尾瀬の花 | コース案内015_2 |
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尾瀬ヶ原:見晴(下田代十字路)起点 |
025:赤田代分岐(東電小屋分岐)〜東電尾瀬橋〜東電小屋〜ヨシッポリ田代〜ヨッピ橋分岐
このコースの見所・撮影ポイント:
赤田代分岐付近のカキラン(柿蘭)
下田代越しの見晴(下田代十字路)の山小屋群
東電尾瀬橋からの只見川
尾瀬川田代のミズバショウとザゼンソウ
尾瀬川田代〜東電小屋にある山道のキクザキイチゲ・スミレサイシンなどの早春の山野草
東電小屋前の2本の桜(ミネザクラ、チシマザクラ)
ヨシッポリ田代の小川のリュウキンカの帯
ヨッピ橋(ヨッピ吊橋)とヨッピ川
注意点:
クマとの遭遇。
このコースには起点の赤田代分岐(東電小屋分岐)と終点のヨッピ橋たもと、東電小屋前にベンチが設置されていて、トイレは東電小屋の脇にあります。
割と座っている人を見かける機会の少ない分岐に2箇所あるベンチ。そこから東電小屋に向かうと
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赤田代分岐のベンチ |
100mほどの間の左手:下田代側に、尾瀬でもそれほど見かけないカキラン(柿蘭)が7月頃に咲いていますので、探してみて下さい。この辺りの下田代は平坦ですが、一ヶ所、割と深く削られた小川があります。
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唯一の小川は深い流れ |
小川を渡ってから振り返って見ると、燧ヶ岳が大きく聳えていて、
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振り返ると平坦な下田代と燧ヶ岳 |
燧ヶ岳から右の方に目を転ずれば、見晴(下田代十字路)の山小屋群が直ぐ近くに見えました。
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見晴の山小屋群 |
先に進むと前方にシラカバ林が近づいてきて、その先のコースは木道もなく、赤土の悪路が川に向かって下っておりました。
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東電尾瀬橋へ悪路の急坂 |
悪路の先には橋が見え、それが福島県と新潟県の県境ともなっている東電尾瀬橋で、下を流れる川は只見川です。
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県境の東電尾瀬橋 |
福島県側から東電尾瀬橋を進み、左手:只見川の上流を見るのが私は好きです。
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只見川 |
橋を渡って新潟県側に進むと、そこが尾瀬でもミズバショウの開花が早い尾瀬川田代です。ここは木道は複線ながら通る人も極めて少なく、木道は湿原の上に置いてあるだけで、木道横の花の接写撮影が楽ですから、撮影するには良い条件が揃っております。
早春にはミズバショウ、リュウキンカなどが多いのですが、8月になるとタムラソウ、トリカブトなども多く見られ、探すといろいろな山野草が見つかる隠れた花の名所でもあります。
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尾瀬川田代 |
緩やかな上りとなっている尾瀬川田代を進んで行くと、やがて木道は山道に差し掛かり、その辺りの木道は単線となります。付近の木道脇には、キクザキイチゲ、スミレサイシンなどが眼に飛び込んできます。
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山道を通る木道は単線 |
やがてコースが平坦になると右手に公衆トイレが現れ、その先の東電小屋の2棟の間を登山道が通っております。
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東電小屋 |
水場と公衆トイレは、東電小屋を過ぎると、竜宮小屋と山ノ鼻までありませんので、必要な方はここで済ませて下さい。ベンチも先のヨッピ橋に僅かにあるだけで、竜宮十字路・牛首三叉までありませんから、ご注意下さい。
東電小屋から先のヨシッポリ田代は2mほど下がっていて、東電小屋前から至仏山が良く見え、5月末〜6月初旬にはミネザクラ越し・チシマザクラ越しの至仏山が楽しめます。
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桜・至仏山・ヨシッポリ田代 |
ヨシッポリ田代は平坦ですが、湿原の中には小さな沢・小川が多く、
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小さな沢がクマの通り道となっていて、同じ場所で1999年と2004年にクマの被害者が出たため、2004年からクマ避けの鐘が設置され、更に2006年からクマ監視員が現場を監視するようになり、監視員の判断で通行止め(東電尾瀬橋〜東電小屋〜ヨッピ橋)となる場合もありますので、ご注意願います。
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クマ避けの鐘 |
ヨシッポリ田代の中に、新潟県と群馬県の県境があるのですが、尾瀬にある幾つかの県境の中で、ここの県境だけがはっきりと判りません。川でも尾根でもないだけは判っていますが。
尾瀬がミズバショウの最盛期となると、このヨシッポリ田代ではリュウキンカ(立金花)の黄色と、ミズバショウ(水芭蕉)の白の帯が湿原の中に現れ、いかにリュウキンカとミズバショウがミズを好むかが判ります。
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立金花と水芭蕉の咲く小川 |
やがて木道の先にシラカバの疎林が現れ、そこを通っていくと前方、一段下がった箇所に唯一のベンチ&テラスが見えてきて、
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ヨッピ橋たもとのベンチ |
そこがヨッピ橋(ヨッピ吊橋)で、10月中旬過ぎには床板が外されますが、強引に通るハイカーも居るようです。
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ヨッピ橋は10月中旬過ぎには床板が外されます。 |
橋の下はヨッピ川で、ここが県境と思っている方もいらっしゃいますが、ヨッピ橋の両岸とも群馬県です。
ヨッピ橋はガイドブックなどに「尾瀬で一番立派な吊橋・鉄橋」とする向きもありますが、残念ながら一番立派な吊橋は、燧裏林道の渋沢(しぼさわ)に架かる裏燧橋です。
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ヨッピ橋分岐 |
ヨッピ橋を渡ると直ぐにヨッピ橋分岐に出て、そこを左折する竜宮十字路で、直進すると牛首三叉ですが、両方とも途中には一切のベンチはありませんので、ご注意願います。