2015.01.02(Fri.)
池袋7:43−(2610E・快速)→8:33鴻巣
鴻巣8:51−(841M)→9:49高崎
高崎10:49−(531M)→12:09川原湯温泉
川原湯温泉12:57−(533M)→13:02長野原草津口
長野原草津口13:07−(534M)→14:17(14:19)八木原
八木原15:24−(536M)→15:45高崎
高崎16:12−(2240Y・快速)→17:56池袋
 冬期研修会後、18きっぷがあと2日分残っています。今日はそのうちの1日分を使う旅です。目的地は、2014.09.30を最後に付け替えられた吾妻線の岩島−長野原草津口間。2014.08.24に旧線区間の川原湯温泉駅に行ってますから、あまり新味はありませんが、正月早々で手頃な所を、となるとなかなかないのも実情であります。
 適当に出てきたので、列車時刻をちゃんと見てなかったのですが、高崎まで行く列車にはどこで乗り継いでも時間があります。そこで、というわけでもないですが、池袋で1051M・特急”日光1号”とおそらくは新宿に回送されて2013M・特急”成田エクスプレス15号”になるN'EXの回送を見送って、籠原行き2610Eに乗車。最後尾まで歩いて来たせいかどうか、車内はガラガラで、楽にボックス席を確保。大宮から乗車があるかな、と思いましたがそれもなく、下車しかいなかったので逆に車内は私1人、という状態に。国府津車両センターの車両なんでしょうが、静岡県内では熱海だけではなく沼津や伊東までは入る可能性を考えると、車内にスルガ銀行の広告があるのはともかく、静岡浅間神社の初詣の広告があるのはちょっと面白いです。
 さて、どこで降りてもよかったのですが、鴻巣で下車。9834M・快速”新春初詣やまどり”を待ち構えようとの魂胆です。やってきた”新春初詣やまどり”の車内には空席も見え。これなら指定取れるかどうかやってみりゃよかったかな、という気も。”新春初詣やまどり”を見送って、下りホームへ。3番線には「下り列車がまいります ご注意ください」との列車接近表示器があり、さすが日本鉄道開業以来の駅、という気がします。これが上下待避線の2番線だと「列車がまいります ご注意ください」になっているのがなるほどです。
 841Mは先程の2610Eとは対照的に座席がかなり埋まる程度には乗っており、ドア横の席が空いていたので、そこに着席して、うつらうつらしているうちに高崎到着。ここで1時間の乗り継ぎ待ち。改札を出ると、群馬県の特産品店が。まあ土産は帰路でいいか、と、書店で時間をつぶした後に鶏めし弁当を購入してホームへ。
 115系3両の531Mは、座席がさらりと埋まる程度の車内で首尾よく1人でボックスが確保できたので、発車後必然的にこういうことに。渋川では、少し遅れていたらしい上越線736Mからの乗り継ぎを待って2分遅れで吾妻線に進入。2001.06.30に来たときとは温泉施設が変わっている小野上温泉を過ぎて、中之条で大量下車。このあたりからところどころ沿線に残雪が目立ちます。
 岩島を出てしばらく進んだところで、新線に進入。見える範囲ではすでに旧線の線路は撤去されて、築堤の一部も取り壊し工事中でした。真新しい橋梁を渡るとすぐにトンネル。これを出たところが新しい川原湯温泉駅のすぐ手前で、旧線の橋梁(吾妻川第2橋梁かなあ、と思いますが自信ありません)が眼下に見えました。531Mを見送って、駅の外へ。周囲は雪景色です。
 さて、531Mから533Mまでの時間は48分。駅の周辺にはそれこそ何もなく、王湯までは駅から徒歩12分、との事前情報を調べていたので、駅に置いてあった川原湯温泉のパンフレットの地図片手に、とにかく行くことに。晴天ですが、ところどころアイスバーンあり、坂あり、おまけに川原湯温泉トンネルの中の歩道は、吾妻川に沿った側が未舗装で歩きにくいときて、確かに12分程度かかって到着。
 その王湯会館は、さすがに2014.07.05の開業で新しくきれいで、500円で2Fの休憩室含めて2時間利用できますし、浴室にはボディソープとシャンプーも常備され、露天風呂もあれば、更衣室には100円投入して使用後に戻る形の貴重品庫とコインロッカーもあり、コンパクトでよいのですが、カランはシャワー付きのものが2つだけ、と、これは混雑していたら結構大変ですかねえ。正月の割にはそれほど混んでいなかったのが幸いでした。温泉は大変結構でしたが、問題は今日はとにかく時間がないことで、急いで入浴して2Fの休憩室も検分。休憩室のTVではちょうど、箱根駅伝の5区で、青山学院大学がトップに並びかけるところが放映中でした。休憩室外には自動販売機があり、350mlの缶ビールが330円、氷結が220円で、カラスの行水とはいえ少しは飲みたかったので、氷結を購入。ま、ビール購入して歩いて駅へ戻るのだと、ビールを振り回す形になりますし、仕方ありません。
 歩きにくい道をやはり12分ほどかけて川原湯温泉駅まで戻ると、ほどなく533Mがやってきましたが、これだけこなすのにはさすがに48分では慌ただしいしきつかったですね。吾妻線沿線には未入湯の温泉いくつかありますから、次回はそれと組み合わせて、もう少し時間とって、かなあ。
