自己暗示で勇気づけよ 甲田光雄 断食・小食健康法p236 空腹時に「おいしいものを腹一杯食べたい」という誘惑にかられた場合、次のような自己暗示をかけ、それに打ち勝つ この空腹で 健康になる 長生きが出きる よく働ける身体になる 頭が良くなる 美しくなる 運命が開かれる 以上の6項目をくり返し唱え、それと同時に五観の偈の一つ一つがすっと頭に浮かんでくるようになれば、もうしめたものです。 ご馳走をたべたいという気持ちがいつの間にか消え去ってしまうということを経験する。 玄米飯に菜食といった素朴な食事を腹6分か7分の小食で満足することに生き甲斐を覚え、 なお一層精進への意欲が燃え上がってくるに違いありません。 このような自己暗示は、単に美食の誘惑にかられる時だけでなく、食事の前後、就寝時、あるいは入浴中、車の運転中など等、随時に行ってよろしい。 そうして、潜在意識の中に小食実行への意欲を叩き込んでしまうのです。 このような自己暗示の繰り返しは、ついには小食の実行を心底から望むような気持ちに変えさせてしまうのです。 何事の場合も、「しなければならない」という義務感でしている間は身に付かないものです。 「ぜひやりたい」という強烈な想念こそが、自らを駆り立てる原動力となり、ついにその望みを成就させるのです。 小食の実行も、心底から、そのように望み、絶えずそれを思い続けるのでなければ、本当に自分のものにならないのです。 禅宗では、集中力が増して、意識が深くなった心理状態を禅定といいます。 禅定に入ることにない座禅は、アンコの入っていない最中みたいなもので、形だけということになってしまいます。 禅定は分かりやすく言えば、心と魂が重なった状態といえるでしょう。 あるいは、意識と無意識が重なった状態と言ってもよいかもしれません。 そのような禅定に入ると、おのずから身体が軽く感じられます。 人の運は小食にあり p116 私たちは、「意識の力」で頑張って、大真面目に生きようとしてはいないでしょうか。身も心も疲れてしまうことがあるのは、そのためです。 だからこそ、この「無意識の力」に注目して、それに生活をゆだねていけば、 人生はもっと気楽なものにんるだけでなく、より創造的なものになっていくのではないか、というのが私の考えです。 「無意識の力」は、私たちが頭でああのこうのと考えるよりも、はるかに立派な仕事をやりこなしてくれるからです。 2017年 (平成29年) 8月7日 【旧局舎の★HP Pavilion 500で作成】 |