
福田古館 ふくだふるだて
14世紀に結城宗広の家臣、又は北畠顕家の家臣と伝わる黒木氏の一族によって小高い丘に築かれた城。黒木城の支城と考えられるが詳しい歴史が伝わっていない。現在は古舘公園と田畑。▼遺構や見所
■ 主郭跡(古舘公園) ■
小高い丘の頂きが主郭跡で、広さから見てここに黒木氏の居館が置かれていたと思われる。現在は古舘公園でベンチが設置されているが、あまり人の訪れた痕跡を感じない。
■ 腰郭群 ■
主郭の周囲には腰郭跡のような平場が複数あり、畑や駐車場や民家の敷地などになっている。井戸跡がこの郭群の何処かにあるらしいのだが残念ながら見つけれなかった。
■ 堀跡 ■
小高い丘の麓の現在水田になっている場所が堀跡(外濠跡)とされている。湿地帯を外濠としたものとされているが、現状からは判断がつかない。
■ 福田諏訪神社 ■
黒木氏が1343年頃に氏神として勧請したと伝わる神社だが、一方で15世紀に宇多郡の総鎮守として勧請されたとも伝わる。主郭から見た場合にここが鬼門になるため、やはり館の守護神として祀られたものだと個人的には思う。
▼歴史
- 年月日出来事城主・城代・持分・守備
- 1334-1346年黒木正光もしくは黒木氏一族の某がこの場所に城を築いたと伝わる。黒木氏
- 14世紀正確な歴史は不明だが、黒木氏が相馬氏に降っているため、この館主も相馬氏の家臣となったと考えるのが自然か。黒木氏?
- 16世紀この辺り一帯が相馬氏と伊達氏の争いの舞台になっており、両家の境目が目まぐるしく変わっているが、その間の館主の動向は不明。黒木氏?
- 1779年風土記に「諏訪古舘」と記載されているため、諏訪神社を残して破却されていたことが判る。
『御用書上風土記』-
▼詳細情報
最終訪城日 | 2017年4月16日 |
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別名 | 黒木館、福田館、諏訪古館 |
前身 | - |
普請開始 | 1334-1346年頃 |
築城完了 | 1334-1346年頃 |
築城者 (設計者) | 黒木氏 |
分類 | 中世平山城 |
規模 | 面積:東西100m×南北60m |
標高 | 標高:43m、比高:約15m |
文化財指定 | - |
現存建造物 | - |
復元建造物 | - |
模擬・復興建造物 | - |
遺構 | 井戸跡、土塁、堀跡 |
現状 | 古舘公園、田畑 |
注意事項 | - |
場所 | 福島県相馬郡新地町福田字西大窪 |