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標準和名 科・属名 漢字表記
ヒメザゼンソウ サトイモ科  ザゼンソウ属 姫座禅草
中国地方〜北海道の里山・山地・亜高山の湿地・湿原に分布するサトイモ科の多年草。

名前だけ聞くとザゼンソウ(座禅草)の小型版といった印象を受けるが、ザゼンソウとは性格がかなり違っている。

ザゼンソウは葉が開くより早く花が葉の隣に咲くが、ヒメザゼンソウはザゼンソウが咲く頃には、ウバユリ・オオウバユリに似た葉を広げるだけで、花は葉の付け根にニッコウキスゲの咲く頃にひっそりと咲き、人に注目されることなく終わってしまう。
↑ミズバショウの咲く時期に木道の間で見かけるヒメザゼンソウの葉
↓ニッコウキスゲの咲く頃、同じ箇所で咲いているヒメザゼンソウの花
↓参考画像:ミズバショウの咲く頃に咲くザゼンソウの花と葉の様子
尾瀬でもヒメザゼンソウは生えていますが、尾瀬沼近くの大江湿原、大江川一ノ橋近くの小淵沢田代分岐の沼山峠側と尾瀬沼側の約300mほどに分布しているだけです。

花の時期はニッコウキスゲが満開の頃で、複線式木道の間の山野草の葉が茂っている箇所を覗き込んで、ヒメザゼンソウの小さな地味な花を見つける人は殆ど居ず、尾瀬の花図鑑などにも掲載されることは殆どありません。