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中規模の広告代理店に籍をおく佐伯は、大手企業の相模製薬を広告主に獲得しようと、猛烈な売り込みをはかった。その結果、相模製薬会長の寒川に面会する機会を得たが、そこに同席した漢方薬店の老主人が、突然暴漢に襲われ射殺された。だが、寒川はじめ現場に居合わせた人々は、この事件をひたかくしにかくそうとした。佐伯は沈黙を条件に広告契約をまとめようとするが、何故か彼の周辺に第二、第三の殺人が相次ぎ、そのすべては、相模製薬の新薬に関係しているらしい。しかもされらの背後には、古代の神社群が、影絵のように浮かびあがってきた。 |
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