TWE-Liteの相手が動作しているか親子を別々に確認

最終更新日2018年9月14日


モノワイヤレス株式会社 のTWE-Liteを使用しているApplication IDが同じ相手が接続可能な距離で動作しているかをチェックします。
親機、子機別にチェックします。
親機に設定してスイッチを入れて子機からのパケット受信でLEDが点灯します。
子機に設定してスイッチを入れて親機からのパケット受信でLEDが点灯します。
パケット受信後、192フレーム(約3秒)経過するまでに次のパケットを受信しなければ消灯します。
相手を見つけられなかった場合は、消灯のままです。

改造したソフトは、受信した信号のApplication IDが同じかをチェックし、その他のフィルタリングをする前にDO4を処理しています。追加のフィルタリング処理が必要な場合は、さらに改造するかオプションなどの設定値の変更が必要です。
通信可能なエリア内に複数のTWE-Liteがあると、目的とするTWE-Lite以外のTWE-Liteを見つける可能性があります。

通信が可能な相手を見つけるのであって、相手がLEDを点灯させたりバイブレーターを動作させる電池の容量があるかは判定できません。

当サイトでは、以下の手順で作成した完成品やダウンロードして使用するソフトの動作保障はしません。自己責任でお願いします。

テストは、ハンダ付けの前にブレッドボードや使用予定の電池を使って行って下さい。

★ステップ1. ソフトの登録
★ステップ2. オプションの変更
★ステップ3. 作成
★その他

親機と子機を同時にチェックするようにする場合は、TWE-Liteの相手が動作しているか親子を一緒に確認を参照して下さい。
配線図やパーツの数が違います。



★ステップ1. ソフトの登録
 TWE-Liteに標準で登録されているソフトを改造したソフトで更新します。
 TWE-Liteへの登録は、Windowsパソコンを使います。

 改造したソフトをアップロードしてありますので、ダウンロードして登録して下さい。
 改造前のオリジナルのソースは、TWESDK_201408-31.zipに含まれているApp_Tweliteです。
 修正したソースファイルは「Master\Source\Master.c」で、修正前のファイルを「Master\Source\Master - mst.c」にバックアップしています。
 修正箇所は外部変数の追加部分を含めて三箇所です。ソースを「Miday Workshop」で検索して下さい。
 ソースをEclipseへ登録してビルドする手順は、TWE-Liteのソースのビルドを参考にして下さい。

用意するもの
ハード
名称
型式
メーカー
数量
単価
TWE-Lite R
モノワイヤレス株式会社
1
1750
L型ピンヘッダ 5P
(使用例Cで使用)
-
-
1
10
スルホール用テストワイヤなど
(使用例Cで使用)
-
-
1
-
USBケーブル
タイプA-microB
(スマホ用のケーブル)
-
1
-
単価はおよその値です。消費税が含まれていない場合があります。
ソフト
 ・App_Check.zip(改造したソフト) ソースは、App_Check_src.zip (ソースのみ2017/4/20更新)
 ・TWESDK_201408-31.zip
   http://mono-wireless.com/jp/products/TWE-NET/TWESDK.html の「SDK全部入り」をクリック

 標準のソフトに戻す場合は、次のいずれかのファイルを入手して同じ手順で書き込んで下さい。
 (1) http://mono-wireless.com/jp/products/TWE-APPS/App_Twelite/index.html からダウンロード。
 (2) TWESDK_201408-31.zip に含まれる次のファイル。
  TWESDK_201408-31\TWESDK\Wks_ToCoNet\App_Twelite\Master\Build\App_Twelite_Master_JN5164_1_6_5.bin

TWE-Lite DIPの場合のパソコンとの接続方法
TWE-Lite Rを使って、使用例CでL型ピンヘッダ(5P)を使用して接続する場合は、VCCをスルホール用テストワイヤなどで接続して下さい。
予め、TWE-Lite DIP側の電源を外しTWE-Lite RのUSB電源スイッチをONに設定しておきます。

TWE-Lite DIPの内側の穴は、後のソフトのアップデートの可能性を考慮し、ハンダで塞がないようにして下さい。

TWE-Lite DIPではなく、TWE-Liteの場合は、モノワイヤレス株式会社からはTWE-Lite Rに相当するハードが市販されていません。TWE-Lite Rとの間をアダプタなどで接続する必要があります。
アダプタの製作は、TWE-Liteのアダプタ製作を参考にして下さい。

書き込み手順
 ファイルをダウンロードして、それぞれ解凍します。
 TWE-Lite Rを使用し、パソコンと接続します。
 TWE-Lite Rの使い方は、http://mono-wireless.com/jp/products/TWE-LITE-R/index.html の「マニュアル」のリンク先の説明を参考にして下さい。

パソコンで、コマンドプロンプトを起動して下記の通り入力していきます。(空色と黄色が入力、黄色はパソコンによって違う部分)
最初にダウンロードしたファイルを解凍したパスを指定します。パスは実際のパスに変更して入力して下さい。
set CHECK_PATH=C:\TOCOS\App_Check
set SDK_PATH=
C:\TOCOS\TWESDK_201408-31

