企業診断を読む(2001年11月号)

作成日:2001-11-22
最終更新日:

特集 IT 活用による物流&ロジスティクス革新

私は物流やロジスティクスのことはよく知らない。 だいたい、物流とロジスティクスの違いもよく知らない。 ロジスティクスは今まで「兵站学」という訳語が当てられていたように思う。 戦争時に物資の補給を行うための、まさに後方支援のためのことばであった。

それが今や、ロジスティクスである。なぜこのことばが最近になって多く見られるようになったのか。 単に論理の「ロジック」や戦略の「タクティクス」と語呂が似ているからではないかと私は思う。

それはそうとして、経営にはつきものの略語が多く出ている。 記事の中で出ている略語のうち、少なくとも上っ面だけの意味がわかったものでも IT、SCM、CRP、3PL、ERP、EDI、ABC、POS などがある。 その他、WMS(倉庫内業務管理システム)、SKU(最小在庫単位)、 CPFR(協働計画・予測・補充方式)がある。 略語を作って捨てることが経営のような気がして仕方がない。

さて、気になったことを書いておく。これはテレビの受け売りなのだが、 在庫を減らすことはリスクを増やすことになりかねない、ということである。 これはテロの話があったからより真実味が増すが、テロがなくても不測の事態が生じると 高度に合理化されたシステムは打撃を深刻に受けやすい、という事実はある。 以前のトヨタで、どこかの協力工場で火事が出たために部品の供給が止まり、 生産を抑えなければならなかった、という事件があった。 歴史はくり返す、という。

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