ジュブナイル

表紙

山崎貴 著
カバーイラスト 寺田克也
ブックデザイン ヨーヨーラランデーズ/大岡寛典
MF文庫
ISBN4-8401-0097-7 \580(税別)

 その年の夏休み、ユースケ、トシヤ、ヒデタカ、そしてミサキの4人はテトラに出会った。それは、一生忘れることのできない大冒険の夏の幕開けだったのだ………ってもう映画の感想で書いたことをくどくど繰り返すことになるのでパス。山崎監督自身の手になる、今年ナンバーワンのあの映画のノヴェライズ。洒落たイラストは寺田克也アニイの手になるモノです。ついでに山崎監督のぱらぱらマンガつき(^o^)

 えー、同じです、映画と。ほぼおんなじストーリー、台詞回し。若干説明的な部分が増えているぶん、お話の裏話的な部分が判ってくるところはありますけれども、基本は映画とおんなじなんです。ゆえに、というか、なのに、というか、やっぱ映画でうるうる来ちゃうところは本読んでても同じようにうるうる来ちゃうんだよなぁ(^^;)

 映画を観ていない人にとって、はたして本書がどういう読後感を与えるのかは良くわからないですし、観た人にとっては、あの映画のスジを文章で追体験するだけのモノなんですが、これがじつにあなた………来るんですわ(^^;)。

 オレだけかもしれないんですけど、こりゃちょっとズルいよなあ、って感じの本。誰にでもお薦めできるような本では、正直、ない。でもオレにはうれしいぞこれはぁぁ(苦笑)。わかる人は、ぜひ読んでちょ。ついでながらこの本、本のつくり自体も非常に凝っています。「ジュブナイル」という言葉に徹底的にこだわった本づくり、といいますか。このあたりの遊びのセンスも楽しんでください。寺田画伯のイラストもいいです。寺田版ミサキにも、ちょっとくらっときますですよ(煩悩笑)

00/8/16

前の本  (Prev)   今月分のメニューへ (Back)   次の本  (Next)   どくしょ日記メニューへ (Jump)   トップに戻る (Top)