壁新聞 かべしんぶん KABE-Shimbun (Shinbun)
0008 2010年1月22日 Hidden Clues.
Composed by 空閑洋始<kuga@tokyo.email.ne.jp>
右の写真が前回紹介した「級数表」と「歯送り表」。いずれもA4の大きさの薄いプラスチックだ。最初からこんなに黄ばんでいたのか、長年の使用による汚れのせいなのか、定かではない。
で、前回の続きで文字の大きさなどの話。1980年代後半に一般の人でも買えるワープロが登場して、その後パソコンがどんどん普及してきて、文字を巡る状況も変わってきた。マイクロソフトのワードやエクセルを使い始めて知った文字の大きさの単位が「ポイント(pt)」。ただ、このポイントという単位、実は歴史は古いらしく、昔から日本でも使われていたのだそうだ。アメリカ式とヨーロッパ式があり、日本ではアメリカ式が使われている(マイクロソフトだもんな)そうだ。そこで具体的な大きさだが、
1pt(ポイント)=72分の1インチ。 じゃあ1インチって?
1インチ=約25.4mmだそうだから、1pt=約0.3528mm。 うわあ。
そうすると、10ptの文字=縦横が約3.53mmの文字、ってところかな。
ちなみに級数との大きさの関係を計算すると、
10級(Q)=2.5mm=約7.1pt。 100級=25mm=約71pt=もうちょっとで1インチ
ということになる(と思う)。
で、パソコンが出てきて、デスクトップパブリッシングが普及してくると、昔と比べて文字の大きさの指定に柔軟性が出てきた。デスクトップパブリッシングでも「ポイント」ではなく「級数」を使うことが多いのはありがたいが、「12級と13級のあいだくらいの大きさで」みたいな会話が平気で交わされるようになった。昔は印刷見本が出てこないとどんな紙面になるか分からなかったが、今や画面上でちょっと操作するだけで実際に確認しながら大きさを変えることができる。なんとも柔軟というかなんでもありである。「もうちょっと大きく」「もうちょっとって?」「いやだからもう少し」「1級上げる?」「………」。 (次回もしつこく関連する話が続く。ウェブ編。)
最近買ったのが、左の写真のビクターの小型ビデオカメラ。SDカードに記録する。本当に小さくて軽い。mp4のフォーマットで記録する。最近ソニーもこのタイプのカメラを発売したようで、流行り始めているのだろうか。もっとも、はっきりいってそんなに使い道があるか、分からない。カードマジックを趣味でやってて、YouTubeにアップして、自分のホームページに貼り付けて悦に入る、というような使い方ならあるかもしれないけれども。でもカードマジック撮るのも三脚で固定して、しかも「だいたいこの辺でやれば写るかな」と、勘で撮ったりしてて、実はかなり大変だ。さらに未熟な手品動画はご容赦。
アメリカの若手マジシャン、リー・アッシャーが昨年末日本に来た時、随分楽しそうにこのタイプのビデオカメラを使って撮っていて、後日YouTubeにアップしているのを見て、私もほしくなった次第。
まあとにかく、YouTube などネットとの連携専用色が強く、日本でもこれが流行るかどうか、微妙。
日本語では「朝寝する」という表現になるのかな。ただ英語の場合、この late はちょっとややこしいようで、違う意味を持ってくることもあるようだ。I slept late. という場合、文字通り「遅くに寝た」となることもあるらしい。前後の文脈で判断するしかないかもしれない。
先日知人が「眠るのにも体力がいるから、歳をとるとなかなか長時間眠れない」と言っていたが、そんなものだろうか。
別に素敵な言葉ではないけど…。昔は国語の試験で「そうきゅう」と読み方を書くと間違いだった。それで受験に落ちたって人もいたんではないか。いつからか国会議員が国会でやたら「そうきゅう」と言うようになり、次第に“正解”となった。国会議員が言うんだからしょうがあるまい。さて、「重複」は?