パラメータを設定します。
set CHECK_BIN=App_Check_Master_JN5164_1_6_5.bin
set PGM_MODE_PATH=%SDK_PATH%\TWESDK\Tools\TWE-RstPrg
set JENPROG_PATH=%SDK_PATH%\TWESDK\Tools\jenprog\bin

COMのポート番号を調べます。(下記の例では、8)
%JENPROG_PATH%\jenprog.exe
*** jenprog ver 1.3.1 ***
Found ports:
COM8

表示されたボート番号を設定します。
set PORT_NO=8

登録します。
%PGM_MODE_PATH%\TWE_PGM_MODE.exe %PORT_NO% 1
*** TWE Lite Reset/Programmer ***
*** ProgramMode COM8 ***

%JENPROG_PATH%\jenprog.exe -t COM%PORT_NO% "%CHECK_PATH%\%CHECK_BIN%"
*** jenprog ver 1.3.1 ***
file info: 04 03 0008
writing...
0%..10%..20%..30%..40%..50%..60%..70%..80%..90%..done - 3.97 kb/s
done

OK: firmware is successfully programmed.

%PGM_MODE_PATH%\TWE_PGM_MODE.exe %PORT_NO% 0
*** TWE Lite Reset/Programmer ***
*** Reset COM8 ***

以上で、ソフトが登録されます。
オプションの変更を行う場合は、そのままパソコンから切り離さずに次のステップ2.に進みます。


★ステップ2. オプションの変更
Application IDの変更はこのステップで行います。

ADCを利用しない場合はオプションを変更します。
ADCを利用するTWE-Liteの場合はこのステップを飛ばします。

「ADC変化に基づいた送信を抑制する」と「ADC値を報告しない」を有効にします。
オプションの詳細は、http://mono-wireless.com/jp/products/TWE-APPS/App_Twelite/interactive.htmlを参照して下さい。

用意するもの
ハード
 ステップ1で用意したもの
ソフト
 ・TWESDK_201408-31.zip(ステップ1で用意したもの)
 ・Tera Term http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/utf8teraterm/

TWESDK_201408-31.zipを解凍してできたフォルダーの中にある次のソフトを起動して画面上部に表示されるCOMポートの番号を確認します。
TWESDK_201408-31\TWESDK\Tools\TWE-ToCoStick\App_ToCoStick.exe
確認後、App_ToCoStick.exeを終了します。

Tera Termを起動し、Serial(シリアル) を選択して、Port:(ポート:)からCOMポートを選択し「OK」ボタンを押します。

接続後 メニューのSetup(設定)から、Serial port(シリアルポート)を選択して、Baud rate:(ボー・レート:)を115200にし、「OK」ボタンを押します。

「Shift」キーを押しながら、「+」「+」「+」 をゆっくり押します。
下記のメッセージが表示されます。
--- CONFIG/TOCOS TWELITE DIP APP V1-03-3/SID=0x00000000/LID=0x00 ---
a: set Application ID (0x67720102)
i: set Device ID (--)
c: set Channels (18)
t: set mode4 sleep dur (1000ms)
y: set mode7 sleep dur (10s)
f: set mode3 fps (32)
z: set PWM HZ (1000)
o: set Option Bits (0x00000000)
b: set UART baud (38400)
p: set UART parity (N)
---
S: save Configuration
R: reset to Defaults

「o」を押してoption bitsに、「30」を指定し「Enter」キーを押します。(空色が入力)
Input option bits (HEX): 30

「S」を押してセーブしてから、Tera Termを終了します。


★ステップ3. 作成
回路図です。
下側のLEDとタクトスイッチは、TWE-Liteが見つからなかったときに、こちら側の電池の消耗をチェックします。
 


★その他
(1).注意事項
・完成後は、親機と子機の両方で、離れた場所に持って行く前にテストを行って下さい。
・起動時に親と子のどちらを探すかが決定されますので、親子の切り替えは一度電源スイッチを切って行って下さい。

(2).作成に必要な工具類
 パソコン ハンダごて ラジオペンチ ニッパー ワイヤーストリッパー カッター ヤスリ ドリル/100円ショップのミニルーターなど

(3).医療現場での使用
医療現場での使用は下記のページで説明されています。
http://mono-wireless.com/jp/tech/Hardware_guide/QA_Medical.html

(4).Application IDの設定
同じエリアで幾つもの組み合わせで使用する場合は、それぞれApplication IDを指定してグループ化します。
Application IDの設定は次のページを参照して下さい。
http://mono-wireless.com/jp/products/TWE-ZERO/interactive.html
ステップ1.のソフトの更新で使用したTWE-Lite Rでパソコンに接続し、Tera Termを使い設定します。
Tera Termの使い方は、「ステップ2. オプションの変更」を参考にして下さい。
DIPの付かないTWE-Liteの場合は、TWE-Lite Rとの間をアダプタなどで接続する必要があります。
アダプタの製作は、TWE-Liteのアダプタ製作を参考にして下さい。

(5).結線図、実装図とパーツ一覧を廃止しました。(2018年9月14日)