エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.186
2003年1月4日 土曜日

アブサリア神父のメッセージ
「東方の賢者…平和を求める大主教ミシェル・サバー」 Geoff Baker
トワーヌ・ファン・テーフェレンによるベツレヘムだよりNO.44
正義と平和の行進(2002年12月31日 於ベツレヘム)のレポート

親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、
 時はどんどん過ぎ、2002年は終わり、早くも2003年に入りました。新しい年が皆様にとり、平和でありますように。
今年は、エルサレムのラテン管区の大聖堂において捧げられた、大主教司式の平和のミサで幕を開けました。そのミサは、エルサレムの全ての宗教共同体の助式の下に捧げられ、中には、ボルドーの大司教Jean Pierre Ricardに率いられるフランス司教団からの代表メンバーも居られました。大主教様はその説教の中で、教皇の平和へのメッセージ“パーチェム・イン・テリス=地上の平和”と“聖地についての記事”について力説されました。Ricard大司教はミサの終わりに、「聖地の教会と人々への一致のために来ました。私たちは今までと違ったビジョンを持ってフランスに帰ります」と述べられ、金銭的な援助を約束されました。事実、フランス司教団のホームページ(http://www.cef.fr/)のレポートの中に、聖地へ行き、兄弟、姉妹を訪ねるようフランスの諸教会に呼びかける力強い激励の声明文を見出すことが出来ます。フランス司教団方は、先週の日曜、一日をすごしたラマラに近い小さなキリスト教区の村への訪問にとても心を動かされたようです。私たちへの一致の訪問を心から感謝し、私たちの兄弟である諸教会にもここに来て、見てくださるようお願いする次第です。

 又私たちは教皇ヨハネ・パウロ2世が新年のメッセージの中で、明確な言葉で、聖地における平和を呼びかけられたことをとても感謝しています。――「聖なる地よ!劇的な、打ち続く緊張の中、中東のこの地域では、余りにも長く血塗られてきた同胞殺しの無意味な葛藤に対し、より緊急な、積極的な解決が模索されています。」私たちは、次の教皇の言葉にまったく同意します。「心おだやかに、分かち合い共存する人々に対し、繰り返される危険な攻撃にもかかわらず、平和は可能であり、務めです。」「そればかりか、平和は、神にこいねがう最も尊い善であり、全ての人々の好意による具体的な意思表示を通し最善の努力と共に築き上げなければならない。」と。私たちも教皇さまと共に強調します。 
具体的な意思表示と言えば、私は教皇さまとバチカン外交省を訪ね、中東の平和への実際的なイニシアチブをとるよう提唱しました。例えば、バチカンの会議に全ての政党を召集するとか、調停に代表を送るとかです。本当のことを言えば、私たちは、どの党も信頼していません。現在のイスラエル政府は平和へのビジョンを持っていないし、パレスチナ人は、弱く、虐げられ何も出来ません。アメリカはイスラエルに味方しているし、イラクのことで多忙で、私たちのために時間を取れません。ヨーロッパ諸国はよく事情が分かっていますが、アメリカが世界をしきっているため、何もできません。国連は存在しないのも同然です。アメリカが全てコントロールしているばかりか、平和を作るどころか、戦争を宣言する機関になってしまっているからです。アラブ人たちは中世のまま眠り、目を覚ますのに時間がかかります-----------あと誰が残っているでしょう。預言者の声か、この世での倫理的、霊的な権威か? そうです。教皇さまの声、そしてカトリック教会の力です。皆様、私たちの声を聞き、何かしてくださることを心より望んでおります。

 最後に、この二年間、最大規模の一致≠フグループと共に来訪されたフィレンツェの枢機卿に感謝いたします。枢機卿は、フィレンツェとトスカーナからの130人の巡礼者のグループを率いてこられ、ベツレヘムで新年をすごしました。彼らは、大晦日に企画された、私たちの管区を含むエルサレムの諸教会の長老たちにより率先された第二回平和と正義の行進にも参加しました。(レポートをご覧ください)私たちは、聖地へ巡礼者が戻ってくることは非常に重大なことだと思っています。世界中の全ての教会にとって、優先事項でなければなりませんし、聖地のキリスト教区や教会と一致する、とてもよいしるしになるでしょう。ですから、私たちは繰り返し、繰り返し、申しあげます。どうぞいらしてください。来ることを恐れないでください。

再度、新年のご挨拶を申しあげます。
皆様にとって素晴らしい年になりますように!

タイベから親愛を込めて      

ラエド・アブサリア神父



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