ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第88回 (2000年11月30日放送)


<オープニング>
T「今日は、只今ビッグクランチツアーで一緒にライヴやってる木暮晋也氏
 がやってきております。」

M-01.女を捜せ/オリジナルラヴ

<近況>
 オリジナルラヴは現在ビッグクランチツアー真っ最中でありまして。今回
のツアーはいいですね。というのはまあ僕らの音楽/演奏…オリジナルラヴ
のね、それも一生懸命いいものをやろうと思ってますけども、お客さんが凄
く今回はいい雰囲気だなあっていうか、いい感じですねー。神戸チキンジョ
ージ
の時とかももう最高でしたしこん時のライヴももう素晴らしかったです
しね。この間の赤坂ブリッツの時のムードであるとかまあ良かったですねー。
ビッグクランチで僕がいろいろやってきた事結構響いてたりするんだなって
いうかね(笑)、そういう感触を持ってますね今回は。これからビッグクラ
ンチツアーもう終盤戦に入って行く訳ですが…新しいレパートリーもうちょ
っと増やしてみようかなと思ったりもしてますんでね、ガンガン盛り上げて
行きたいと思ってますんで是非とも皆さん遊びに来て頂きたいなと思ってお
ります。で、いろいろツアー話、木暮と服買ったとかいろいろ(笑)あるん
ですけどそれは追々話す事にして。

<今週のリコメンド>
 僕のレコメンというより今ツアーでベース弾いてる神田剛、彼のレコメン(笑)。
彼が僕に「これいいっすよね」とか言って貸してくれたCD。それです今回。
 で、スリルジョッキーですねこれ。スルリジョッキー…スリルジョッキー
から出てるトータスとかね…「ザ・ロンサムオーガニスト」っていう…
これはバンドなんですか個人なんですか、ジョンスペンサーのブルースエ
クスプロージョンの前座とかやったりしてるらしくて、ジョンスペンサーの
アルバムにも参加しているという事です。これ僕ちょっと知らなかったんで
すけど。何とも言えないけったいな面白いアルバムでした。ジョンスペンサ
ーの前座やりそうだなっていう(笑)とこもあり。あと楽器が様々なこう…
思いついたらそれを弾くというような…凄い楽器の数ですね。で、歌ってみ
るとなんかヨーデルみたいなボーカルだったりとか、しかもなんかすごーく
ボーカルのレベルがちっちゃいぞみたいな(笑)、このへんはボブログ三世
に近いボーカルのバランスだなーと思ったりもしましたけど。今日はこの
ザ・ロンサムオーガニストの「キャバルケイド」っていうアルバムから3曲
聴いてみましょう。

M-02.バルーンレイスフェノメノン/ザ・ロンサムオーガニスト
M-03.ザ・ストームパストバイ/ザ・ロンサムオーガニスト
M-04.ダーティプライト/ザ・ロンサムオーガニスト

 お、おもしろいですねこいつは。今2曲目に聴いて頂いたザ・ストームパ
ストバイ。「嵐が去った後に」…嵐が去った後の音らしい(笑)。よく聴く
とこれタップダンスの音が入ってるっていう(笑)。この歌詞がいい感じで
すねこれ。対訳がここにあるんですけど。ダーティプライトはまあいいんで
すけど、「フライオンマイプレイト」この曲の歌詞がね(笑)「飯に蠅がた
かっている。むしゃむしゃやっている。食いな。一緒に食おう。おまえの寿
命は1週間ぽっきり。俺ときたら何年も飯を食らってるんだから。」っていう
(笑)小咄みたいな歌詞。これだけしか歌詞ないんですねしかも(笑)。で、
ちなみに演奏全部1人でやってる。ロンサムだけあって。凄い寂しい(笑)、
友達がいない!みたいな感じの人みたいですけど。ロンサムオーガニスト面
白そうだなと思いました。はい。

<談話室バースト!>
ゲスト:木暮晋也(以下:K)

