1996年11月23日(土)
宮城県民会館
17:35開場 18:05開演 20:15終了


●セットリスト

  1. 黒猫
  2. ブロンコ
  3. The Rover
  4. ブラック・コーヒー
  5. 朝日のあたる道
  6. Body Fresher
  7. 少年とスプーン
  8. 夢を見る人
  9. プライマル
  10. Masked
  11. フィエスタ
  12. Hum a Tune
  13. Jumpin' Jack Jive
  14. 青空のむこうから
    encore 1
  15. Let's Go!
  16. Words of Love
    encore 2
  17. Blue Talk


さかまきによるライヴ・レポートです。
1階15列20番

開場は5分くらい遅れました。
宮城県民会館って、ビルの前が広場になっていなくて、会場へ入る客が歩道一杯に広がってしまっているために、入場にはえらく手間取ってました。
チケットはSOLD OUT。1階最後列の後ろに2、3列分の「立見席」というのが用意されていたのですが、そこもすし詰め状態。ダフィーのチケットの裁けなかった分と思われる席がポツポツ空いているだけで、会場は結構な熱気に包まれていました。

オープニングの「黒猫」。初日見たときはすごいインパクトあったんだけど、何度目かのせいなのか、少し慣れてしまったよ。(-_-;ごめん。でも、会場はとうぜん大盛り上がり。

今回の「ブロンコ」のアレンジはすごく気に入っています。ちょっとルーズなギターがよい味を出してると思うです。

「The Rover」で、田島がやたらと両手をヒラヒラとさせる。あの速さにはだれにも付いていけない。

今日は「ガンボ」抜きで「朝日」のパターンでした。
ほんとは、三線を構えた時点で「ガンボ!」と叫んで、前にいる人たちに「ちゃんぷるー!」「ぬーどる!」と続けてもらうという「ガンボ・チャンプルー・ヌードル計画」ってのを考えていたんですけど、見事目論見が外れました。(涙)
でも、今回はじめて「朝日」を聞くことができて、それはそれでとても嬉しかったです。(^^) これを聴くと、会場がさあっと明るくなるような気分になります(って照明の話ではなくてね)。

「少年とスプーン」前でちょっとMC。田島マイクを構えると、客が狂う。
「10年前に作った曲なんだけどうんぬんかんぬん」

この日は総じて演奏がこなれてきていたのですけど、ぼくはこの「スプーン」が一番よくまとまっていたなと思いましたです。
市川や府中で聴いたときは、テンポが中途半端に遅くてどこかチグハグしていたのですが、それがやっとツボにはまったという感じ。
「Boys Go..」のところでドラムが2度叩くのは、昔のアレンジになって ましたね。;-)

「スプーン」が終わって、ここで「プライムチューン」の勧誘MC。「ひとつ、入って下さい」とヒネリはなかった。

それで「前のアルバム "Rainbow Race"から」と言って「夢を見る人」。このアコースティックも、何度聴いても感動を新たにします。観客もすっかり静まり返って、自分の心音が聞こえてきそうでした。拍手の音さえ汚い感じがして、あまり叩けなかった。
そのままぼーっとしていたら、突然「プライマル」のイントロ。思わず、「わぁ」と声を上げてしまいました。(^^ゞ

だめ押しの感動のあとは、ノイズなギター合戦。ここも、はじめのころよりも長くなっていて、しかも田島もかなり楽しんでいる様子。ここで「Masked」というのは、よくできている流れだなぁと思いますです。

仙台の観客はなんだかノリがとてもよかったし、オリジナル・ラヴが好きな人が多いんだなぁといろんなところで思いました。「フィエスタ」で「♪やっみの(パンパン)なっかに(パンパン)」っていう手拍子がちゃんと決まってたし。:D

あとはなんといっても「Jumpin' Jack Jive」。「オゥ!オゥ!オゥ!」と田島を煽る煽る。煽り煽られの田島もスピーカーを乗り越えて舞台脇の花道へ躍り出る。客も演奏側も異様にエスカレートしてました。市川府中ではあんなことはなかった(笑)。

「青空のむこうから」もみんなジッと聞き入るのですけど、慣れない変拍子に無理して付いていこうとしていないだけで、熱気だけはそのまま保っているという感じでした。

本編が終わって、アンコールも催促するんですが、いつもよりは立ちっぱなしの人が多かった。

アンコール1の「Let's Go!」になっても本編の余韻はそのまま。田島がカウントを取る前から手拍子が自然に起こって、それに合わせて曲がはじまったことには、すごく感動しました。

今回は、観客と演奏者がすごくいい感じでひとつになっていたと思いました。 演奏の方も、ライヴ終盤と言うことで前半に較べて格段にまとまっていたし、これまで見た中では文句なく一番よかったライヴでした。


荒井@弘前大さんによるライヴ・レポートです。
1階3列目32番(ど真ん中のかぶりつき)

 ドラムに書いてあるオリジナルラヴのロゴや、使った楽器、田島の汗まではっきり見えました。初めてのナマ田島はやっぱりでかかった。
 席に着いて、田島がもうすぐ出てくると思うとかなり緊張した。

 6時開演だから15分くらいは遅れるかなと思っていたので(岡村靖幸で50分遅れを経験)、わりと予定通りに田島が出てきて心の準備ができないうちにライヴが始まった気がした。

