aperza2


事務所概要 チョコ停対策 生産性向上 ライブラリー


「自動化設備の評価方法」

自動化を検討する場合、要求を満足しているか、
規模や範囲をどう決めたらよいかを評価する方法を説明する

1.費用・便益分析法
自動化にどれがよいかを判断するため、費用と便益という観点から
評価する方法が、費用・便益分析法だ。
この方法は、自動化が行われる場合と行われない場合の、
費用の増分と便益の増分を比較する。
導入の効果には、多くのものが存在する。
そのうち、「作業時間の短縮」、「段取り替え時間の短縮」、
「不良品の減少」などの便益を算出する。
設備導入だけなら、便益の現在価値をB、かかる費用をC とした場合、
「B> C」ならば導入した方がよいと判断できるが、
複数の設備から選択するには、最も高いB/C ではなく、
最も高い「便益-費用(B-C)」の設備を選択する。
ただし、次の注意点がある。
まず、将来の便益を現在価値に直す場合、現在価値が過大に出やすくなる。
また、生産量の予測には希望的な要素が入りやすいため、
便益が過大に見積もられる可能性がある。
これらをいかに正確に見積もるかが重要である。

2.点数評価法
自動化方法に、点数をつけて評価する方法が点数評価法である。
この方法は、評価項目の性能等に点数をつける。
最高の性能等に得点配分に応じた満点を、
最低限の要件を満たす性能等に0点をつける。
また、それ以外の項目も、それぞれの性能等に応じて配分する。
例えば、必要項目が4つあったとする。
この「評価基準」に基づき、4項目ごとに5段階評価し合計点を評価する。
なお、4項目ごとにレベルが「普通」をそれぞれ25点とする。
つまり、全項目「普通レベル」の設備を100点にする。

3.消去法
自動化方法が、条件を満たすか満たさないかを判断して、
満たさない方を消去する方法が消去法である。
ただし、十分検討しないで消去してしまうと、
誤った結果が出るので注意が必要である。
設備を導入するため、ゆずれない条件やこだわりの条件などを検討する。
条件設定は、「こうすれば解決できる」といった具合に、
消去法で条件を減らすことが大切である。

4.まとめ
自動化は、生産性や人員削減だけではなく、
製品のライフサイクルや設計変更の有無なども検討する。
生産性は上がっても、品質が落ちては、価値がない
これらを組み合わせたり、これら以外の方法を取り入れたりして、
自社に合った評価方法を検討してみて下さい。

詳しくお知りになりたい方は
ものづくりCOMの
「生産マネジメント」の技法解説記事

「自動化設備の評価方法」
http://www.monodukuri.com/gihou/article/819

をご覧ください。


戻る