T「今日のお客様は妙な動きをするギタリスト木暮晋也さんです。どうも。」
K「あーどーもーご無沙汰していましたー。よろしくお願いします。」
T「いやいや、ねー。もう妙な動きという事で。」
K「妙な動き(笑)。」
T「僕が見えないところでいろいろ動いてるらしい。全部把握してる訳じゃ
 ないから木暮の動きを。」
K「あ、そうか、そうだよねー。最近は前に並んで立ってたりするもんね。」
T「そうね。」
K「よく見えないんだきっと。歌ってるとね。」
T「そうそうそう。歌ってるからよく見えなくてね。横を見てる訳じゃない
 んでね。」
K「あっかんべーとかねよくやって(笑)。」
T「(爆笑)」
K「ひやかしたりしてますけどね(笑)。」
T「(笑)そんな事やってんの?」
K「真面目なバラードとかん時とか(笑)。」
T「あ、そう(笑)。」
K「じゃあわかんないなぁ。」
T「いやーツアーもね、大体今中間ぐらいかな?」
K「中間手前ぐらいね、うーん。」
T「この収録時、今日までの時点では。」
K「そうだね。」
T「あのー結構いい感じで。」
K「熱いよねー今回は(笑)。」
T「熱いですねー今回は。えー。」
K「おかしいよ今回のツアーは実に(笑)。」
T「うーん、いい感じだね、非常にお客さんも熱いしね。」
K「そうだねー。ステージも熱いけどねー。」
T「ステージ熱いね。」
K「熱い(笑)。」
T「照明が熱いもん。」
K「照明が熱いね(笑)。」
T「そういう熱さもある!」
K「そうそうそう。そういう意味じゃなくて。」
T「心の熱さでしょ?」
K「もうハートがね。ソウルが熱いね。」
T「もーそれぐらいわかってますよ。オフステージも熱いもんな。」
K「そうだね。今回はほら結構空き日とかいろいろあったから。」
T「一緒に服買ったりなんかして(笑)。」
K「一緒にショッピング行きましたなんか。高校、いや、ちゃうわ大学以来(笑)。」
T「10年振りぐらい(笑)。木暮と2人で『これいいよね』とか言いながら」
K「『これなんか似合ってるよ』『あーサイズもバッチリ』ってね(笑)」
T「そうそうそう(笑)。今日着てますけどこのジージャン。」
K「(笑)ジージャン取り合いになっちゃってね。2人とも『これがいい!』
 とか言って。」
T「神戸の高架下でね。」
K「高架下でもう喧嘩になりそうになってね(笑)。」
T「いやいや(笑)。」
K「『じゃあいいよ俺はこっちで』みたいな(笑)。」
T「しかしねもうホントねーいい年こいて男2人で服買うか!と思ってさ。」
K「いやーでもやっぱ楽しいね。」
T「楽しいなー!」
K「あの1人で行くよりやっぱ…」
T「全然楽しい!うーん。」
K「楽しいね友達と行くのはやっぱね。」
T「もうだってあれから完全にさ俺、洋服買うスイッチ入ったじゃない?
 あん時。」
K「ね!次の日なんか1人で買っちゃってたよね(笑)。」
T「次の日さ!俺めちゃ凄い高いジャケット買ってしまいましたよ!」
K「(笑)」
T「もうなんかレコード買うより今楽しくなって服買うの(笑)。」
K「珍しいよねー。」
T「ファッションに目覚めたこの頃(笑)。」
K「(爆笑)今まではねー割と…」
T「今までは何にも興味無かったけどね(笑)。」
K「そうだよね。」
T「もう急にここにきて。」
K「でも昔は大学ん時は結構一緒に買いに行ってたもんね凄いこだわりを
 持って。『やっぱりこの冬はフェイクファーだよ』とか言ってたよね。」
T「言ってた言ってた(笑)。そうそう懐かしいな学生の頃ね。」
K「その波がじゃあ今。」
T「その波がまたね、木暮と服買ってから入っちゃったスイッチが。」
K「わかるその感じ。俺もちょっと服買いたいんだよね。」
T「うん、いろいろだからね服見ちゃうもん今。」
K「気になるでしょ?やっぱり。」
T「うんなんかね。全然ここんとこ10年ぐらい無かった現象なんすけど自分
 的に。」
K「あー。やっぱ古着屋とか面白いよね。」
T「面白いなー。1個1個見て行くとね。」
K「そうそう。」
T「で、あんまりあれだよね、古着屋とかってさ、アイテム変わってないよ
 ね?売ってる物10年前と。」
K「いや、もう値段だけ変わってる(笑)。あるモンは何年も変わってない。
 でもやっぱりそれだけずっと着れるって事なんだよね。古着の方が結局
 は長持ちするっていうかね。」
T「そうだねー。」
K「そうなんだ!それをほら僕らの場合は大学生の時に味しめてた訳でしょ?」
T「(笑)そうそうそう、木暮の部屋古着臭い。」
K「(笑)そうなんだよ。僕の部屋古着屋臭いって来た人100パーセント
 言うんだよね。」
T「凄い数だもんね古着。だからあの時からずーっと続いてた訳でしょ?
 古着買いが。」
K「そうそう、変わってないから趣味が(笑)。」
T「(笑)」
K「古着か中古レコードか、なんだろうね…あと楽器?うーんそれだけだ
 もん趣味。」
T「あーなるほどね。それでずーっときてんだからね。」

