エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.191
2003年2月10日 月曜日

アブサリア神父のメッセージ
「消え行く地平線!」 ハリー・ハゴピアン博士
「ベイト・サフールの家屋の大規模破壊」 スーザン・サホリ
トワーヌ・ファン・テーフェレンによるベツレヘムだよりNO.47

親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、
 イスラム教の人々は明日 Id Al-Adhaの祭りを祝い、その間にHaj(巡礼)のためにメッカに行きます。私たちの学校は数日間の休みになります。ありがたいことに学校ではすべてがほぼ平常に過ぎていますので、2学期の間のしばしの休みにほっとし、また多くの人々がその来る日を待っているイラクの戦争が起こらないようにと願っています。もし起こったら、第一次湾岸戦争の40日間の時のように、一般的な外出禁止令はすべてのパレスチナ地区に課せられるだろうと言われています。こんなことが起こらないようにと願っています。あらゆる地域で狂気の沙汰が繰り広げられるでしょうし、これは無意味で道徳的に見て受け入れがたいことです。

 シャロン首相が緩やかな休戦とパレスチナ人に対する制限を緩和することについて言及しても、私たちはこの地で何かが変化するだろうという良いしるしを認められないばかりか反対に、全面閉鎖は次の金曜までとイスラム教の祭りの間中パレスチナ地域に課せられました。ジェリコだけがこの2年来はじめて先週中ずっと局地的に開かれました。私は今私の教区に来ている数人のフランス人と、聖書の時代のジェリコの旧市街を訪ねることになりました。ここはタイベからほんの20キロほどの道のりですが、海面下360メートルのところです。イエス様が40日の誘惑を受けられた山へケーブルカーで登りました。そこからはヨルダンの谷、Al-Sultanテルのあるジェリコの町、死海、こちら側からのヨルダンの山々を見渡せるすばらしいパノラマの景色を見ることができます。山に張り付いた修道院を訪れ…そこのキャフェテリアで生のオレンジジュースを飲みましたが…、こんな美しいところで穏やかな時を過ごすのはこの2年来初めてのことでした。町へ下りると、たくさんの人々が新鮮なフルーツや野菜…有名なジェリコのオレンジ、バナナ、グレープフルーツなど…の買い物に出ていて、ひとびとが普通の日常の生活に戻れるような普通の時が帰って来てほしいと思いました。

 全体的には、みんなイラクの戦争について話し心配しています。私は今ある家族に会い、1歳の女の子の明日の洗礼について頼まれたのですが、イラクの戦争が始まって洗礼を受けられないのではないかと心配しているのです。もし戦争が起きたら何をするのかを討議する住民の共同委員会にも今出てきたのですが、外出禁止令と閉鎖が施行されるだろうから十分な食料を準備しなければならないと言っていました。もし侵略やどこかへ臨時に移動させられたり排除させられたりすることがあっても、ここにとどまって決してこの村から動かないことが大事だと私は主張してきました。
ここでは事態は深刻です。人々は恐れまた待っています。戦争はたくさんです!
怖れと希望の町タイベからご多幸を祈って

ラエド・アブサリア神父



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