STEP−7(自転車のポジションについて)


「何しろ乗ってみることが先決!」 と、とりあえずは自転車に乗らないと話は始まらないので、

最初はあえて自転車に乗るポジションとフォームには触れませんでした。

皆さん各自、試行錯誤しながらサドルの高さやハンドル位置なんかを調整していることでしょう。

でも最初のうちは、なかなか適正ポジションを自分で見つけ出して調整することは難しいことですね。

自転車のポジションやフォームを考えながら走っているうちに、色々な疑問も持ってきたでしょうね。

そこで、ここらでしっかりと「STEP−7」では自転車をピッタリと体に合わせるポジションと、

「STEP−8」では最も効率的なフォームを考えてみましょう。


 . あなたは、ちゃんとサドルに座ってますか?

「サドルに座る」 …こんな当たり前のことが出来てない人が多過ぎる!

自転車はそもそも楽な乗り物です。その楽な一番の理由は、サドルに座れるからです。

そりゃぁ楽に座って移動するんですから、考えたら当たり前ですよね。

では、「楽に座る」とはどういうことでしょうか?

普通の椅子で考えてみてください。

普通の椅子で「楽に座る」とは、

背もたれまでシッカリと深く腰掛けることです。(写真@)


(写真@)

我流でポジション合わせしている人で多いのが浅く腰掛けた状態です。(写真A)


(写真A)

コレでは長い時間なんか座れません。

やっぱりシッカリと深く腰掛けた方が楽ですよね。

このことを同じように自転車のサドル位置に置き換えてやればイイんです。

まずはサドルの取り付け位置から考えます。

サドルの角度は基本的に前下がりも前上がりもダメ。

サドルの形状によって多少の例外はありますが、基本は水平です。

そして十分に落ち着いて座れるだけサドルを後に引きます。

その次にサドルの高さを調整します。

サドルの高さは高すぎても低すぎてもダメ。

「踏みやすい位置」ではなく、「座りやすい位置」が適正です。

例えば、

サドルを水平にすることで股間の前の方が当たるという人は単純にサドルが高すぎます。

ロードレースでもサイクリングでも長距離(長時間)走るためには、

まずサドルの「座りやすい位置」を見つけ出すのが先決です。

そして、最後にハンドル位置を設定します。

ハンドル位置は、サドルに跨り自然に「スッ」と手を下ろしていった所に設定します。

完成車で組んである自転車の場合、

たいていは初心者にとってハンドル位置が遠いだろうと思います。

サドルからハンドルまでの距離はハンドルの高さや角度を変えても調整できません。

遠いハンドルを近くにするためには、

長さの違うハンドルステムに交換してハンドルまでの距離を調整します。

決してハンドルが遠いからといってサドルの位置を前にズラしてはイケマセン!

それでは本末転倒。一番大切なサドルの位置が狂ってしまいます。

面倒でも(多少お金も掛かりますが)ハンドルステムを交換して調整しなければなりません。

「STEP−8」最も効率的なフォームへ続きます。

   「STEP-8」 へ つづく 

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