***
T「で、今日はだから古着と言えばガレージ(笑)。」
K「そうだね。やっぱあの中央線セコハン文化圏。」
T「そうそうそう。古着と言えばガレージパンク…」
K「そうなんですよ。古着屋と密接な関係があるんだよね。」
T「そう!大体古着屋ってさガレージパンク流れてるよね。」
K「流れてる!大体店員さんが好きなのって決まってるんだよね。」
T「ロカビリーと…」
K「あとガレージパンクとスカ。」
T「そうだね!そう!スカもそうだ!あんまヒップホップとかって…」
K「ヒップホップとかテクノはあんまり無い感じ。」
T「なるほど。という事で今日は…」
K「『ガレージ特集第二弾』ですね。こないだもやらして頂いたんで。」
T「あ、そかそか。で、今日はディレクターの二見君がタイトルを。
 『海抜一万メートルガレージパンク特集!』」
K「(笑)やったー!(拍手)いいタイトルだね。僕も今日はB級以下の
 という心意気でやってきました。」
T「でしょ?もう下の下の下。」
K「もうC級D級Z級(笑)。」
T「(笑)もう下の下です!」
K「でもね、そこに面白い音源がいっぱい埋まってるんですよねー。」
T「いーっぱいあるねー。」
K「まあちょっと有名なのもあるんですけどね。まずもう聴いて行っちゃ
 います?」
T「行きたいと思います。これはあれでしょ?BECKの『DEVIL'S HAIRCUT』
 のリフのネタだと。」
K「そうですね。ネタの凄く有名なガレージパンク…」
T「っていうかね、あのネタうなる程あるじゃない?俺ゼムだと思ってた
 んだけど。」
K「うーん。いろいろねあの曲はカバーがいっぱいあって。だからどれが
 オリジナルなのかよくわかんなくなっちゃうね。」
T「多分この人だろうと。」
K「うん。この人じゃないかなーと思うんですけどね。」

