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パソコン システム運用について(その2)
ー PC1台でのWindows/Linux の併用運用 ー


 昨今の Linux インストールメディアの殆どは Windows とのデュアルブートを自動で行ってくれるそうだ。しかし1つのドライブに全く異なる OS を同居させるのは手直しなどの際、問題が多いと聞く。

 従って、今の2台での併用運転の形を 1台に集約して効率化を図ることに挑戦した。

 このイメージは シリアルATAの複数ドライブを有するマシンで 片方にWin xp 他方に ubuntu をインストールし、起動時にBIOSにて使いたいOSを選択し、立ち上げて使用するものである。

 シリアルATA(SATA、Serial ATA)とは、コンピュータにハードディスク、SSDや光学ドライブを接続する為のインタフェース規格である。2000年11月にSerial ATA Revision 1.0が発表され、2010年以降、SCSIやパラレルATAに代わって主流となっている。

 今、ジャンク屋で手に入るもので そこそこ高速タイプは2010年近辺に発売されたものも多く、これらはこのシリアルATAを有している。OSはこのインターフェースに接続されるHDDやSSDに搭載されて動作する。

 2014年以降 ジャンク品の活用にて2台のPCで Windows/Linuxの併用運用 を行って来たが、このシリアルATAインターフェースを4チャンネル以上持ったジャンク品もこのごろ廉価で入手出来るようになった。

この2019年10月に今までの2台PCを整理して この1台にて2つのOSの併用運用を実現、データ部はどちらのOSからでも使える。



 これがDell Inspiron530S ジャンク品のシステム情報である。

 
このSATAは4チャンネルあり、このSATA-0にubuntu、SATA-1にWin XPをインストールする。SATA-4,SATA-5にはデータ用のHDDを搭載する。

 


 どちらを使うかは起動時、Biosにて bootドライブをWindows/Linuxどちらかに指定して立ち上げればよい。

■Win XPで起動の場合

 エクスプローラの表示は右図のようになり、残念ながら何故かubuntuの入ったデバイスは表示されない。

■ubuntu で起動の場合

 こちらのエクスプローラ相当の表示は右図のようになり、すべて表示される。

 いずれにしろ、これでいままで2台にて処理していたものを1台に集約でき、物理的、操作的に随分便利になった。



☆性能向上化の推進

 起動時の立ち上げ時間、オペレーション時間などは当然そのマシン能力に依存する。現状は「Core 2 Duo」 のCPU能力に依存してるが、立ち上げ時間など1分少々かかってしまう。ところが当然のことだがジャンク屋で日時経過とともにその後の後継機種が店頭に見られることになる。

 そこで Core 2 Duoの後継CPU搭載機が出現してきたので 4ヶ月経過後の2020年2月にそのジャンク品を手に入れて性能向上化にチャレンジ、"立ち上げ時間30秒以内化"を図った。

CPUタイプ 製品名 主スペック
 従来   Core 2 Duo Dell
Inspiron 530S
Core 2 Duo E6550 2.33GHz
DDR2, 2GB
Intel GMA3100
 更新  Core i5 HP
Pavilion p6740jp
Core i5 650 3.20GHz
DDR3, 4GB
Intel H57 Express

結果;
   
従来1分近くかかったもの ⇒ BIOS起動スタートから 15秒化
(これは Win XP, ubuntu ともほぼ同じ。)
   
   これで 立ち上げ時の待ちストレスから 完全に開放された。

*付帯性能向上項目:
 従来 Win-XPのブラウザは SlimJet だったが、最近は Mozilla Firefox や Google Chrome も対応しており、便利になってきている。

☆注意事項
  この Win XP / ubuntu  併用方式では BIOSにて SATAコントローラモードを「IDE」 に設定しないと誤動作して上手く動かないので注意を要する。

(所要費用;Dell Inspiron530S ジャンク品 3,000円、HP Pavilion p6740jp ジャンク品 4,000円也)


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