五木寛之

夜のドンキホーテ

book1_023 角川文庫 249−9
東山剛先生、生涯を師弟教育に捧げて齢72、純情熱血の九州男子である。ふとしたことから手にした週刊誌のヌード写真、エロ記事の氾濫に憂国の情勃然として、一身をもって世の退廃を改めんと、ラ・マンチャならぬ、地元博多をいで立った。 目指すは東京! トルコ風呂、マリファナパーティー、ロックのリズム、オートバイ族に学生デモ・・・・百鬼夜行の風俗に、先生の情熱大いにたぎるが。・・・・ 随所に、爆笑、哄笑、失笑、微苦笑をさそうスラプスティックな展開の中に、鋭い文明批判をこめた、傑作ユーモア小説。


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