翌日、スパゲティーが茹で上がった頃に電話が鳴った。
「小樽にぷう子らしき女性が」
オーケー、小樽でもどこでも行こうじゃないか。
ぷう太はコンロの火を止めて、飛びかかるパール(犬・8歳)を
振り切って家を出た。
待ち合わせ場所の札幌駅北口に、予定より早く着く。
う〜ん、悪くない。
・・・なんて、ひとり春樹ごっこを楽しんでいるところに、
なにものかの友人、KさんとB氏が現れた。
Kさん
B氏
心強い。
しかも車。
しかもカーナビ。
北大〜新道〜5号線というルートで小樽へ車を走らせた。
「ビッグシップがグルメシップになってる!」
とか、ローカル話に花を咲かせながら、小樽に到着。
まずは『マイカル小樽』へ。
お店とかホテルとか映画館とかいろいろ入った巨大な商業施設です。
数年前、完成した当時は激混みで大変でしたが、今は・・・
マイカルにはやはりぷう子はいませんでした。
「・・・ぷう子・・・」
マイカルめ。
マイカルのやつめ。
マイカル・・・
マイ・カルシウム。
マイカー通勤。
前川清。
マイケル・J・フォックス。
マーティ! 大変だマーティー!(三宅祐司)
どうしたんだい、ドク。(織田祐二(ベスト・ガイ))
「そうだ、あそこから見れば、ぷう子をみつけられるかも!」
そう言ってKさんが指差したのは・・・
大観覧車。
しかも激空き。
さっそく乗ってみるドッペル一行。
う〜ん、早く早くぅ〜。
早く回れ〜。
といった面持ち。
観覧車の頂上付近。
海は広いな大きいな。
しかし、観覧車のフレームがジャマで
なかなかシャッターチャンスが訪れない。
しかもこう高くては、ぷう子を探すことなんてできない。
迂闊なドッペル一行。
それから小樽運河へ。
運河については『多摩川ぷう太ダイナミック』の小樽編を参考に。
と、そこへ・・・
あっ! アレは!!
onちゃん発見。
去年、札幌にもいたonちゃんが、こんなところにも。
もしかすると、『あっち側』のonちゃんかも。
油断もすきもない。
手には鯉のぼりが。
その後、運河沿いのラーメンビルで大泉洋(北海道の大スター)やパンチ佐藤を
目撃するも、シャッターチャンスは訪れず、
どうにもこうにもいかんともしがたいカメラマンなにものか。
ジョージって、だれ?(B氏・談)
結局ぷう子は見つからないまま、KさんとB氏に別れを告げる
ぷう太となにものか。
今思うと、ジョージが何か知っていたかもしれない。