■機上にて
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アムステルダム.スキポール空港 |
いま、飛行機のテーブルの上でこれを書いている。名古屋を発ってから約6時間、アムステルダムに着くまでまだ7時間近くかかる。普通ヨーロッパへはもう少し速く行けるのだが、この名古屋発のKLM便はなぜか札幌を経由して飛ぶため、そのロスがプラスされる。
離陸してからしばらく本を読み、機内食を食べた。和食を頼んだところ、干からびた寿司とチキンが乗ったライスが出てきた。それほどおいしくはない。KLMでは普通の機内食よりも、降りる直前に出されるカップラーメンのほうが楽しみなのだ。
■ホテル到着…しかし
ロンドンのホテル「ウェストベリー・ケンジントン」に到着した。しかし、着くなりちょっと脱力ぎみだ。名古屋発のKLM便は時間かかり過ぎる。22日の12時5分に名古屋を出てから、けっきょく現地時刻の夜8時、日本時間の23日早朝5時に到着。総計なんと、17時間にものぼる長旅となった。
アムステルダムに着いた頃はまだ元気だったのに、そこからロンドンまでの乗り継ぎ便が混んでるわ遅れるわでもう疲れが一気に出てしまった。この時期飛行機はすいているのかと思いきや、名古屋〜アムステルダムもアムステルダム〜ロンドンも、ほぼ満席に近い状態だった。
(なお、この後の2002年2月、名古屋〜アムステルダム路線は運休となる)
ロンドン到着後はもう考えるのもしんどくてホテルまでタクシーを使ったのだが、途中、メーターの回るスピードが異様に速いことに気付く。不安なまま後部座席からメーターを凝視しつづける。ロンドンの南西部にあるホテルに到着し、支払った金額はチップ込みでちょうど50ポンド。日本円で8500円!……ぼったくられたのか、これって……。
ま、悔やんでもしかたないさとホテルに入る。宿帳に書き込みをし、304号室の鍵を渡される。「3階ね、あそこから上がって」と奥のほうを指差され、行ってみると、やけに狭い階段があるばかり。まさかと思うが、どこを探してもエレベーターなどない。そして「3階」とは、階段を3階分上がったところ、即ち日本でいうところの4階である。自慢じゃないが僕のトランク、タクシーの運転手が持ち上げようとした時に「んんっ!」と思わず声が出るほどの重量を誇る。疲れた体でそいつを引きずり上げ、部屋に倒れ込む。さあこの疲労をいやそうと浴室を覗いたら、そこにバスタブはなかったとさ……。
それでも明日はとりあえず、ユーロスターのチケットとミュージカル「スターライト・エクスプレス」のチケットを確保するところから始めよう。元気を取り戻さなければ。
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