STEP−1(トレーニングは何から始めるの?)


自分に合ったロードレーサーを手に入れて、さあ、どこへでも走りに行けます!

車の少ない山の方に行きますか、それとも海沿いの道を颯爽と飛ばしますか!

 ・・・でも、チョッと待って下さい。

本格的に走り出す前に、やっておきたいトレーニングがいくつかあります。

ここではロードレース入門のための、基礎トレーニングを紹介します。


  1) 真っ直ぐ走れるようになる

「真っ直ぐ走る? え゛〜〜そんなもん誰だって出来るよ!」

…っと言いますか?

でもチョット待って下さい。 この真っ直ぐ走ることが意外と難しいのです。

 左右交互にペダルを踏む時にもふらついてしまうし、

ちょっとよそ見しただけでも、見たほうに自転車は向かってしまいます。

 初心者に多い、ふらつきの原因の多くは二つ考えられます。

ふらつきの原因、その1)

それは・・・ 必要以上に身体の力が入っていることです。

特に最初のうちは肩や腕等に力が入ってしまい、余計に真っ直ぐに走れません。

なるべく力を抜いてリラックスして走ることを心がけましょう。

ふらつきの原因、その2)

もう一つは・・・ 目線です。

初心者の多くは、どうしても近くを見てしまいがちです。

ロードレーサーの場合は細いタイヤのため、路面の凸凹にハンドルを取られるので、

それらを避ける為近くを見てしまいがちですが、なるべく遠くを見るようにしましょう。

危険回避の為にも、一つ先の道路状況を読むように、

集団でも目の前の人ではなくて、もっと先を見るようにしましょう。

先を見るようにすれば、自然と肩の力も抜けてくるものです。

※ 真っ直ぐ走るポイントは、肩の力を抜いて、先を見ることです。


  2) 二つ以上のことが同時にできるようになる。 

 言うまでもありませんが、

自転車はペダルを踏み続けなければ前には進みません。

 「そんなことわかってるよ!」

…と言うかもしれませんが、まあ聞いて下さい。

 自転車、特に本格的なロードレースでは何時間も走るため、

走りながら同時に色んなこともこなします。

それは、ウィンドブレーカーを着たり脱いだり(↑写真)、補給食を食べたり…

 そういう時に、初心者の場合はどうしてもスピードが落ちてしまいます。

「そんな、急に難しいことは出来ないよ!」

…と思うでしょうが、じゃあもっと簡単なことではどうでしょうか?

 例えば走りながら話をしたり、後方確認をする為に後ろを振り向いたり・・・

「それくらいなら出来るよ!」

…って、えっ本当に出来ますか? 意外と出来ないものです。


 先にも言いましたが、自転車は常にペダルを踏みつづけなければ一定ペースを保持できません。

車だったら、ただアクセルを踏んでいればいいのですが、自転車はそうはいきません。

自転車では自分自身がエンジンです。

ペダルの回転数を一定に保つのは自分自身の感覚でしかありません。

ためしに、誰か仲間とでも並んで話をしながら走ってみてください。

知らず知らずのうちにスピードが落ちてくると思います。

他のことをしながら、スピードを一定に保つのは意外とに難しいものです。

  話しながら走る  ことが、トレーニングの第一歩です。


※ 初心者のトレーニング方法としては、二人並んで話をしながら走ることをオススメします。

 (ただ、このトレーニングは車が来ない安全な道で、ゆっくりとしたスピードで行なって下さい。)

    「STEP-2」  走る!曲る!止る!へ つづく   

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