尾瀬の花 コース案内026
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 富士見峠起点 見晴(下田代十字路) 



026:富士見小屋富士見峠〜(八木沢道)〜昼場〜見晴(下田代十字路)
このコース案内は、片方向のみの案内:往復案内となっています。

このコースの見所・撮影ポイントは、ありません。
このコースにはベンチ・トイレはありませんが、湧き水は1ヶ所あります。

富士見小屋は尾瀬にある数多くの山小屋の中で、一番高い所に建てられていて、民宿のような印象を受ける最新設備に囲まれた他の山小屋とは違い、いかにも山小屋といった印象です。いつも夕食に出る山菜テンプラが美味しく、夜になると眼下遠くに見える・標高差1,000mほどの片品村の中心街が美しく、私個人としては寛げる山小屋の1つとなっています。

富士見小屋

富士見小屋は尾瀬登山の要衝にあり、小屋の前の道は、片品村富士見下(富士見林道)、鳩待峠(鳩待通り)、尾瀬ヶ原:竜宮十字路(長沢新道)、尾瀬ヶ原:見晴(八木沢道)、尾瀬沼南岸(皿伏新道)の5方向と繋がっております。

しかし、登山口:富士見下から富士見峠経由で尾瀬ヶ原に入るには5時間ほど掛かるに比べ、鳩待峠から尾瀬ヶ原には1時間ほどですので、鳩待峠まで車道が延びた頃から、「通」のみが通る所となってしまいました。

富士見下〜富士見小屋〜富士見峠〜見晴(下田代十字路)は、かってのメーンルートで、尾瀬ヶ原の山小屋に荷物を運ぶ馬ソリも通っていました。昭和40年より前に尾瀬ヶ原に行かれた事のある大半の方は、このコースをとおられております。

富士見峠への道

富士見下〜富士見小屋〜富士見峠〜(皿伏新道)〜マイクロウェーブ塔のコースは、マイクロウェーブ塔の保守のため、未舗装ながらも車道となっていて、幅広い歩きやすい道です。

100mほど歩くと前方左手への分岐路が見えてきて、

左手に分岐路

そこが正式な富士見峠で、標識も立てられていて、その先に八木沢道の入山口(足拭きマット設置)が見えています。

正式な富士見峠、足拭きマット

足拭きマットの直ぐ先までは歩きやすい登山道ですが

足拭きマット

その先からは狭い道となり、雨が降ると登山道が水路となり、

水路となった登山道

そのような悪路が長く続きます。

続く悪路

やがて前方に標識が見えてくると、そこが昼場と呼ばれる昔の休憩地です。

昼場

今は湧き水が流れているだけの水場ですが、昭和40年以前には、ここで昼食・昼の休憩をとった場所だったようです。・

昼場の湧き水

狭い八木沢道を下り続けていくと前方に、八木沢に架かる八木沢橋が見えてきます。

八木沢橋

八木沢道八木沢の右岸に沿ってしばらく進み、

右岸の八木沢道

途中に橋のような物が設置されていますが、川を渡る橋ではなく、岸辺を通る木道です。

岸辺を通る木道

ブナの大木が林立する深い森の中へと八木沢道は進み、

ブナの森を通る八木沢道

やがて前方にフラットな橋が見えてきますが、これが見晴沼尻川橋(八木沢道沼尻川橋)で、ここが群馬県と福島県との県境となっています。

手前が群馬県

見晴沼尻川橋を渡った先の八木沢道は平坦なコースを進み、水はけが悪いために、ぬかるんだ悪路が連続し、2005年でも1ヶ所、長靴でないと靴が水没するような深い小川があります。

長靴で渡っております

林下にコケイランタニギキョウオオバミゾホオズキなどが咲いている花の観賞に向いている所が続いてはいますが、とにかく悪路の連続です。

ぬかるんで、溜まった水が光って見える悪路の先に、鮮やかなオレンジ色の物が見えてきて、進むと、それがテントと分かり、やっと見晴キャンプ場に到着したことが分かりました。

悪路の先にテント

キャンプ場の真ん中を貫く八木沢道を進んでいくと、前方右手に無料休憩所が見えてきます。その向かいに公衆トイレがあり、

無料休憩所

山小屋:燧小屋を左手に見ながら更に進み、

原の小屋、桧枝岐小屋

原の小屋の角で曲がると、そこが見晴銀座となります。

このコースは展望もなく、珍しい花も多くなく、殆ど人の通らない寂しいコースで、悪路が続き、標高差も400m以上ありますから、通られる時には装備を整えて、クマ避けの鈴も持って、注意して通って下さい。


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