M-05.アイキャンオンリーギブユーエブリシング/リトルボーイブルース

T「これはもうまんまですね『DEVIL'S HAIRCUT』」
K「ね。やっぱりあの音色の感じもなんか(笑)…」
T「音色も何も…このイントロ部分もサンプリングしてんねきっと。」
K「ね。もしかしたらそうかもしんないですね。」
T「っていうかねほとんど一緒。」
K「(笑)」
T「あのーゼムの方のバージョンもありますけど、ゼムの方、このギター
 の音がノーマルっぽい。」
K「♪タ〜ンタタ〜ンタ〜ン」
T「軽〜い感じ。」
K「これはファズ特有のひずみ方でね。」
T「そう、ガレージだなーみたいな。ドラムの音もこれ一緒だよね?あの
 『DEVIL'S HAIRCUT』のと。多分このイントロ部分サンプリングしてん
 じゃないのかな。」
K「ねー。はーい。」
T「って気がしましたけど。このリトルボーイブルース。」
K「この曲しか知らないですけどね。」
T「(笑)」
K「ちなみにこれ『ペブルス』ってサイケコンピの名盤があるんですけど。
 それに入ってるんですけどね。」
T「この『ペブルス』ともう何種類かなかったっけ?『ナゲッツ』…」
K「『ナゲッツ』はまあメジャー盤だね。あれは全国的なヒットしたグル
 ープとか集めて。で、それの裏盤って感じですね。『ペブルス』の方が
 後から出たのかな。」
T「そうですね、なるほど。これしかもあれじゃないですかこのペブルス
 のライナー鮎川さんが書いてる(笑)。」
K「そう、鮎川さんペブルスのファンで。凄くいい文章書いてらっしゃる。
 もうこれ毎日聴いてた時期があるっていう。」
T「へえー。という事で今日は木暮晋也さんと共にお送りします。」

***
T「次はチョコレートウォッチバンド。この人達もペブルスに入ってまし
 たよね?」
K「えーっとね。入ってたかも…ナゲッツには入ってる。」
T「あーナゲッツになるほど。」
K「これもなんちゅーかストーンズタイプな(笑)ガレージパンクみたい
 な感じで。」
T「そうですね。俺もう忘れちゃった。どんな音だったか(笑)。」
K「(笑)」
T「10何年以上聴いてない俺。」
K「初期ストーンズをなんかすげーB級にしたような感じのバンドなんで
 すけどね。」
T「サーティーズフォーラニー(←?)…」
K「も近いね。」
T「まあ同じような音だからなガレージパンク(笑)。」
K「そうなんですよね。まあこの『NO WAY OUT』っていうアルバムは
 凄いヒットしたんすけど…」
T「これジャケット全然違くない?オリジナル盤と。」
K「いやいやこれはね…」
T「一緒?」
K「一応オリジナル。」
T「あれ?これだったっけ?」
K「うん。これなんだよね。」
T「あー。」
K「一応なんかポップアート的な雰囲気みたいなね。」
T「なるほど。木暮好きだよねチョコレートウォッチバンド。」
K「チョコレートウォッチバンドいいんですよ。聴いてみます?(笑)」
T「(笑)じゃ聴いてみようか。はい。」

