グラムキンを探しに砂漠へ

ランブルが砂漠に到着してみると何も見当たりません。彼はエリマキトカゲに「グラムキンを見たかい?」と尋ねました。

「ううん」彼は頭を振って答えました。「僕はグラムキンが好きじゃない。彼らは僕の食べ物と住処を奪ってしまうし、何にも注意を払わず移動しているんだ」

彼は怒って首のひだ飾りを広げ、口を大きく開けて言いました。
「僕はヤツを見つけるために手伝うよ。そしてソイツをびっくりさせて追い払うよ」

彼らはグラムキンを探すために砂漠に入っていきました。彼らは途中でたくさんの砂漠の動物たちと会いましたが、誰もグラムキンを見ていません。カンガルーと彼女の子供、岩ワラビー、パイソン、ディンゴ、ウサギ…それにバンディクートとデザート・マウスも。
でもみんなグラムキンを見つけて砂漠の破壊を止めさせなければと思っています。

みんなとても暑く、疲れそしてお腹も空いていました。「そろそろ食事とお昼寝の時間だ」とランブルが言いました。

「それはいい!」エリマキ・トカゲが言いました。

「わたしがいい場所を知ってるわよ」ブラック・コカトゥがギャーギャーと騒ぎ、みんなのいるところに降りていきました。「そこはあんまり遠くなくて美しい場所なの…」

「そこにはアカシアの木と、わたしたちがその下で休める大きなユーカリ木があるのよ。花に蜜をいっぱいにためた赤バンクシア(オーストラリアの植物。コップを洗うブラシのような花をつける)と柔らかな草むらもあるのよ」

ブラック・コカトゥの声は優しく夢見るような声色になってきました。
「それは本当に安らかな場所で、世界が始まった時からそのままなのよ」
彼女は飛び立ち、叫びました。「私のあとをついてきて」

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