壁新聞 かべしんぶん KABE-Shimbun (Shinbun)
0029 2011年12月31日 Hidden Clues.
Composed by 空閑洋始<kuga@tokyo.email.ne.jp>
クリスマスから年末年始をニュージーランドのオークランドで過ごしている。今日は大みそか。南半球は今は夏なのだが、暑くはない。朝晩はかなり涼しくなる。また、ここ数日雨模様。昨日の昼間はまるで台風でも来たかのような激しい雨だった。
オークランドに来るのは2度目だ。前回も感じたが、暮らしやすそうないい街である。ニュージーランド最大の都市だそうだが、日本だと地方の県庁所在都市といったところだろうか。もっとも、オークランドといってもダウンタウンとその周辺部分のいくつかしか知らないから、偉そうに街の感想を言えるほどの知識があるわけではないが。
スカイタワーというでっかいタワーが中心にそびえるオークランドの繁華街には1軒だけカジノがある。ラスベガスのメジャーホテルのカジノに比べればかなり小ぶりだが、それでもそこそこの規模はあり、いつも客で溢れている。そしてその7~8割が裕福そうな中国人である。裕福そうというのは賭け金。私は1セントのスロットマシンかミニマム10ドルのブラックジャックのテーブルでちまちま遊んでいるだけだが、最低賭け金25ドル、50ドル、100ドルのテーブルで、中国人観光客がチップを何枚も賭けまくっている。うらやましい。50代、60代とおぼしきおばさんたちは、眼光鋭く、みな、慣れた手つきである。
約10年前に40歳になって英語の勉強を始めたのは、ラスベガスでブラックジャックを初めて経験して、英語がわかればもっとゲームが楽しくなるだろうと感じたのがきっかけだった。でも未だに会話についていくことができない。もっとも、ここオークランドのカジノでは、あまり英語の会話が聞こえてこないのではあるが。
さて、今日は大みそかである。大きめの国の中では世界で最初に年が明ける。スカイタワーでは花火が予定されているようだが、どうも天気は雨のようだ。それでも暖かい夜になりそうだと、テレビのアナウンサーは伝えている。(写真は右ページリンクの「ヒマな男の料理」にアップ中)。
すみません2012年は忙し過ぎで全然更新してません。
今回宿泊しているのは、オークランドのダウンタウン近くのアパートメントホテル。それほど広くはないのだが、電子レンジやオーブン、食洗機、洗濯乾燥機が部屋に付いていて大変便利である。外食もしているが、スーパーで食材を買って、けっこういろいろ作っている。
フィジーではホテルのインターネット料金の高さに驚いたが、さすがにニュージーランドではそんなことはない。ただ決して安いというわけではなく、例えば7日間50ドル。さらにデータ転送容量が3GBまでと制限されている。かなり使える容量なのだが、スカイプや動画を頻繁に操作するにはやや心許ない。全世界的に見ると、日本で普段家で使っているものや、以前ハワイのホテルで経験したような、転送データ容量は無制限というのは珍しい方なのであろうか。
オークランドの書店で『DIARY of a Wimpy Kid』という本を買った。中学校低学年とおぼしき男の子が、日常を描いた日記。シリーズで5~6冊出ている中の1冊だ。「サザエさん」をリアルな世界に変換してカツオが日記を書いている感じ。子供らしい悪魔的な正直さ、かつ皮肉っぽい視点で日常生活を描いている。その中で多く登場するのが「figure out」という表現。「分かる、解明する、理解する、考え付く」などの意味。
大学院に通うようになって、授業や自分の研究のために論文を読むようになった。読んでいると、よく意味が分からないが、頻繁に登場する単語がある。「何だこれ」と思っているのだが、よく理解しないうちに自分も使ったりしている。これはだめだ。でも逆に、「分かりやすい論文」って邪道だったりするのか?