M-06. エキスポ2000/チョコレートウォッチバンド

T「これカッコイイねー!」
K「(笑)こ〜れぶっとんでますね。」
T「めちゃカッコイイじゃん!こんな曲あったんだ!」
K「みんな他の曲は歌モノのR&Bなんすけど、なんかこの曲だけちょっと
 ぶっとんだ感じ。」
T「ぶっとんでるね。謎の…うーん。」
K「これぞサイケデリックトリップナンバーっていうね(笑)。」
T「カッチョエエなこれ〜。これ聴かしてくんなかったじゃんずっと。」
K「ん?!」
T「聴かしてもらった?俺、前。」
K「いや〜…えっ?(笑)」
T「(笑)昔〜10年ぐらい前に。」
K「10年ぐらい…いや、聴かしてなかった?」
T「これはね聴かしてもらってない俺。」
K「あーそうか。」
T「ダ〜メだよそん時聴かしてくんなきゃ。」
K「(笑)そんな怒んないで。」
T「(笑)怒ってないよ。これはだけど中ジャケのアー写。これ!このさ!
 このカッコ完コピしてたよね?木暮。このギターのヤツだっけ?」
K「(笑)上がタートルネックセーターで下がリーバイスのスリム…」
T「髪型まで。マッシュルーム…」
K「そうね。髪型は67年ぐらいのブライアンジョーンズ。」
T「完全にこれになりたいって言ってたじゃん。」
K「そうそうそうそう(笑)。」
T「(笑)これ指差されて言われた覚えある。思い出したよこの写真見て。」
K「あーそう。もうこういう感じに憧れちゃってね。」
T「ねー。このカッコに憧れるか普通(笑)。」
K「いやーみんなだってモテモテ…あ、違うか、今じゃモテモテじゃない
 か(笑)。」
T「(笑)モテモテじゃないだろうな。ズレてるよね〜そういう感覚も。
 いや〜これでもカッコイイね。」
K「普通にカッコイイよね今聴いても。」
T「他はもうちょっとロックンロールっぽいような気がするよね。」
K「もっとわかりやすいこうR&Bな曲が多いんだけど。この曲はホント
 大名曲ですね。」
T「カッコイイよもうビックリした俺。」
K「(笑)」

***
T「次。このミスアンダーストゥッドでしょ?」
K「これ好きなんだって?(笑)」
T「これ好きなんだって?って俺好きだったよ凄い。昔聴いたなこれは。」
K「前なんかチェリーレッドレーベルから一枚レコードが出てて。」
T「ええっ?!」
K「再発だったんだけど。」
T「あーそうなんだ。へえー。」
K「なんだろうな。なんでかわかんないんだけど何故か。」
T「チェリーレッドっぽくないね。」
K「日本でチェリーレッドから出んのかなっていうね。サイケデリック
 グループ60年代。」
T「まあロックンロールだよね。」
K「そうだね。これ久々聴いてなんか俺また良くなってきちゃって(笑)」
T「(笑)ジャケここに飾ってますよ。」
K「ジャケ今飾って僕んちの部屋みたいにムードを高めたりしてね。」
T「(笑)もうね、60年代の…」
K「隠れた名グループ(笑)。」
T「(笑)名グループなのか!まあ60年代フリークとしてはね。」
K「そうだね。こういうのはたまらないね。知る人ぞ知るみたいな。」
T「はい。じゃあ…」
K「行ってみますか。」

