて食べるエジプトのファーストフード)の味は、まずくはないが、飽きる味。まめの食感がしっかりしていて、まめ嫌いにはちょっと厳しいと思う。
結局、半分ほど食い切ることが出来ず、後は残して、ホテルに帰ることとした。
ハンディの店はギザのピラミッドの近くなので、20分ほどで到着。さて、いよいよ緊張の瞬間、お会計ターイム!!
今朝の約束では、行って、帰って、2人で50US$。まあ、コシャリ、ジュース、チップをプラスしても、55US$がいいところだろう。取りあえず、約束の50US$を払う。するとハンディがとうとう正体を現した。
「コシャリと飲み物とその他いろいろを足して、後20US$払え!」だと...
今までの親切は全てこのためだった訳だ。まあ、予想していたことだけど、後20US$も払えだ?冗談も休み休みに言え!当然、そんなもんは却下。でも、奴も当然おとなしく引き下がる訳もなく、しつこいので、後20LE払うことでしぶしぶ合意して、別れた。
しかし、昨日といい、今日といい、むかつく奴が多すぎる!いくら日本人が裕福
(田中より一言:エジプトの公務員の初任給は年収で17万円だけど、物価が違うんだから関係ない!)だとは言え、図々しいにも程がある。ほんと、せこいの一言。観光客に随分助けられてるくせに、もっと、観光客を大切にしろよ!

少し休んで、午後は考古学博物館に行くことにした。タクシーを拾って、カイロ市街へ。初めてのカイロ市街だが、思ってた以上に近代的だ。
チケットを買って、中へ。途中からは田中さんと別行動し、ゆっくり見ることにした。俺は基本的
にこういった、美術品みたいなものにはあまり興味がないのだが、唯一、「ツタンカーメンの黄金のマスク」だけには、すごく魅き付けられた。
閉館間近までゆっくり見た後、田中さんと合流し、隣のヒルトンホテルのフードコート内にあるインターネットカフェで休憩することにした。
田中さんは自分のホームページをチェックしたかったらしく、パソコンに向かって1時間ほど何かの作業。結局、失敗に終わり、ホームページはチェックできず、その間俺は、ボーッとしているしかなかった... 一体この時間は、何だったんだろう?
この後はカイロ市街をぶらぶら散歩することとし、初めに近くのスーク(商店街みたいなもの)に向かったが、大したものではなく、さくっと通り過ぎてしまった。その後は取りあえず、鉄道の駅に向かって歩いたが、途中でトルコ航空カイロ支店に方向転換。すでに閉まっていたため、じゃあ、飯にすんべということで、レストランに向かったが、ここはまだオープン前ということで、結局、またヒルトンのフードコートに戻ってしまった。

地図を片手に、かなりの距離を歩いたため、相当へばり気味。そう言えば、道を教えてくれたおじさんがいたが、これが、エジプトで受けた初めての“無償の親切”だった。都会に住めるぐらい金に余裕が出てくると、心も余裕が出てくるもんなんだろうか?
レストランのオープン時間までの暇つぶしのつもりだったけど、面倒臭くなって、ここでそのまま夕飯を食べることにした。
俺はチキンをピタパンに挟んだサンドイッチにビールを注文。ビールは冷たかったし、サンドイッチはめちゃうまだったので、かなり満足できた。値段の方は多少高いのだが、その辺のレストランと比べて、安心感、清潔感が全然違うということを考慮すれば、大したことはない。もちろん、味はしっかりしているし、メニューの種類も問題ないので、汚いところが嫌な人、ぼられるのでは?と心配な人にとっては、お勧めだと思う。
ゆっくり休憩し、お腹も一杯になったところで、ちょっと早いのだがホテルに帰ることにした。外へ出ると大分涼しくなっている。
エジプトは砂漠気候であるため、昼は35度以上、夜は20度以下と気温の差がものすごく激しい。環境の変化に弱い人はかなりきついはず。それにプラスして、多量の排ガス。車が多いのは分かるけど、どうしてあそこまで排ガスが多いんだろう?ガソリンの質が悪いのか?車が悪いのか?どちらにしても、うがいをしないとやってられん。さらに、そのうがいをするための水。口をゆすぐことさえ危ないんだから、どうしようもない...
“住む”ということに関しては、かなり悪条件なのは間違いない。病み上がりの俺もしっかりと、最終日に風邪を引き、お腹を壊してしまった...
ホテルに戻ってからは、昨日もそうだったのだが、あまりの疲れっぷりに、風呂にも入らずそのまま爆睡してしまった...




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NEXT DAY(田中編)

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