エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.198
2003年4月14日 月曜日

アブサリア神父のメッセージ
「イースターメッセージ」 Munib A. Younan博士
「インタビューシリーズ ― Hayder Abdel Shafi博士とのインタビュー」
トワーヌ・ファン・テーフェレンによるベツレヘムだよりNO.52

親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、
 この2週間の間に沢山の事が起こりました。その前で私たちは本当に驚いています、現在行われていることが全く理解できないので…。私の個人的な感想を披露させてください。
イラクで起こったことを考えると、それは待ち望まれていたことでした。…多くの人々がこれほど短期間に起こるのを予期しなかったとしても、またこの政権の崩壊のスピードに失望したとしてもです。私個人としては、こんな方法で起りまた短期間だったことを神に感謝しています。多くのいのちと破壊が防げたからです。イラクのような小国との戦争でアメリカと英国が負けるなどとは思えないし、またイラクは通商停止による12年間を含む3つの戦争によって苦しんでいたのですから、はじめから結果は分かりきっていました。これは私がアラブの国の外国占領を期待しているという意味ではありません。むしろこの悪の中から何かいいものが生まれてほしいと思っています。新しい民主的な政権ができるだけ早く誕生し、イラクの人々がこの長い苦しみの後、平和と安全の時代を味わってほしいと思っています。またイラク後、シリアやイランなどの戦線を開いてほしくありません。ここ(パレスチナ)で状況が変わる何かをしてほしいし、またここを思い出してもほしいと思っています。アメリカと英国がここの紛争を解決するため全力で圧力をかけることは両国の威信だと思うのです。さもないと彼らは侵入者としてのみか占領者と見られるでしょう。アメリカが「Road Map」を発行し実施したいと言ったことの筋を通してほしいと切に思います!

 昨日大主教様は聖墳墓教会で枝の主日のミサを司式され、Beitfageから旧市街の中にある聖アン教会まで午後行列をなさいました。大主教様はこれを「平和のための祈りと悔い改め」の行進とすることを望まれました。数千の人々がこの3kmの行列を歩きました。いつもは少なくとも15,000から20,000の人々が参加するのです。これはエルサレムの閉鎖のためで、地方の全ての教区のパレスチナ人キリスト教徒はエルサレムへ来ることができなかったのです。インティファダが始まって以来の引き続くこの3年の間、巡礼も来なくなっています。この聖週間の間でさえ、エルサレムへの道はすいていて、聖なる処はほとんど寂れています。

 大主教様は明日例年の記者会見を開かれます。またわたしは大主教様のご復活のメッセージを数ヶ国語でお送りします。

 ここタイベとまわりの多くの教区では、来週4月27日に正教会と一緒にご復活を祝う予定です。これは同じ小さな村や町に一緒に住んでいることの一致を表すために、ここ数年来行っていることで、違う日にご復活を祝うのはイスラム教徒に対してよい証ではないからです。これはいい経験です。その他のもっと複雑な事柄に関して一致する前に、少なくとも「統一した祝祭」に関する一致に至るために、この提唱が教会の長から正式に取り入れられるよう私たちが望んだとしてもです。

 墓の暗闇の後にイエス・キリストは復活されたと私たちは信じています。苦しみの長いトンネルの暗闇の後に私たちは正義、平和と自由の新しいいのちへ再び立ち上がると確信しています。どうぞこの思いを共にしてください、できるだけ早くそれが事実となりますように!
祝福されたご復活のよろこびのうちに。

                  

ラエド・アブサリア神父



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