M-07.タフイナフ/ミスアンダーストゥッド

T「(笑)」
K「いやー(笑)」
T「バカだねー(笑)」
K「なんでしょうねこの気合いは(笑)。」
T「バカな曲だねーこれ。♪タフッイナフッ!いっぱい叫ぶもんね。」
K「まずシャウトから入ってますね(笑)。」
T「(笑)くだらないなーこの…。楽器の編成がスライドギターとサックス
 とベースとドラム?この組み合わせだね。」
K「これは珍しいねガレージサイケから見ると。この編成はかなりレア(笑)」
T「(笑)でもさ、このアルバムの前、最初の頃のミスアンダーストゥッド、
 チェリーレッドから出てるヤツってのはもうちょっと普通のサイケっぽい
 曲だったじゃない?」
K「そうだね。まだミッド60'Sの感じでね。」
T「そう。そん時はスライドギター弾いてなかった。普通のギターだった。」
K「その後、これは60年代後半ぐらいのアルバムなんすかねきっと。」
T「R&Bに近づいたって感じ。」
K「髪の毛も伸びてね。」
T「僕の好きなミスアンダーストゥッドこれじゃなくて、そのチェリーレッド
 から出てるリイシューしたヤツだきっと。」
K「BEFOREなんとかってヤツだねきっと。」
T「そうそうそうそう。あの1曲目とかカッコイイ。」
K「あの1曲目ね。♪ドゥルルルルル〜 なんかあのー(笑)」
T「どういうヤツだったっけ…」
K「なんかねラーガロックっぽい…♪ダラララララ〜 なんかなんちゅーの?
 インドっぽいちゅーかアラビアっぽいっちゅーかなんかそんな感じの曲。」
T「そういう感じ確か。思い出せないんだけど。」
K「(笑)あったあった。多分同時期ぐらいに聴いてたよ一緒に。」
T「聴いたよね。」
K「『これいいね!』みたいな(笑)。」
T「(爆笑)」
K「(笑)それが何故かチェリーレッドのオムニバスに入ってたんだよね。
 ネオアコ…マリンガールズとかベンワットとかと一緒に。」
T「なんで入ってたんだろうね?あれ。」
K「何故か入ってたんだよね。」
T「誰かが好きだったんだろうねレーベルのヤツ。」
K「きっとね。そうそうそうそう。」
T「そいで『入れてもいい?』とか言って入れっちゃったのかも。」
K「はい。」
T「はい。という事でミスアンダーストゥッドとかこういうの聴くとさ、
 もう三多摩地区を思い出しますよ。」
K「(笑)そうだね。」
T「もうなんか中央線沿線とか青梅とか行きたくなるもん。」
K「(笑)おう…おうめ?青梅?(笑)」
T「(笑)青梅じゃないかな。ずーっといろいろあの…」
K「福生とかね。」
T「あ、福生福生!」
K「福生は面白いよね。」
T「福生のあの風景がね浮かんでくる。チョコレートウォッチバンド。」
K「根強いもんね今でも福生とか行くと。ガレージパンク流れてそうだ
 よね。」
T「流れてそうだねー。ほいであの金網張ってあんじゃん。今でも張って
 あんのかな?」
K「張ってあるんじゃない?」
T「あの金網掴みたくなるもん。」
K「(笑)」
T「(笑)ガレージ聴くと。」
K「横田基地の(笑)。」
T「あの軍モノ屋さんとかまだあるのかな?」
K「あるよあるよ。」
T「あ、そう。へえー。」
K「あの楽器を置いてあるとこもあるし。たまーに行くけどね今だに。」
T「今だに行ってんだ。」
K「うん。」

***
T「次4曲目。これはまあガレージパンクというかね、あの当時にしては
 かなり高級な…」
K「ね。ヒットした一流グループ。」
T「海抜…えと…5メートルぐらい。」
K「(笑)そうだね。」
T「そうでもないかな。『ラヴ』ですね。」
K「『ラヴ』。これがまたいいバンドだったんだよねー。」
T「ラヴはねーいいです。いいアルバムありますけどね。」
K「なんか日本では今ひとつこう盛り上がり…人気無いような気がすんだ
 けど。」
T「いや、でもねやっぱ人気あるよ。」
K「有名かな。向こうでは凄い評価されてるでしょ。」
T「あ、そうなんだ。」
K「うん。日本では日本盤とかもあんま出ないような。ま、最近出てるけど。
 やっと出たみたいな。」
T「でもチョコレートウォッチバンドとかミスアンダーストゥッドに比べた
 ら全然メジャーだな。」
K「ヒット曲あるからね(笑)。」
T「(笑)。ドアーズとかに比べたら全然下だけどね。」
K「でもドアーズと凄いお知り合いのバンドだったらしいね。」
T「お知り合い?(笑)」
K「(笑)日本語がダメだ。」
T「ジムモリソンとねこの…」
K「なんか最初ラヴが人気あって、ラヴの前座をドアーズがやってたみたい
 な時代もあったみたい。」
T「あ、そうなんだ。へえードアーズが抜いちゃったみたいな。」
K「そうそうそう、その後ドアーズが売れて。」
T「このジミヘンみたいなボーカルのほら…」
K「アーサー・リー。」
T「そうそうそう。この人なかなか才能あるね。」
K「凄いいい曲作る人でね。」
T「はい。で、木暮がかつてワウワウヒッピーズっていう…」
K「やってましたね(笑)。」
T「(笑)伝説のサイケバンド。あれの時によくやってましたこの…ラヴ
 のバージョンのヘイジョー。」
K「サウンドチェックはこの曲って決めてました(笑)。ジミヘンドリッ
 クスで有名なんですけどね。」
T「じゃあそれを聴いてみましょう。」

