2004.08.08(Sun.)
池袋8:00−(特急・3)→8:40坂戸
坂戸8:42−(普通・A31)→9:00越生
越生9:20−(普通・233D)→9:34小川町
小川町9:44−(急行・1126)→9:57森林公園
森林公園10:00−(特急・5)→10:12小川町
小川町10:16−(普通・Y27)→10:30寄居
寄居11:03−(SL・パレオエクスプレス・5001)→12:49三峰口
三峰口12:57−(普通・1534)→14:53羽生
羽生14:56−(準急・2414)→15:34久喜
久喜15:22−(普通・632M)→15:43大宮
大宮15:56−(快速・2180Y)→17:38平塚
平塚21:16−(普通・924M)→22:19東京

 東武東上線、東武越生線と秩父鉄道の乗りつぶしに出かけてきました。
 ただ乗るだけも芸がないなあ、と思い、秩父鉄道ではSLのパレオエクスプレスに乗ることにして、さらに、折よくというか、平塚競技場で湘南ベルマーレとコンサドーレ札幌の試合があったので、湘南新宿ラインの初乗りまでやってしまおうという魂胆です。
 出発は、パレオエクスプレスに間に合えば何でもよかったのですが、どうせなら、と、東武東上線には大変珍しい特急(何せ、平日は下り1日3本/上り2本、休日でも下り4本/上り3本いう本数です。もちろん料金不要)に乗車してみることにして、確実に座りたかったので、かなり早めに池袋駅へ出向きました。
 が、いくら何でも池袋到着に余裕がありすぎたので、ついでに”みどりの窓口”へ立ち寄り、パレオエクスプレスのSL整理券の有無を聞いてみたのですが、どうも”みどりの窓口”では当日の発売はできないようでした。そのままコンコースに居座っても意味がないので、早めに東上線の優等列車ホームに上がると、これがまあ、拍子抜けするくらいガラガラで、パレオエクスプレスのSL整理券の件といい、何のために早起きしたのか全くわからない状況となってしまいました。
 さて、列車は定刻に発車しましたが、あまり速度は上がりません。まあ、前に普通列車がいるので、と思っていましたが、普通列車を中板橋で追い抜いた後もあまりスピードは上がりません。特急は川越までノンストップですので、下赤塚を過ぎるあたりから期待していたのですが、急行なら停車するはずの成増もゆっくりと通過、その後の急行停車駅の和光市も朝霞台も志木もふじみ野も、通過時の速度はそれほど早くはありません。まあ、危険防止なんでしょうけどねえ。
 川越からも川越市からもほとんど乗車はなく、ここでまた3駅通過して坂戸へ。7分前に池袋を出た急行が、坂戸では3分前を走っていますから、4分詰めただけですね。乗車もないわけです。なんというか、線区の体裁繕うために特急を走らせている気がしましたから、いっそ急行に統一したほうが、現状ではすっきりしそうです。
 坂戸で4両編成の越生線に乗り換え、ここからがいよいよ初乗り区間です。走り出すと、左手に路盤の跡があり、どうも、もともとは複線だったのを戦時中にでも単線にした雰囲気です。もっとも、全線にわたって路盤の跡があるわけではなく、ところどころ新しい建物が建ったりしていました。高校生が多かったにせよ、夏休みの朝の下り列車としては乗客がそこそこいたのも驚きです。この時間帯は列車本数が多いためか、乗車時間の割に頻繁に列車交換があり、一本松、川角、東毛呂と、行き違いのできない西大家と武州唐沢を除けば、武州長瀬以外の全駅で列車交換がありました。データイム15分ヘッドですから、実は坂戸駅のデータイムの発車本数で考えると、東上線の上り下りと本数は変わらないんですね。武州唐沢を過ぎると、左手から現れた八高線と寄り添って越生到着。
 越生は、構内もそれほど広くなければ、駅前広場も狭く、駅には売店もない、小さな駅でしたが、JRとの共同使用駅で、”みどりの窓口”もありました。ここでしばらく待ってから八高線に乗り換え。よく考えると、今日の乗車区間中、この八高線の区間だけが非電化区間です。
 ディーゼルカーにしばらく乗車して小川町へ。この駅は越生とは違い、東武鉄道の管理駅のようですが、構内も広く駅前も整備され、にぎわっていました。ここで東上線に乗り換え、いったん上り方向へ森林公園へと向かいます。
