2000.02.19(Sat.)
多摩センター10:07−(普通)→10:31立川北
立川10:49−(普通・1005)→11:03拝島
拝島11:05−(普通・1065E)→11:31高麗川
高麗川11:43−(普通・235D)→12:24寄居
寄居12:43−(普通)→13:00長瀞
長瀞14:16−(普通)→14:36御花畑
西武秩父14:50−(普通)→14:53横瀬
横瀬16:25−(特急・おくちちぶ30号)→17:46池袋
 ”ASEAN交通経済研究会(仮称)”の第1回会合に出かけてきました。要は鉄道に乗りに行って飲み会を開催しただけですので、会合の名前は気にしないように。ちなみに、昨年も”医薬品事業と労働法を考える会”、”太平洋炭鉱と国内炭の将来を考える会”、”21世紀の北海道の鉄道を考える会”、”北海道交通政策研究会”の”1999年納会”などが開催されています。
 閑話休題、前日の酒が抜けきらず、頭痛と吐き気を抱えつつ家を出たのですが、現金なもので京王線に乗車したころからめきめきと回復し、京王多摩センター到着時には体調は7割くらい戻っていました。
 車両と同じ色使いの多摩都市モノレール多摩センター駅を見上げていると、I井さん登場。モノレールは初乗りらしき、これから高尾山へハイキングに出かけるような格好をした観光客がずいぶんと目立ちました。車内でS田さん、O賀さんと合流し、いざ出発です。
 多摩センター駅を出るとすぐに多摩丘陵に分け入る感じで、やたらとアップダウンやカーブがあり、しかも周囲は山なのであんまり「都市モノレール」という感じはしません。しかも、モノレールなのにトンネルまであるという山岳路線で、これはすごいと喜んでいるうちに多摩動物公園到着。ここからは市街地を走り、「甲州街道」という名の、聞いただけではどこにあるんだかわからない駅を過ぎ、多摩川を渡ってJRを乗り越えて立川北到着。ここまでが新規開業区間ですので私達はここで下車します。
 なかなか変化に富んで面白い車窓でしたが、多摩センター−立川北間が360円で、なんと京王多摩センターから新宿までの値段(330円)より高い、という観光料込みの値段もさることながら、いくら立川南の方がまだ近いと言っても、JR立川駅とのアクセスの悪さは特筆ものでした。
 さて、JR立川駅へ歩いて、橋上駅舎の自由通路上でI塚さんと合流、「秩父・奥武蔵フリー乗車券」を購入します。ちなみにこの「秩父・奥武蔵フリー乗車券」、あんまり売れていないのか、今回のツアー参加メンバーの中にもかなり購入に苦労した人がいたようです。
 青梅線の電車の先頭車に乗り込んで発車を待つうちに、車内をまるで花道を歩くかのようにしてS水さんが登場。「あからさまに怪しい集団じゃのう」と言いながら、その集団(私達ですが)に合流します。立川を出た電車の右手車窓からI井さんの実家のある団地なぞを眺めたりしているうちに、拝島到着。ここで八高線に乗り換えです。乗り換えた電車のドアは半自動になっていました。八高線は米軍基地の横を通るのでいつ乗っても少し異様な車窓ですが、電化にあたって撤去したのか、滑走路下に潜り込んでいたトンネルはなくなっていました。
 高麗川からは本日唯一のディーゼルカーで、ここでお子さん連れのC葉さんと合流し、ツアー参加メンバーが全員揃いました。かなり混雑したディーゼルカーはひなびた風景の中を淡々と走って寄居到着、ここで秩父鉄道に乗り換えです。
 さらにローカル色の増した沿線を走って、長瀞駅へ。梅見客がたくさん降りたこの駅で下車してこの日の目的のひとつである鉄道資料館へ向かうことにしていたのですが、S田さんが駅員に確認すると、「そもそもそんなものあったっけ?」といった反応で、それじゃあ秩父鉄道ホームページの観光案内に「蒸気機関車から現在の電車まで解説。」とあったのは何なんだ、という感じではあります。
 とりあえず腹ごしらえということで、長瀞駅前の「とらや」という蕎麦屋へ入ります。蕎麦もなかなか結構で、ジャズが流れる店内でビールを飲んでいい気分になりました。余談ながら、長瀞は「蕎麦の町」で売り出しているみたいで、駅前にはずいぶんと蕎麦屋が目につきました。
 さて、問題の「鉄道資料館」ですが、どうも営業を休止したSLホテルの近くにあるらしい、ということで腹ごなしに歩いておくと、なんとSLホテル客車解体の工事看板が出ているではありませんか。とりあえずそちらへ行ってみると、郷土資料館の向いに使われていない建物があり、使われていない建物の横から裏手にかけて道床跡の砂利が残っているのみで、SLも客車も、レールすらもありません。建物の中には鉄道模型のレイアウトやSLの写真パネルなどが放置されていまして、どうもこれが「鉄道資料館」だったらしい、ということで意見の一致を見ましたが、これで入場料200円ならそりゃ高い、ということでもみな同感でした。仕方ないので全員記念撮影なんぞしてから長瀞駅へ戻りました。
 長瀞から乗車した電車からは、途中セメントの積み出し施設や貨車を眺め、秩父市街に入って、駅には花壇くらいしかないのに何故こんな名前なのかわからない御花畑駅で秩父鉄道を降り、少し離れた西武秩父駅へ歩いて、1駅乗車してこれまたセメントの関係で構内の広い横瀬駅で下車。ここから10分程歩いて武甲温泉へ。なんでも地下1,200mから汲み上げている温泉だそうで、休憩室の規模なども大きく露天風呂もありましたが、一番驚いたのは露天の洗い場(カランとか言うんでしたっけ、鏡と蛇口のついた、銭湯なんかでもよく見かけるもの)があったことでしょうか。こんなの見たのは初めてです。
 温泉にたっぷり入った後、なかなか趣のある横瀬小学校構内を歩いて横瀬駅に戻ったのは、おくちちぶ30号の到着直前でした。本日唯一の優等列車に乗り込んでビールを飲んで、正丸峠を抜けて飯能を過ぎるうちにうとうとしてしまい、池袋到着。
 ここでK持さんが登場し、名古屋へ帰るI塚さんと別れて飲み会へ。まず、”クンポー”というアジア無国籍料理(と言うのか?)へ行きました。なかなか結構なお店でした。その後、C葉さん父子とI井さんと別れて2次会のカラオケへ。このカラオケが佐々木好の”ドライブ”に始まり(知ってる人は多くないだろうなあ)、中島みゆきの”わかれうた”で終わるという画期的な会でした。
 ここで私は帰りましたが、残った4人は3次会に、夜の池袋の街へ消えていったのでした。
 幹事役のS田さんはじめみなさま、どうもお世話になりありがとうございました。
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