(注意)言葉の言葉の解釈は非常に難しく組織や人によってまちまちなので、ここでの説明が正解ということではありません。この点に留意して読んでください。
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作文は、自分の体験そのものを書くものです。自分自身が持っている感性をアピールしたり、自分が感じたこと、感動したことを読み手に伝えるように書きます。
これに対して論文は、自分の経験や体験を考察した結果を書きます。ここで重要なのは、与えられたテーマに対する自分の立場を明確にし、現状の分析、把握、問題や課題に対する意見や考察を論理性をアピールしながら読み手に伝えるように書きます。
この違いをしっかり認識し、論文が作文にならないように注意しましょう。
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(注意)言葉の解釈は非常に難しく組織や人によってまちまちなので、ここでの説明が正解ということではありません。この点に留意して読んでください。
まずWeblio辞書によると次のような説明があります。これを見ると問題と課題の違いは良く分かりません。
もんだい【問題】(Weblio辞書へのリンクはこちら)
(1)答えさせるための問い。解答を必要とする問い。題。
「算数の―を出す」「英語の―を解く」
(2)取り上げて討論・研究してみる必要がある事柄。解決を要する事項。
「それは―だ」「―を解決する」「大臣の失言を―にする」「―点を整理する」
(3)取り扱いや処理をせまられている事柄。
「就職の―で悩んでいる」「それとこれとは別―だ」
(4)世間の関心や注目が集まっているもの。噂(うわさ)のたね。
「―の人物」
(5)面倒な事件。厄介な事。ごたごた。
「―を起こす」 |
かだい【課題】(Weblio辞書へのリンクはこちら)
(1)仕事や勉強の問題や題目。
「休暇中の―」「―を与える」「―図書」
(2)解決しなければならない問題。
「当面の―」「緊急―」 |
企業や組織における「問題」とは、本来こうあるべきところが今はできていない、というような「あるべき姿、理想的な状態」(To Be)と「できていない現状」(As Is)とを考えた場合、この差分が「問題」です。Weblio辞書の(2)や(3)が近いです。
そして「課題」は、問題を解決するために実施すべきことであり、実施すべきことを進めるために何らかの障壁がある場合、その障壁を取り除くためにやるべきことも「課題」の一つです。Weblio辞書の説明とは少し異なります。
例を挙げます。
問題:「毎日遅刻してしまう」、「毎朝6時に起床することができない」
課題:「毎晩23時に就寝する」、「目覚まし時計を2つに増やす」
さらに、これらの課題の実施するために「会社を定時に退社する」や「目覚まし時計を購入する予算を貯める」というのも課題になると思います。
所属する組織における定義がどのようなものか、同僚や先輩、上司と議論してみると良いかもしれません。
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「要因」とは、何らかの事象を引き起こす要素群であると考えます。
これに対し「原因」は要因の中で事象に直接的に関わる要素のことを指すと考えています。
例えば、「フライトの出発時刻が予定よりも1時間遅れた」という問題があったとします。この「要因」として考えられるのは、
・その飛行機の直前のフライトの到着時刻が20分遅れた。
・フライトの準備作業が15分遅れた。
・次のフライトに必要な物資の到着が40分遅れた。
・エンジンの不具合が見つかり、部品の交換作業に1時間要した。
といったものです。
この場合、どれが「原因」に該当するかを特定するのは難しいです。
この例における原因の例としては、「フライトの運行管理に無駄がある」というものが考えられます。運行管理に無駄があり非効率になっているために上記の要因の発生に繋がり、その結果として「フライトの出発時刻が予定よりも1時間遅れた」という問題が発生したということになります。
尚、これはあくまでも例に過ぎません。実際には原因をしっかり突き詰めることが必要です。
真の原因、つまり根本原因の特定(根本原因分析(RCA:Root Cause Analysis))の方法やツールはいろいろなものがあります。例えば、なぜなぜ分析、特定要因図(フィッシュボーン・チャート、魚骨図、イシカワ・ダイアグラムなどとも呼ばれる)、FMEA(Failure
Mode and Effects Analysis:故障モードと影響解析)、FTA(Fault Tree Analysis:故障の木解析)です。これらについては別のサイトや参考図書を参考にしてください。
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世間では「○○に昇格した」とか「○○に昇進した」とか言いますが、会社でも明確な使い分けはされていません。人によって「○○さんが部長に昇格した」とか「○○さんが部長に昇進した」と同じ意味なのに別の言葉を使います。そこで「本当は違いがあるはずだ」と思い、調べてみました。
いろいろ調べてみると、
・昇格:ある職位(例えば、部長(部長クラス)や課長(課長クラス))の中で階級が上がること
・昇進:職位が上がること
ということのようです。
つまり、部長や課長に上がるために受ける試験は「昇進試験」ということになりますし、実際に部長や課長に上がった場合は「昇格した」ではなく「昇進した」というのが正しいようです。
以下に、インターネットで調べた結果の一部を参考に示します。
もちろん他のサイトにも定義がかかれていますが、どれも同じような内容です。
○昇進の意味(goo辞書より)
職務上の地位、官位などが上がること。「課長に―する」
|
○昇格の意味(goo辞書より)
格式や階級などが上がること。また、上げること。格上げ。「課から部に―する」⇔降格。 |
○昇進、昇格、昇任、栄達、栄進の使い分け(goo辞書より)
【共通する意味】地位、身分などが上がること
「昇進」「昇格」「昇任」「栄進」は、いずれも地位や官職がより高くなることをいうが、「昇進」が一般的に用いられる。「昇格」は、人間のほか、機関などの格式、階級が上がることにもいう。「栄達」は、一般に高い身分や地位に昇ること、すなわち、出世することをいう。 |
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部長に○○する |
課から部に○○した |
○○を追い求める |
○○人事 |
昇進 |
○ |
− |
− |
○ |
昇格 |
○ |
○ |
− |
○ |
昇任 |
○ |
− |
− |
○ |
栄達 |
− |
− |
○ |
− |
栄進 |
○ |
− |
○ |
− |
○昇進と昇格の違い(Naokiさんのページ「労働者のための労働法のページ」より)
昇進は役職が何であるとかで指揮命令の上下関係を差します。一方昇格は会社によっては「何等級」とかいう風に言ったりする,職務遂行能力に合わせた格付けといえます。
人事の部分として労働者が多く疑問に思ったり不満を感じる部分ともいえます。
概観としては、会社の裁量権がある程度広いので、よほどの権利の濫用でない限り争いにくい部分ではあります。とはいえ男女差別の問題になりますと事例の蓄積により証明できる場合が多いです。 |