壁新聞 かべしんぶん KABE-Shimbun (Shinbun)
0021 2010年10月11日 Hidden Clues.
Composed by 空閑洋始<kuga@tokyo.email.ne.jp>
今日は体育の日なので株も為替も日本の市場は休み。でも考えてみると、「休み」なんてのがあるのはヘンではないか。休んでていいのか。銀行が休みだから休むのか。うーん。
さて為替は、政府(?)の介入にもかかわらず、1ドル81円台にまでなっている(介入って、具体的には何をどうするのだろう?)。介入の成果が出ないのだとすれば、介入によって何らかの損は出なかったのか。もし出たのならばその損失の責任はどうするのか。結果からすれば、介入という判断はミスだったのではないか。でも介入したからこそ、まだこれでもふんばっているということなのだろうか。いずれにせよ、介入って具体的に何するのか分からないから何とも言えない。
十数年前に超円高になった時、円高が落ち着いた頃に、「あれは海外ヘッジファンドの戦略だったんだよ」と言っていた評論家がいた。いまだに意味がよく分からないが、要するにマスコミで報道されていること(為替変動の要因)はあまり的を射てなくて、一部の海外投資家(一部とはいえ巨大投資家)の動きで為替が変動しているのが真相である、という趣旨だったようだ。
為替にせよ株価にせよ、毎日毎日(休みの日以外!は)、その変動理由に関するいろんな後付け解説をニュースで聞く。ニューヨークがどうしたからどうだ、とか、サミットの結果がどうだからどうだ、とか、選挙の結果がこうなったからこうなった、とか。まあ、いいかげんである。ゴールした後の競馬解説(この馬が勝った理由)を聞いているようだ。−−そういえば、スタート前の自分の予想とは全然違っているのに、レース修了後はそれに関しては全く言及せずに、勝った馬が勝った理由を、すごく偉そうに解説している人がいましたね。ある意味、「名人」かと思いますが。−−
円高になると輸出の多い企業は困るというが、そのステレオタイプな報道も信用できない。商品の値段を円立てて決めておけば、困るのは輸入する側の海外の方であって、輸出する側は関係ないような気もする。こういうことが合っているかどうかも、詳しく報道してもらいたいものだ。
我が家のケーブルテレビがデジタルになってよかったことが一つだけある。「AXNミステリーチャンネル」が見られるようになったことだ。その名の通りミステリードラマばかりを放送しているチャンネル。特徴は、イギリス、フランス、北欧、東欧など、米国以外の国で作られている番組が多いことだ。
妻と私のお気に入りの一つが「ジョナサン・クリーク」。イギリスの番組だ。主人公のジョナサン・クリークはステージマジシャンの裏方。トリックのアイデアなどを考案している。毎回、まるで手品のような不可解な殺人事件が起こり、関係者の依頼によってジョナサンが謎の解明に乗り出すというもの。ストーリーにもひねりがあって、米国製では見られない面白さがあるように思う。イギリスってのは不思議な国であると、あらためて感じさせる。(右の動画は本文と関係ありません)
ちょっと社会心理学の翻訳をやってみたりしている。すごく難しい語がたくさん並んで、日本語は何を当てはめればいいのか迷うことが多い。翻訳によってニュアンスが随分変わってしまう危険性もある( メモ lost in〜 は、〜に没頭している)。
りゅうれい。辞書によると「よどみがなく美しいさま。詩文・音楽などがなだらかでうるわしいさま」とある。「流麗な文字」「流麗な文体」などとも使える。
iMacには類語辞典も付いていて、辞書機能がとっても豊富なのに今さら気付いた。英語関係も充実している。