シスター、一時帰京   2009年6月
 東急ハンズでお買い物

 シスターが骨折した体をどうやって日本まで運んでこられたのか。激痛と闘わかれた強靭な精神力にはただただ脱帽するばかりです。聖母病院での1ヶ月の入院を経て歩行が可能になられるや、早速に「東急ハンズに連れて行って!」となり、息子ともども一日ショッピングにお付き合いしました。
 子供たちが喜ぶと言ってひよこ模様のシールを10数枚、さらにはマダガスカルで使う椅子の足につける駒、装着ボンド、工具などあれこれ。「日本には何でもある」と目をパチクリされて!!
手荷物で持ち帰えれる限界を超ていませんように・・・。
サッカーシューズ

 シスターの車の運転手がどうやらサッカー好きのよう。靴が破れたとやらで、お古ではあるけれど、息子のサッカーシューズを差し上げることにしました。以前息子がマダガスカルの子供たちとサッカーに興じた時、彼らは靴を持たず裸足だったとのこと。息子のサッカー仲間の靴を集合させたい気分です。
シスターと明治記念館へ

 「マダガスカルに戻られる前に」、とシスターをお誘いして雨上がりの明治記念館(信濃町)に参集。
中華料理のランチを食べた後、何組もの花嫁花婿が輪を作る芝生の庭園に踏み入れて人さまの幸せのおこぼれをもらい、 私たちとて記念写真をパチパチ。
 ティータイムにはシスターを囲んで、マダガスカルの近況や支援物資に何を望まれるかなどの話の時間を持ちました。やっぱり何と言っても粉ミルクが必要とのこと。さらにはダンボールに穴を空け、手を突っ込んで中味を抜き取る人がいるので、荷物をいったんシーツに包んでからダンボールに入れるといい、など荷造りのヒントを伺った。な〜るほど。
 

2009年1月
100箱贈呈突破しました!


 マダガスカルのアベマリア産院に送り続けてきた荷物もとうとう100箱を越えた。いま仲間と100箱突破記念のパーティを開こうと盛り上がっているところだ。もっともこの100箱目を送ったのは私ひとりの作業。去年の11月に実家の建て直しを決め、家の中の片付けに集中的に取り組んだ結果、まだまだ使える衣類や雑品を大量に目にして、「よっしゃ、これらをマダガスカルに送るか」と急きょ思いつき、ひとりゴソゴソ荷造りをしたというストーリーだ。

97箱目から102箱目までの6箱がそれ。もちろん定番の粉ミルクも12缶を押し込み、さらには洋裁好きだった亡き母が残していた布地や洋裁道具も相当に入れ込んだ。シスターから「現地の人たちに洋裁を教えたいので布地等々を送って欲しい」とかねてより言われていたからだ。母もアフリカの大地に貢献することができて天国で喜んでいるに違いない。武蔵野の郵便局員は電話をしたらすぐにも来るので、完璧に荷造りが終わってから連絡をしないとこちらが慌てると知る。「へぇ〜。マダガスカルですかぁ。それどこでしたっけ?」みたいなのどかな会話もこれまた楽しい。いろいろな場所で荷造りをすることで、マダガスカルのファンが少しずつ増えるかも・・・だ。

6箱を受け取れば関税もおそらく半端ない、と思い、後にシスターに送金をした。この関税なるもの。時の政府が思いつきで上げたり下げたりするようで、あるいは担当官の機嫌で金額を釣りあげたりするようで、荷物を送る側もつどハラハラする。シスターから「受け取るのに苦労しました」と連絡が入ったりすると、果たして善意の荷造りも罪つくりではないかとの思いに苛まれるからだ。

そんな行ったり来たりの思いがあっても、やっぱり100箱突破の歓びは格別だ。仲間や応援者の皆様の力があってこその成果。心から有難いと感謝しています。これからも細々ではあるけれど、楽しみながら活動を続けて行きたい。

                                   2009.1.28       福永 佳津子

2008年6月



 今回の荷造りメンバーは4人。荷造り日ドンピシャのタイミングでお嬢さんが第2子を出産した平野さん。そして社会人になって地方勤務の我が息子の2人が不参加。もうひとりエチオピアに駐在中の松本さんが海の向こうから気持だけ参加してくれた6月30日でした。重量を計るたびに、やっちゃんがいたら軽く担いでくれたのにな、と体力要員なき事態を嘆きつつ、今回は私が息子に代ってエイヤーと…。最初に私の体重を計り、次に段ボールを持ってその重さを計り、引き算をする原始的計測法です。アバウトなようで結構正確なので、相変わらずこの方法を採用しています。荷物は合計6箱。粉ミルク16缶を6箱に分散させ、間に衣類やカバン、靴、文具等々を押しこみました。もちろん箱の1番上には飴の袋を。大荷物が届くことを羨ましがる配達人にあげるためとシスターから言われて、毎度毎度20袋くらい入れています。しかし6箱でも送料や税金を考えるといっぱいいっぱい。今回も無事にアベマリア産院に粉ミルクが届きますように。荷造りのタイミングに合わせて衣類を送って下さる方々、送料に使って下さいと振り込んで下さる方々。今回も有難うございました。そうそう。毎度、郵便局の集荷係が玄関口まで来てくれて荷物の重量をあらためて計り直し、送料をはじいて、ホイホイ車に積み込んでくれるのですが、今回は何と女性がひとりで請け負ってくれたのでちょっと感動でした。「これしきの荷物、女性パワーで何なく解決できる!」と居合わせたみんなが思った「母(女)は強し」の日でもありました。
 荷造りの数日後、エチオピアの松本さんからメールが届きました。
「雨季に入り涼しく凌ぎ良い気候の毎日で、夜はぐっすり。でも停電あり、燃料なし、他にもないもの一杯。燃料の大幅値上げ前の供給停止らしく、ガソリンスタンドは1割ぐらいしか営業していません。私たちも、見つけたら買っておくという状態。軽油も不足し、容器をもった人々がズラーっと辛抱強くまっています。燃料を売る予定のスタンドでは、4,50台のトラックなどがやはり列を作って待っています…」。でもないない尽くしでもみんな明るく逞しい!との文も続いていました。貧しさ=不幸せの構図が当たらないということです。松本ご夫妻、お仕事(農業指導)頑張って下さいね。

                                            福永佳津子



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