 533Mは駅を出てすぐにトンネルへ。一度だけトンネルから出てまたすぐトンネル。次にトンネルを出るともう長野原草津口駅間近で、新たな橋梁を渡ったところがほぼ駅構内。旧線の一部を留置線に使えるようにしているのかな?という感じでしたが、こちらは岩島方と異なり、あまり線路の撤去等は進んでいない雰囲気でした。
 このまま万座・鹿沢口まで行ってバスで軽井沢へ出るか(ただし接続が悪い)、大前まで行って折り返すか、はたまたバスで草津温泉にでも行くか、と考えましたが、531M折り返しの534Mが長野原草津口駅ホームの向かい側折返線にいて、この座席がかなり埋まってはいたものの、渋川方先頭車両の進行方向右側に空きボックスを一つ見つけたので、ダッシュして確保。荷物置いて今度は降車客を縫うように急いで改札を出て駅売店でビール購入。534Mの写真撮って先頭車両に戻ったらすぐに発車。やはりここも5分では慌ただしかったです。531Mですれ違った3002M・特急”草津2号”と532Mもそこそこ混んでいましたから、草津温泉をはじめとした温泉宿泊客が多かった、と考えるべきなんでしょうね。
 ともあれ、534Mのボックスに落ち着いてようやく風呂上がりのビール。新線区間を通り旧線に戻った岩島で「時間調整のため4分停車」とのアナウンス。妙だと思いつつ、単に臨時列車のスジが入ってるだけかな?と考えたのですが、郷原で今度は「臨時特急が7分遅れで列車交換のため7分停車」とのアナウンス。本来、岩島で交換するはずの9083M・特急”草津83号”がどうも7分どころじゃなく遅れていたようで、これを待って発車したのが13:42ですから、郷原発車時点ではこちらもなんと15分遅れに。ところが、かなり乗車のあった中之条で、535Mとの交換待ちの時間が設定されており、当然のように535Mが先にいて、ここで遅れは7分に回復。渋川では、上越線下り水上行きが737Mがこちらとの接続を取っていましたが、ここで本来の停車時間4分が削られた結果、なんと八木原では2分遅れにまで回復。その八木原で下車。
 川原湯温泉での入湯が慌ただしすぎてあまりにも入った気がしないから改めてひとっ風呂、という魂胆で、スカイテルメ渋川へ。上越線下りで八木原を出たあたりで右手に妙な建物が見えるのが気になっていたのですが、それがこれで、なんと渋川温泉なる天然温泉。さきほど、車窓から見た感じ、かなり車が駐車場にいたので混んでそうではありますが、まあ行ってみようかと。
 八木原駅から徒歩15分との事前情報をネットで見ていましたが、とりあえず歩きはじめます。駅の渋川寄りにある踏切を渡り、いまや太陽電池パネルが並べられているかつての電気化学工業の専用線跡に沿って歩いていると、上り線に回送車両がやってきましたが、何の回送か全く不明。やがて、田園風景の中に突如温泉の建物が出現。左後方の煙突(?)も上越線からよく見えますが、これ、私は日本カーリット群馬工場の煙突だとばかり思っていました。帰宅後調べて、実際は東京電力佐久発電所のサージタンクだということを知った次第です。
 歩いて12分くらいでスカイテルメに到着。駐車場はかなり埋まっています。乗り合いバスも日本中央交通と関越交通の2台が停まっていますが、時間は合いそうにはありません。入浴料は510円と案外安く、ついでに普通のタオルとバスタオルのセットを借りても200円なのでこれを借りてエレベータで2階(!)の浴場へ。後でもらったパンフレットには「宇宙船をイメージした」とか「地上15mに浮かぶ”湯船”」とありますが、それでこの建築なのか、と納得。今日の男湯は”あかぎの湯”の側で、更衣室は狭いこともありますが予測していた通りかなりの混雑。それでも浴室は結構広いためか案外と空いていて、露天風呂もあり景色眺めながらゆったり過ごせました。
 また徒歩で八木原駅に戻り、時間も少しあったので高崎からの普通列車グリーン券を購入すると「使えなかったら不使用証明もらってくださいね」との発券機を操作しながらの駅員の応接。少し驚いたので聞いてみると、どうもかなり混んでいる模様ですが、まあ始発駅だし座れないこともなかろうし、なんなら列車落として待てばいいや、と発券してもらって、さきほど川原湯温泉から長野原草津口まで乗車した533Mが大前で折り返した536Mに乗車。一人しか座っていないボックスに座って高崎へ。
 改札外の群馬県の特産品店は長蛇の列で、NEW DAYSで土産を少しと、グリーン車内でのつまみと酒を買い込んで2240Yに乗車すべく4番線へ。これが驚くほどグリーン車に乗車待ちの列があり、ホーム上のグリーン券売機の購入列も長く、一度並ぶのを止めて上野行きに乗り、籠原から2250Yに乗るか、とも考えましたが、まあ階下席なら大丈夫だろうと、とりあえず待っているうちに折り返し2240Yとなる小田原からの3640Eが到着。車内清掃後、2階席はとても無理なので階下席に回ると、割と楽に窓位置のよい窓側に着席。ただし、高崎出発時点でグリーン車は満席でした。当方はのんびり一献、という状況でしたが、途中駅からグリーン車に乗ってくる客もかなりいて、高崎駅の状況とあわせてなるほどそりゃ八木原駅で不使用証明の話が出た訳です。池袋到着時点でも、かなりの数の人がグリーン車デッキに立っていました。
 さて18きっぷは残り1日分です。
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