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DDR400の挫折

LastModified 03/05/26

 「光も・・・一点に集めてはじめて炎となって生まれ変わる!!」
(島本和彦著 「大熱言」より)

という訳で、DualChannel動作へのリベンジです。前回新調したPC2700モジュール2枚によるDualChannnel動作限界が150MHzという何ともショボイ結果となってしまいました。SingleChannnel では168x21=3527MHz動作が確認できていますが、やはりDualChannnelでも同程度までFSBを引っ張りたい所です。

FSB=200MHzでDualChannnelなんぞと大見得を切るつもりはさらさらございませんが、SingleChannel動作限界程度迄引っ張れるでしょうか・・・・?


1. Samsung PC3200-DDR 256MB

と言う事で今回は、Samsung純正のPC3200DDRにしてみました。DualChannel動作を前提とするので2枚同時に通販で購入しました。(2003.5.15現在で1枚\5500でしたので、店頭のバルクメモリよりは結構割高ですね)

PC3200U-30331-A1 M368L3223DTM-CCC

到着して初めて知ったのですが、片面実装基板でした。実は片面実装のメモリって初めてなんですよ。両面実装に比べてどうなんでしょうね?

実は、SDRAMの時代から長らくMicron純正にしていたので他のメーカの基板を買うのはSIMMの頃以来です。見たところ、Maicronよりもチップ抵抗やコンデンサの数はかなり多いので、見た目は高品質っぽい感じがするのですが・・・

基板には、SAMSUNGの刻印在り(判りにくいけど)

チップは、K4H560838D-TCCC

ここしばらくは実績重視でMicron一筋でしたが、果たして今回Samsungに変更した事で、如何相成りますやら・・・・


2. SingleChannnelにおけるメモリ耐性チェック

まずは、SingleChannnelで1枚ずつメモリ耐性をチェックしていきます。CPUにP4-2.6GHzESう事でCPU倍率を最低の16倍に設定して、以下の条件でチェックを行います。UltraVapochilで冷却を行っているので、前回の実績から最大で3550/16=222MHz迄の確認ができる事になります。

CPU PentiumW 2.6GHzES QMT0ES A4
MB GIGABYTE GA-8INXP改
VGA Abit Siuro4200OTES改 (Nvidia Geforce4 Ti4200) Core=300/Mem=598
CPU Cooler UltraVapochil
HDD IBM Deskstar 180GXP IC35L120AVV207-1 (120GB)
グリス 田川アルミ TSC-1
OS WindowsMe
室温 24.0℃

DIMMスロット1を使用して、Clockを上げてゆき、動作限界をSuperπ104万桁の動作によって把握してゆきます。エラーが発生した時点でDIMM電圧を上げていきます。結果が以下の表です。(メモリ設定は、[By SPD])

CPU 倍率 x16

PC3200 No.1

PC3200 No.2

FSB CPU π104万桁(sec) DIMM Volt π104万桁(sec) DIMM Volt
150 2394 65 2.5 66 2.5
151 2416 × 2.8 × 2.8
GA-8INXP SingleChannnelによるメモリ 耐性 チェック(DIMM SLOT1)

・・・・・・・・・・えーっとPC3200ってDDR400って事ですよね。って事は定格はFSB=200MHzって事ですよね、きっと。PCI/AGPは33/66MHz固定だし、CPUは16倍設定にしてるからFSB=222MHz迄動作実績あるし、マザー自体もFSB=176MHz迄は動作実績あるし・・・・・間違ってないですよね?

何度も冷静になって確認しましたが間違っていないみたいです。残念ながら2枚共FSB=150MHzでしか動作せず、電圧をあげようがどうしようがそれ以上では全く動作しません

初期不良かもとも思いましたが、FSB=150Hz迄は動く訳ですし、そもそもIntel7205はPC2100つまりFSB=133MHz迄のサポートですしね。それに正直2枚共だと初期不良とはとても思えません。

Intel7205(GA-8INXP)とSamsung PC3200 DDRとの間で何らかの相性問題がある。

と考えた方が自然かもしれません。やっぱ・・・MicronPC3200にしときゃ良かった・・・・


3. DualChannnelにおけるメモリ耐性チェック

なんかいきなりやる気がなくなって来ました。でもまあ、一応DualChannnelで2枚挿しによるチェックを行ってみます。DIMMスロット1,2 に挿入してチェックを行います。チェック方法はSingleChannleの場合と同じです。結果が以下の表です。

CPU倍率 x16

PC3200 No.1+No.2(DIMM1,2)

FSB CPU π104(sec) DIMM Volt
140 2236 66 2.5
141 2258 66 2.5
142 2281 65 2.7
144 2303 64 2.7
145 2326 × 2.8
GA-8INXP DualChannnelによるメモリ耐性チェック

1枚挿しの場合が2枚共150MHzが動作限界だったのに対して、DualChannnelでは144MHzが動作限界です。約6MHzの限界ダウンという事になります。

まあ、Micron PC2700 の場合のSingle →Dualで20MHz以上ダウンよりは少しはマシといった所でしょうか。それでも、実質的なDualChannnel限界はMicron PC2700の場合は150MHzだったので結局ダウンしてるんですがね・・・・・


4. とりあえず常用化へ

さて、結局DualChannleではFSB=140MHz程度がメモリ動作限界というなんとも情けない結果となってしまいましたが、嘆いていても仕方ないので常用設定での動作を確認してみたいと思います。これまでの検証で、UltraVapoによる冷却時のP4-2.6ESの動作限界が3550MHz程度と把握できています。CPUとメモリ相互の動作限界を踏まえて、

135x26=3523MHzを常用設定としました。

その結果が以下の表です。(3Dmark2001SEのスコアは、Siuro4200OTESをCore=300MHz, Memory=598MHzで動作)。

P4-2.6ES UltraVapo 常用限界(Vcore=1.84V)
FSB(MHz) CPU 倍率 CPU(MHz) π104 (sec) π838 (sec) 3Dmark2001 備考
168 x21 3527 48 9:15 13475 Single 256MB
138 x26 3523 51 9:38 12958 Single 512MB
136 x26 3523 46 8:46 13986 Dual 512MB

SingleからDualに変更する事でかなり明確にパフォーマンスの改善が見られます。やはり、Intel7205はDualChannnelで使ってなんぼと言えますね。また、SingleChannnel(PC2100DDR 256MB)からDualChannnel(PC3200DDR 512MB)への変更によって、π838万桁及び3Dmark2001スコアにかなりの改善が見られますね。高FSBの運用に拘るよりは、DualChannnelメモリでの運用を目指した方が実質的なメリットは多そうです。


5. 独り言

という訳で、PC2700モジュール2枚によるDualChannnel動作限界が150MHzだったのに、新たに新調したPC3200モジュール2枚のDualChannel動作限界が140MHzと輪をかけて低いというお粗末様でございました。どちらにしても、Intel7205(少なくとも私のGA-8INXP個体)ではこの辺りが限界の様です。あきまへん、サッパりわやや。

 「果物はくさる直前が最高にうまい状態だという・・・
男とて同じ!!」

(島本和彦著 「男の1枚-レッドカード-」より)

こうなったら今度こそ、Micron PC3200を購入して・・・お後は、Canterwood または Spuringdale 購入後のリベンジという事で・・・・・

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