五木寛之

地図のない旅

book1_033 新潮文庫 147H
青春の夢破れ、今は裕福な貿易商の妻である女。相変わらず革命のロマンを追い続ける男。雨のそぼ降るパリのカフェで十数年ぶりに再会した。男と女は、共に学生運動に身を投じ愛しあった過去を確かめるために、そして、別れを告げるために南仏の避暑地マントンへと旅にでる。堕ちた陽は再び昇るか? 南仏海岸の豪華な音楽祭の夜に人妻と亡命者の官能が奏でる不毛の愛の変奏曲。


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