 森林公園までは途中2駅、隣の武蔵嵐山までは単線ですが、複線化工事を行っている雰囲気です。武蔵嵐山は、橋上式の駅舎に改築したときに、旧ホームを廃止して島式ホーム1面にしたようでしたが、旧ホームはほとんど原形のままでした。東武鉄道が絶賛売り出し中らしい、フランサという分譲住宅地の最寄りに開設されたつきのわを過ぎて森林公園へ到着。ここから先は、先月乗車したばかりです。
 すぐに小川町へ取って返して、6両編成の寄居行き普通列車に乗り継ぎ。乗り継いでみると、車窓はまさにローカル線のそれで、小川町までは確かに幹線であり、休日の1往復の特急を除いて、特急・急行が小川町止まりで、小川町−寄居間は線内の折り返し運転となっている理由がよく納得できました。
 さて、これまた構内の広い寄居に到着。いったん改札を出て、秩父鉄道の1日乗車券とパレオエクスプレスのSL整理券を購入。ここは、秩父鉄道の管理駅のようです。秩父鉄道のホームへ出て、朝食代わりの駅そばを食べていると、西武鉄道の車両がやって来ました。ちょうど、秩父鉄道への乗り入れ車両の入れ替えをやっていたようです。パレオエクスプレスの入線時刻10:51が近づくと、ホームにはずいぶん人が集まってきました。
 さて、やってきたパレオエクスプレスは、C58 363号を先頭に、12系客車の4両編成です。指定席ではなく、全車自由席のため、SL整理券という形で特別料金を取っています。そのため、先に空き座席を見つけて座ろうと考えていたのですが、寄居駅で12分間の撮影タイムが設定されていたため、ほぼ満席で到着したこともあり、どの席が空席かよくわかりません。仕方ないので私もC58を撮影してきました。団体も入っていたこともあり、車両はほぼ満席でした。ここから御花畑までは、2000.02.19の乗車区間です。しばらく車内で立っていくことになります。
 パレオエクスプレスは、停車駅こそ急行とほとんど同じ(むしろ1駅少ない)ですが、まあ上り勾配に弱いSLのためか、とにかくゆっくりと走ります。実にのんびりと走って、長瀞到着。ここで団体客の一部が降りて、進行方向に向かって左側の窓側に座ることができました。が、乗ってくる客も結構います。秩父でも団体客が降りて、少し空いたかなと思うと、ここでも結構乗客が。お花畑でさらに少し客が降り、立ち客はいないかな、くらいになって、いよいよ未乗区間へ。ちょうどやって来た車内販売からビールを買って、西武秩父駅を左に眺め、貨物列車の関係で構内が広い影森を過ぎると、秩父盆地からの登りにかかります。
 終点の三峰口でも、撮影タイムが取られて、また、転車台での方向転換作業があり、さらに、構内には保存車両もありましたので、本来ならゆっくりとしたいところですが、8分で折り返し。ワンマン運転、3両編成の電車ですが、中間車両だけが非冷房車です。1週前に、2両編成のうち1両が冷房車、もう1両が非冷房車、という編成に乗車したところですが、秩父鉄道の場合は、中間に乗客が固まりがちなので、前後に分散したいとかいうことなんでしょうか。今度は秩父盆地へ下っていくこともあり、さっきまでのパレオエクスプレスに比べると快走という感じがします。それにしても、小さな駅にも必ず駅員の姿が見かけられるのはいい雰囲気ですね。寄居を過ぎると、関東平野に入った、という感じで(実際に寄居は谷口集落)、平野の中を淡々と電車は走ります。石原の手前で上越新幹線の高架をくぐって、熊谷到着。熊谷を出ると、高崎線を高架で越え、再び上越新幹線の高架をくぐって、やはり関東平野の中央部を淡々と走ります。東武野田線の岩槻付近の風景を、もう少しひなびた感じがします。橋上駅にするための工事中の羽生に到着、ここは、東武鉄道の管理駅のようです。久しぶりにパスネットが使えるところまで帰ってきました。すぐに浅草行き準急に乗り換えますが、複線で重軌条化されており、まわりは水田ばかりでも、やはり大幹線の雰囲気です。
