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出光の火災現場から十勝沖震災を見る!

北海道で震度6弱の地震2回「03年十勝沖地震」と命名

26日午前4時50分ごろと同6時8分ごろ、北海道・襟裳岬沖を震源とする強い地震があり、浦河町では2度とも震度6弱を観測した。気象庁によると、未明の地震の直後から北海道や東北地方の太平洋沿岸で津波が発生し、浦河町で1.3メートル、釧路市で1.2メートル、青森県八戸市で1メートルの津波を観測した。同庁は未明の地震を「03年十勝沖地震」と命名した。この地震で、苫小牧市の製油所で火災が起き、音別町のJR根室線では特急が脱線した。

気象庁の観測では、「03年十勝沖地震」の震源は襟裳岬の東南東約80キロ付近で、震源の深さは約42キロ、マグニチュード(M)は8.0と推定される。震源は1952年の十勝沖地震とほぼ同じで、太平洋プレートの沈み込みによって発生したと考えられるという。震度6弱を観測したのは7月26日の宮城県北部の地震以来。M8.0以上の地震は、94年の北海道東方沖地震以来となる。

また、午前6時過ぎの地震は震源が襟裳岬の南東約50キロで、深さは約21キロ、M7.1と推定される。

気象庁は未明の震度6弱が「本震」、6時すぎの震度6弱は「余震」とみている。体に感じる余震は午後8時までに25回に達した。同庁は「3日以内にM7.0以上が発生する確率は20%」とし、注意を呼びかけている。


9月26日4時50分と共に出光興産苫小牧工場一回目のタンク火災

9月28日出光興産苫小牧工場ナフサタンク炎上

10月3日出光興産苫小牧工場多量の危険タンク発覚

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津波警報は「03年十勝沖地震」の約6分後に発令された。同庁の観測では、津波は根室市で午前5時40分に0.9メートル、浦河町で同6時24分に1.3メートル、釧路市で同9時3分に1.2メートルを観測した。また、岩手県宮古市で同5時44分に0.6メートル、青森県八戸市で同8時17分に1メートルを観測した。同庁の観測網には含まれていないが、北海道開発局の広尾町の検潮計では潮位が3.63メートル上昇したことが観測された。

1メートル以上の津波を観測したのは、96年2月にインドネシアの地震で小笠原諸島で1.04メートルを観測して以来。本土では94年10月、北海道東方沖地震で根室市花咲で1.73メートルを観測して以来。

津波警報の解除は午前9時、津波注意報の解除は午後6時半だった。

音別町のJR根室線では、強い揺れで走行中の特急「まりも2号」が脱線、26日夜になっても同線は一部で運休となっている。苫小牧西港の出光興産の製油所タンクや帯広市内では火災が発生した。釧路空港は管制塔の天井が崩れるなどしたため閉鎖となったが、同日夕に再開した。

政府は同日夕、内閣府や国交省など関係12府省庁の担当者による調査団を北海道に派遣した。

各地の主な震度は次の通り。

■午前4時50分
▽震度6弱幕別町、釧路町、新冠町、浦河町、静内町、鹿追町、豊頃町、忠類村、厚岸町
▽震度5強釧路市、別海町、更別村、厚真町、本別町、広尾町、足寄町、音別町、帯広市、弟子屈町
▽震度5弱南幌町、音更町、十勝清水町、空知長沼町、北見市、芽室町、新篠津村、清里町、苫小牧市、上士幌町、栗沢町、栗山町、中富良野町、訓子府町(以上北海道)

■午前6時8分
▽震度6弱浦河町
▽震度5強新冠町
▽震度5弱静内町、厚真町(以上北海道)、むつ市、東通村、野辺地町(以上青森県) (朝日新聞09/26 21:46)