企業診断を読む(2008年10月号)

作成日:2008-10-19
最終更新日:

水俣病

企業診断という雑誌で水俣病が取り上げられるとは思いも寄らなかった。 もっとも、会計の観点からだから、なるほどこの雑誌ならではだろう。 業績はすばらしいが、水俣病への巨額の補償費があるため、 無配が続いている、という紹介内容である。そして、筆者はこう結んでいる。

公害に対する企業の社会的責任の重さと内部統制の重要性を認識する事例である。

私個人の話で申し訳ないが、昔こんなことがあった。 社会人になったときのことである。私の勤務先は、ある公害訴訟で被告であった。 それを気に病んだ私は、ここでは働けないと怒ったのである。 当時の上司は、公害で社会的制裁を受けた企業は無くなっている、 と私を説得した。なるほど、この会社は存続しているから社会的に問題ない、ということだろう。 しかし若かった私は、こう反論した。 ではチッソはどうなんだ? 上司は答に詰まっていた。

(2008-10-19)

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MARUYAMA Satosi