半村 良
楽園伝説
bookf1_021 角川文庫 375−14
深夜、商事会社に勤める伊沢邦明は、暴走族によるひき逃げ事故に遭遇した。しかも被害者は、行方不明になっていたかつての上司であった。助けを求めに走った伊沢が現場に戻ってみると誰の仕業か、事故の痕跡はあとかたもなくかき消されていたのだ。 この事件をきっかけに、<地上の楽園>建設をめざす組織の存在を知った伊沢の前に、次々と不思議に出来事がくりひろげられていった。そして、その背後には、古代かせ生きのびてきた巨大な闇の力が地底世界からよみがえり、不気味な活動を開始していた。