企業診断を読む(2002年1月号)

作成日:2001-12-29
最終更新日:

この店がはやる秘密 第20回 

オリジン弁当の例が出ている。なるほど、と感心した。 ファーストフードの店やコンビニエンスストアの近くに出店している、 ということについてだ。私の住んでいる近くに最近オリジン弁当ができたのだが、 ここには昔コンビニエンスストアがあった。そして、近くにはファーストフードの店がある。 勤務先の近くにもオリジン弁当があり、確かに近くにコンビニエンスストアがいくつかある。 家の近くのオリジン弁当で買う機会はなく(家で料理が食べられるから)、 勤務先の近くのオリジン弁当で買う機会はない(混んでいるから)が、 好きなものを選んで買えるという安心感は大きいようだ。 私の上司がここでときどき買っている。必要なだけですむから、といっていた。

ではこれからオリジン弁当が流行るのかどうか。もう流行ってしまっているからいいのだろうか。 よくわからない。 私は一度だけオリジン弁当で弁当を買っている。井の頭線浜田山駅の近くだった。 気になったのは、お客はいなかったのに出てくるまでに時間が (といっても5分だけれど)かかったことだった。 コロッケ弁当を頼んだので、揚げるのに5分ぐらいはかかる。 これ自身は問題ない。 しかし、このあたり下手をすると客に「出てくるのが遅い」といわれてしまい、 あまりいかなくなってしまうのではないか。 私はせっかちではなかったはずなんだけれど、 あくせくした世の中ゆえにせっかちになってしまった。 そのような者たちへの働きかけが、客の待ち時間の間にできるとありがたい。

情報技術の基礎知識

コンピュータシステムにおけるセキュリティ(2)と題して、 コンピュータウイルスと暗号化技術について述べられている。 コンピュータウイルスでは、ウイルスの機能、種類(分類)、感染経路、 対策について述べられている。感染経路としては、フリーソフトの利用、 メールの添付ファイル、ホームページの閲覧があげられている。 首をかしげるのは、フリーソフトの利用である。フリーであるからウイルス保持の可能性がある、 商品として対価を払っているからウイルス保持の可能性は少ない、ということであろうか。 これならば、「フリー」ということばの中に込められている意図を覆い隠していることになる。


確かに、数としては圧倒的にフリーソフトによる感染率が高いだろう。しかし、 本来、フリーソフトでは中身も仕様も公開されるべきものである。 ソフトウェアのソース(プログラム)を公開することでこれだけのものがありますよ、 ということが安全性を高めることになる。事実、 フリーソフトウェアの多くのソースが公開されている。

ウイルスへの対策として挙げられているのは、ワクチンソフトの利用、 身元の不確かなメールを読まないこと、メールの添付ファイルを開いたり実行したりしないこと、 となっている。これだって最善ではない。ワクチンソフトは必要だが、 一度入れてしまえばそれで万全、というものではない。むしろ、ワクチンソフトの最新版を 導入・更新し続けなければならない。そして、もちろん他の対策も並行してとる必要がある。 もっといえば、身元が確かなメールでも、知らぬ間に感染しているかもしれないのだ。 よくいう踏み台である。つまり、身元の確か不確かにかかわらず、信用はするなということだ。 青信号で横断歩道を渡っても交通事故に合う確率はゼロにはならないのと同様である。

それから、上記と多少重複するが、 IPA (http://www.ipa.go.jp/) によるウイルス感染防止策が挙げられている。 これらは必要なことであるが、もう一つ、大事なことがある。 それは、ウイルスにかかりやすいコンピュータ、ソフト、オペレーティングシステムを使わない、 というごく当たり前のことである。この辺りの事情は、 がんばれゲイツ君(http://www.asahi-net.or.jp/~fv6n-tnsk/gates/)を見れば いいでしょう。

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