 久喜で今度はJRに乗り換え、大宮で下車。ここで、”湘南新宿ライン”の小田原行きに乗り換え。籠原始発の車内は、そこそこ混雑していましたが、扉横のシートを確保、赤羽でボックスが空いたので、進行方向右側のボックス席の窓側へ移りますが、ここでもそこそこは乗ってきます。赤羽ではちょうど、隣のホームからの埼京線・りんかい線経由の新木場行きと同時発車となり、こちらは山手貨物線を経由して池袋到着。帰って調べたところではやはり3分程度山手貨物線を経由したほうが、十条と板橋に停車する埼京線よりも遅いようです。池袋でも新宿でも、降車客よりもむしろ乗車客が多く、車内の混雑が激しくなってきます。
 渋谷、恵比寿、大崎ではほとんど乗客の入れ替わりはなく、大崎からは横浜方面へ。少し走って、臨海線の線路がトンネルへ消えるのを見て右へカーブを切っていくと、横須賀線の線路が現れて、平面交差で横須賀線と合流。あとは横須賀線の線路をそのまま走ります。横浜では下車客が目立ち、大船で東海道本線側に合流。あとは、各駅で乗客を降ろして、平塚到着。ここで私も下車します。
 平塚駅の駅ビルで食料を補給してから、平塚競技場へのバス乗り場へ。何せ、接続が妙によかったこともあり、ここまで寄居での駅そばしか食べていません。乗車したバスは路線バスで、シャトルバスではなかったため、競技場前で下車、平塚球場の横を通って競技場に到着。メインスタンドのアウェー側ブロック席に陣取りますが、キックオフ1時間前なのに、札幌側のサポーターズ席はかなりの入りです。サポーターズシートは、ゴールの真裏ではなく、メインスタンドのブロック席に相対した、コーナーフラッグ方向から少しゴール裏へ回り込んだところまで、で、ゴールの真裏は販売なし、というか、入場させていませんでした。同じような感じでも、国立競技場は入場させていますから、営業政策上の何かですかね?私は、ゴールラインの延長線上より若干ゴール寄りに位置していましたが、陸上競技場と併設で、トラックがあるためピッチからは遠いにしても、傾斜もあり案外と見やすいと思いました。また、風が適度に吹いて涼しかったのは何よりです。スタメンの発表がありましたが、札幌はまあこんなところ、というベスト(?)メンバー、一方の湘南は、怪我か何か、楽しみにしていたアマラオがいません。
 さて、Jリーグ公式サイトの案内では、前売り券はほとんど出ていなかったのに、キックオフが近づくと結構人が入ってきて、ホーム側のブロック席はほぼ満員、メインスタンドの屋根の下にあるオーナー席もかなりの入りで、ホーム側のブロック席に入れない湘南サポーターが、アウェー側ブロック席にも大勢やって来ます。バックスタンド側のブロック席は、ホーム側、アウェー側ともあまり人は入っていませんでしたが、むしろ、最後まで、ホームのサポーターズ席に空席が目立ちました。
 肝心の試合内容ですが、前半キックオフ早々、湘南がどうも気が抜けていたのか、開始0分で札幌・FW清野のきれいなボレーシュートが決まって、札幌が先制。しかしここからは、どちらも決め手に欠けるというか、ミスが多いというか、何だかなあという感じで、一応は札幌が押していたんでしょうが、そのまんま前半終了。後半は、湘南がいきなり押しまくって、ハーフコートゲームみたいだな、と思っていたら後半9分には同点に追いつきます。しかし、ここから湘南にもう一押しがなく、札幌も清野がGKとの1対1を外したりで、結局1-1の引き分け。これで今期の湘南−札幌戦は、3戦連続で1-1の引き分け、しかも、いずれも札幌が先制、湘南が追いつくという試合展開だそうで、まあ、なんて予定調和な、という結果でした。試合中はどちらも決定力不足で、こぼれ玉へのフォローがないなあとか、いろいろ思いながら見ていましたがまあ、それができてればこの順位にはお互いいない、さすがJ2のブービー対最下位の試合、ということでしょうか。そんな試合を物好きにも5,233人の入場者が観戦していたそうなのですが。あえて札幌でよかった点を探せば、負傷明けのためか前半で退きましたが、MF上里の動きがよかったかな、と思います。
 試合終了後すぐに急ぎ足で競技場を出て、今度はシャトルバスで平塚駅へ戻り、21:16発の東海道線に楽に間に合って帰宅。あまり平塚駅到着が遅くなると、2本後で平塚駅発が21:41の列車になるところなのですが、これが静岡始発の366Mで、座れないことが歴然でしたから急いだ次第でした。ま、結果的には余裕でセーフ、でしたけど。
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