一関城 いちのせきじょう

1682年に仙台藩より3万石を分け与えられて一関藩主となった田村建顕は、幕府への配慮から釣山の一関城を破却し、麓の平野部に新たに一関城を築いて居城とした。以後は幕末まで一関藩代々の藩庁となった。

▼遺構や見所

■ 田村家居館跡 ■

城は塀と堀に囲まれた長方形の単郭となっており、郭の西側が田村家の屋敷で、東側が藩の政庁だった。画像はその田村家の屋敷があった場所で、現在は裁判所と駐車場と公園となっている。


■ 心字池 ■

公園には田村家の屋敷の庭園の心字池が復元されており、かつて日本庭園がここにあったと思うと感慨深い。ただ庭園跡西側を今は車道が通っているため、少し無粋なことになっている。


■ 土塁 ■

城跡の北西部には唯一の現存遺構である土塁が残されている。この土塁は公園と宅地の間にあるが、ガーデニングされているためこの部分は私有地かもしれない。横から見ると土塁の内と外で高さが全く異なり、外の宅地部分は元は堀だったことが判る。


■ 太鼓櫓の模型(やぐらの広場) ■

かつて城の太鼓櫓が建っていた場所の近くに太鼓櫓の模型が建てられており、「やぐらの広場」と呼ばれている。モデルとなった太鼓櫓に使用された「時の太鼓」は現存しており、今は長昌寺に保管されている。


■ 旧沼田家武家住宅 ■

藩の家老職を務めた沼田家の屋敷で、一関の城下に現存する唯一の武家屋敷。
開館:1月~12月
時間:[4月-10月]9:00~16:00
時間:[11月-3月]10:00~15:00
休館日:日曜祝日の翌日・年末年始
入館料:無料
場所:岩手県一関市田村町2-18

▼歴史

▼詳細情報

最終訪城日 2017年4月23日
別名 田村氏居館
前身 -
普請開始 1681年?
築城完了 1682年
築城者 (設計者) 田村建顕 (生田孫総)
分類 近世平城
規模 東西250m×南北350m
標高 標高:26m、比高:-
文化財指定 「旧沼田家武家住宅」と「時の太鼓」は市指定有形文化財
現存建造物 -
復元建造物 -
模擬・復興建造物 ミニ太鼓櫓
遺構 土塁、庭園跡(心字池)
標柱・説明板 「やぐらの広場」と、「心字池」の近くに説明板あり。
現状 市街地、公園
イベント -
注意事項 -
場所 岩手県一関市城内

▼アクセス

 一ノ関駅前から徒歩で

JR東北本線「一ノ関駅」前から徒歩6分で「やぐらの広場」。そこから徒歩4分で「心字池」のある公園。

 駐車場

「心字池」の近くに無料の「釣山公園駐車場」あり。「やぐらの広場」の近くには有料の「城内駐車場」あり。
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