エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.175
2002年10月19日 土曜日

アブサリア神父のメッセージ
エルサレム大主教のワシントンでのスピーチ
ベイト・サフールの居住計画に関するギリシア正教会総主教庁の新聞発表
トワーヌ・ファン・テーフェレンによるベツレヘムだよりNO.36

親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、
 巡礼のグループが来てからタイベが観光の村になったことを、この前お伝えしました。実際私たちは、the French knights and Ladies of the Holy Sepulcher の一行をもてなすことができ、大変うれしかったです。みなさんは一日中喜んで共にいてくださり、村を去りがたく感じたほどでした。この日曜日には、フランスからのお客様、Pax Christi Germanyのジャーナリスト、そして、"Rabbits for the Human Rights"運動のイスラエルのラビがみえます。私たちのコミュニティーの日曜のミサを助けてくださり、一緒に食事をします。私たち共通の平和への取り組みや、活動について、一緒に話し合います。このような協調の小さな兆しが、両サイドにとって更なる協調への展望を広げるのに役立つことでしょう。私はこのような会合が、はたしてこのコミュニティーに受け入れられるのかと時々自分に尋ねることがありますが、相手側にも平和のために働き私たちの正当な権利を認める良い人々がいるという事実に気づかせてくれることを発見しました。

 今週、聖地やこの村でも、人々は皆、オリーブの収穫時期を迎えます。普通は、多くの人々が農業一般、特にオリーブオイルに依存しているので、とても楽しい時期なのですが、今年は、多量に採れ大変良い収穫なのに、皆、あまり熱心でないように見えます。何故かお分かりですか?境界線の閉鎖や移動の困難、イスラエルとの競合などにより、生産物が売れず、価格が低いのです。人々は、生産物をヨルダンや、他のアラブ諸国に輸出していましたが、それも不可能になり、人々は、時間、お金、エネルギーを無駄にしているように感じています。とりわけ、数世紀にわたりオリーブでよく知られた国なのに、主要な収入源の一つをだいなしにしています。パレスチナには、1700万本ものオリーブの木があるといわれています。もしそれを売ることができたら、非常な財産になることでしょう。私たちの生徒の中にはお金の代わりに、オイルで学費を払う人たちがいます。それを売れないからです。どの家族も家の中に、多量のオイルを何年も貯めこんでいるのです。

 毎週、たくさんお知らせすることがあります。私たちは、まるで、悲しみの詰まった終わりのない悲劇のお話を生きているようです…….もし終わりがあるなら、最後に、ハッピーエンドで終わりたいものです。

タイベから愛を込めて             

ラエド・アブサリア神父




HOT NEWSのもくじ

トップページに戻る