>オープニングの「黒猫」。
>でも、会場はとうぜん大盛り上がり。

 さすがに目の前に田島が出てくればそりゃ、一気にテンションも上がりますわな。分厚いイントロ。レコードよりもより厚く太い音が直球で押し寄せてきた。

>今回の「ブロンコ」のアレンジは結構気に入っています。

 多くの曲について言えるのですが、イントロでこの曲とはすぐに分からず、歌い出しで電気が走った。特に良かった曲その1。

>「The Rover」で、田島がやたらと両手をヒラヒラとさせる。
>あの速さはだれにも付いていけない。:p

 そうそう、「田島ダンス」だ。星の金貨に出演するつもりかと思うほどの手話、手話、手話。
 「鷲掴み」の形をした手をまるで麺を伸ばすかのようにカクカクと動かす。そして決めのところで足を高く上げる。
 なんだ、おい、田島に惚れたか?俺。 

 ここの3曲までで、隣にいた篠崎さんと中西さんとでどうも田島がものすごいテンションになっていることを感じる。田島サーヴィスしすぎ。

 「ブラックコーヒー」はやるとしたらどんなアレンジか気になっていたが、「疾走するカツオ」というイメージ。もしかしたらへろへろになってしまうのか?という心配はいらなかった。

 この辺までずっとテンション振り切り状態で、田島凄すぎ、と何度も思った。小島@Drummer氏がニコニコしながらドラムを叩いているのを見て、今日のライヴはかなりいいはずだ、と確信した。

>「スプーン」が一番よくまとまっていたなと思いましたです。

 ドラムありのバージョンを聴きたいと思っていたので、それだけで十分満足。少しゆっくりめだったと思うが、安定した音、という感じ。

>それで「前のアルバム "Rainbow Race"から」と言って「夢を見る人」。

 この何とも言えぬ切なさや痛みみたいなものがこみ上げてきました。飛天で弾き語りをやったという話をMLで読んで以来、むちゃくちゃ聴きたかったこの曲の弾き語りが聴けてほんとに良かった。なんていい曲なんだ、と改めて感動。特に良かった曲その2。

>そのままぼーっとしていたら、突然「プライマル」のイントロ。

 あんなに前半テンション高かったのに声がひっくりかえったりせずに完奏したので感心、そして満足。

 ここまでメロウな曲が続いたが周りは誰も座ることなく聴き入っていた。完全に田島に引きつけられた感じ。

>だめ押しの感動のあとは、ノイズなギター合戦。

 ノイジィなギターのノイジィ過ぎるくらいのところがこの曲(「MASKED」)で田島がこのくらい好きなだけギターを鳴らしたかったんだなぁと解釈した。

>「フィエスタ」で「♪やっみの(パンパン)なっかに(パンパン)」
>っていう手拍子がちゃんと決まってたし。:D

 決まってましたよねぇ。唐突に「フィエスタ」がきたので、戸惑ったんですが、このアレンジも曲の持っているポテンシャルをさらに引き上げていたと思う。

 そして「Hum a Tune」。以前アルバムの第一印象で僕はこの曲の出だしが割とおとなしいと感じた。が、このライヴでは頭からこの曲の分厚さと懐の広さを痛感した。インパクトありすぎ。
 この曲がライヴでこんなに完成されていたとは。

>あとはなんといっても「Jumpin' Jack Jive」。

 僕も飛びました。でも花道にマイク置いていくなよ、田島。
 レッドゾーンがどこなのか、この男限界を知らぬのか。って、客もかなり天井知らずのノリだった。

 まさに「煽られることもありますわな」だ。この日演った「Love!^3」からの3曲を聴いて、このアルバムのアレンジはライヴで光るアレンジにしていたんだと思った。なるほど。コール&レスポンス一つでかなり印象が変わるものだ。

>「青空のむこう側」になってみんなジッと聞き入るのですけど、

 ウードを始めてみた、じゃなくて、初めて見た。前の席のカップルが「あの楽器何ていうの?弦多くない?」みたいなことを言っていたので、黙って聴け、コラァ、と言いたくなったが、そんなことよりもこの曲の良さと、田島のヴォーカルの凄さみたいなものに圧倒された。


>アンコール1の「Let's Go!」になっても本編の余韻はそのまま。

 この曲をアンコールで聴いて、なるほど田島をして一つの転機といわしめた曲だと思った。「カモン!」「レッツゴー!」のコール&レスポンス。凄い熱気だった。

 「ワーヅ」が終わって今度は立ったままアンコールを要求。

 そして「Blue Talk」。この曲こんなにキレて歌うような曲なの?って思うほど、異様な盛り上がりの中、本当に終わってしまった。

 そして曲の最後の最後にギターを上げた時、へそが見えた。

 曲間に何度もタオルで汗を吹いていたのが印象的でした。

 確かにライヴを観ずしてオリジナルラヴは語れないのだなぁと実感しました。楽曲のそれぞれがライヴによって解放されているような印象を受けました。それとライヴ終盤に観ることができたのはラッキーでした。
 最初から最後まであんなにテンションが上がりっぱなしなのにヴォーカルがヘタらず、演奏もまとまっていて、観客も素晴らしかったと思います。ステージと客席がものすごくスウィングしていたと思います。最高のステージでした。

 #田島ぁー、って何度叫んだことか。

 結局は全演奏が終わってボーッとしてしまって細かいことはその時点であんまり覚えてないんですけど。
 僕にとってのいいライヴは、熱中しすぎて内容をあまり覚えていないライヴ、かな。

 あとはで沖山@bassist氏が写した星川さんの姿が「プライムチューン」に載ることを祈るばかりです。

 たじまぁー、そうるぶらざーなんばーわんだぁー!!!!!!!


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Page Written by Kiku^o^Sakaaki