M-08.ヘイジョー/ラヴ

T「はい。ラヴで(笑)ヘイジョーでした(笑)。」
K「(笑)いいっすね。」
T「(笑)いいねー。元気いっぱい!って感じで。」
K「元気あるねー。うーん。」
T「ラヴ知らない人ほらこの番組でこれ知っていいねーって思ってさ。」
K「あー。」
T「もっと全然いいですからラヴ(笑)。」
K「(笑)そうそういろいろいい曲いっぱいある。これはまあロックな。」
T「これヒットしたのかな?ホントに。」
K「うーんなんか…この曲はヒットしたんだよね?確かラヴではね。」
T「はあー。まともな曲はヒットしてないの?」
K「まともな曲もあったけどね。あの凄いフォークロックな曲でバートバ
 カラックっぽい曲とかも…」
T「あるよ。いい曲あったよ確か。」
K「あとカバーもやってたけどね。」
  LOVE:http://www.d4.dion.ne.jp/~yohji/rock/love.htm
T「で、木暮はね、しかもねこのラヴの『FOREVER CHANGES』の中ジャケ
 に出てくる…」
K「裏ジャケね。」
T「ギタリストなのか誰かわかんないですけど、それのアー写を散髪屋さん、
 床屋に持ってって『この髪型にして下さい』って(笑)。」
K「言った経験あります(爆笑)。今思い出したんだよね。」
T「(爆笑)そ、…」
K「そんなヤツいないだろうっていうね(笑)。」
T「そんなヤツ(笑)いい大学生ね。」
K「もうカッコ良くてねそのメンバーがね。」
T「カッコいいかな?これでも。」
K「アーサー・リーの髪型はちょっといまいちなんだけど、この中にいる
 メンバーの髪型が良くてね。丁度こう何て言うかマッシュルームの伸び
 た感じの。それに憧れてましたね。」
T「なるほどね。アーサー・リーはでも黒人のガレージモノって珍しかった
 よね。」
K「黒人ロッカーね。まあジミヘンとかに次ぐ何て言うか…」
T「なんか古着臭くなってきたよ。」
K「(笑)もう中央線な感じになってきた文化圏が一気にね。」
T「今日はだけど木暮の中で定番モノですね。」
K「そうすね。やっぱり心の、俺の、大好きな曲ばっかりで。」
T「お送りしてきました『海抜一万メートルガレージパンク特集』。」
K「嬉しいっす。満足でした。」
T「(笑)」
K「ありがとうございました(笑)。」

<エンディング>
T「いやいやいやいや、今日は明日ライヴだとは思えないテンション。」
K「(笑)実は明日ライヴなんだよね。」
T「(笑)そうそうそう。これからだって旅をして行く訳でしょ明日。」
K「そうだよねー。準備しなきゃ(笑)。」
T「準備をちょっとして下さい。遅れないように。」
K「そうだね(笑)。僕ギリギリになっちゃったんだよね。危うく、あと
 5秒ぐらいでみんなを新幹線ホームで見送るところだったからねーもう。
 東京駅で。」
T「そういうのしょっちゅうじゃん木暮。」
K「(笑)」
T「よく遅れますから時間にね。うちのバンドメンバーでは2大遅刻マン
 でね。」
K「あちゃ…しまった。」
T「L?K?O&木暮。もううちのマネージャー何回もっ!電話してっからね(笑)。」
K「もういっつもね朝電話もらって申し訳ないですけど。」
T「5回ぐらい電話したりしてますけどね。明日もちゃんと早くから出て。」
K「頑張ります。」



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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki