天神山城 てんじんやまじょう

海と川に面した段丘の岬に築かれた丘城で、文献や伝承に登場しない謎の城。岩城氏が相馬氏に備えて築いたが築城途中で放棄された城という説が有力。今は大部分が天神岬スポーツ公園。

▼遺構や見所

■ 北田天満宮(主郭跡) ■

主郭跡は北田天満宮の境内になっており、神社は1308年に勧請されたと現地の記載があるが、この場所に遷宮したのは由緒によれば1615年頃だという。神社自体は元は脇カ浜村にあったもので城との関連性は無い。


■ 二の郭跡 ■

主郭跡、二の郭跡、三の郭跡はほぼ方形で一列に並んでおり、周囲は2~3mの高さの土塁で囲まれている。二の郭と三の郭は今は桜の木が植えられており、春には満開の桜で一帯が覆われる。


■ 空堀 ■

主郭跡、二の郭跡、三の郭跡を囲む土塁の外側には空堀が設けられており、作りかけなのか風化で埋まったのかは不明だが、かなり浅くなっている。画像は二の郭と三の郭の空堀で、土橋が架けられているのが確認できる。


■ 外郭の外側 ■

土塁で囲まれた外郭のさらに外側の広大な一帯も、外堀と段丘崖で囲まれているため城の縄張りに取り込まれている。もしかすると居住区をこの部分に設けたかったのかもしれない。なお、ここからは弥生時代の無数の墳墓が出土した。


■ 外堀跡(あやめ池) ■

城のある段丘は北西側以外を段丘崖に囲まれており、この唯一陸続きの部分に外堀を設けている。現在は公園化で改造されて錦鯉の泳ぐあやめ池になったり、埋め立てられてバーベキュー広場になったりしている。

▼歴史

▼詳細情報

最終訪城日 2017年4月15日
別名 天神山館
前身 -
普請開始 戦国末期頃
築城完了 未完
築城者 (設計者) 不明
分類 梯郭式丘城
規模 面積:東西400m×南北400m
標高 標高:40m、比高:約40m
文化財指定 町指定史跡
現存建造物 -
復元建造物 -
模擬・復興建造物 模擬石垣
遺構 土塁、空堀
現状 北田天満宮、天神岬スポーツ公園
注意事項 イノシシが出没しており注意
場所 福島県双葉郡楢葉町大字北田

▼アクセス

 いわき駅前から徒歩で

JR常磐線「竜田駅」から徒歩30分で城跡の天神岬スポーツ公園。

 駐車場

天神岬スポーツ公園に駐車場あり(無料)
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