- 2015年12月
- 12月度月間最優秀に尾川、敢闘賞に石本が受賞!(帝拳ジムHPより)東日本ボクシング協会が選定する12月度月間三賞の発表が行われ、最優秀選手賞に世界ランカー対決となる日本スーパーフェザー級タイトルマッチを制し、新チャンピオンとなった尾川堅一が、そして敢闘賞には悲願の日本スーパーバンタム級新チャンピオンに就いた石本康隆と帝拳ジムから2選手が揃って受賞しました。受賞の喜びとして尾川は、「大先輩の石本さんを抑えての受賞だけに喜びもひとしおですね!」とコメント。石本も、「敢闘賞の受賞、とても嬉しいです。過去に新鋭賞と最優秀賞はいだいているので、これでグランドスラム達成ですね(笑)。とは言ってもやっぱり欲しかったのは最優秀賞、尾川さえいなければ・・・。これからも2番手は狙わずにテッペンだけ目指して次は最優秀賞もらえるようにまた頑張ります!!!」とそれぞれ述べています。新鋭賞には20日に行われた全日本新人王決定戦でMVPを受賞した市村蓮司(RK蒲田)選手が受賞した三賞授賞式は2016年1月16日(土)、後楽園ホールで行われる第545回ダイナミックグローブの中で行われます。
- 2012年7月
- 尾川堅一「8月4日の次戦、相手の崩し方を考えて戦いたい」 (帝拳ジムHPより)日本スーパーフェザー級12位、尾川堅一の9戦目が8月4日と決まり、「今は試合に集中しています。練習中でもどう戦おうか、色々と考えながら取り組んでいます。」と話しています。「試合が決まったと声を掛けてもらったのは今月に入ってからですかね、大体1週間くらいまえですが、調子自体は悪くありません。」『8月4日は初の8回戦です。今日は試合に向けて(日本スーパーライト級2位の)外園とスパーリングを4ラウンドこなしましたね。』「はい、14日に8ラウンドのスパーリングを予定しています。外園さんと本間愛登さんとで8ラウンドをやる予定ですが、そこが山場と思っています。今日は(外園は)背が高いのでボディを中心に攻めようと思ってやりました。やっぱりあれだけ上背が違うと下に意識を持たせないと当たらないですからね。でもボディ攻めは上手く出来た実感は有るのですが上への攻撃の繋ぎが良くなかったと思います。」と反省。「10日の火曜日にも外園さんとスパーリングをやりましたが、リーチが有る分リターンを考えて取り組んだんです。火曜日は上手く行きましたが、今日はリターンが上手く行かなかったですね。」とも。課題を絶えず持つ姿勢は良いですね。『では次戦があと約3週間と迫っています。意気込みをお願いします。』「はい、相手が打ち合ってくれるなら倒せると思っていますが、崩せなかったから倒せませんでした、では進歩が無いと思います。8ラウンド、判定まで行く気は有りませんが、崩せない、崩しにくいのならどうやって崩すのかという崩し方にこだわりをもって試合を運びたいと思います!」「8月4日は頑張りますので、是非とも会場で応援してください!お願いします!」と締めた尾川です。減量も順調との事、顔色も体調の良さを表して良い感じです。ジメジメした天候ですが、コンディションを崩すことなく良い形でリングに立って下さい!
- 2012年4月21日
- デビュー8連勝飾る。豊橋出身・プロボクサーの尾川選手将来は世界チャンピオン(4月21日東愛知新聞)「将来は世界チャンプ」と期待される豊橋市出身のプロボクサー・尾川堅一選手(24)=帝拳ジム所属=が、東京の後楽園ホールで行われたスーパーフェザー級6回戦で、村瀬将司選手(畑中ジム)に3回TKO勝ちした。これでプロ通算8戦全勝(6KO)。今年中に日本王者を、将来は世界王者を狙う。(高石昌良)最初から一方的に攻め、3回終盤に左フックでマットに沈めた。村瀬選手は立ち上がったものの、レフェリーは続行不能と判断して3回2分17秒、TKO勝ちを宣告した。少年時代に豊橋市内の日本拳法道場「成和会」で指導した森田敏夫さんは「将来は世界チャンピオンは間違いない」と太鼓判を押す。尾川選手の最大の武器はパンチ。とくに右ストレートの破壊力は群を抜く。加えて人並み外れた反射神経と運動能力。森田さんは「相手のパンチをかわす能力もピカイチだ」と絶賛する。現在の日本ランクは12位。今回で6回戦を卒業し、いよいよ日本チャンピオン、世界チャンピオンに向けて本格始動する。森田さんは「唯一の心配は、自分の反射神経を過信するあまりに、防御が甘くなること。この課題さえ克服すれば、世界王者は現実のものになる」と確信の口調で語る。
強烈なパンチを武器に、威風堂々の試合運びを見せる尾川選手(左)=東京の後楽園ホールで(写真は森田さん提供)
- 2012年4月20日
- デビュー以来無敗の8連勝(東日新聞)豊橋市出身のプロボクサー、 尾川堅一選手 (24) =帝拳ジム=が、 さる16日に東京・後楽園ホールで行われたスーパーフェザー級6回戦に出場し、 3回TKOで村瀬将司選手 (27) =畑中=を下した。 デビュー以来無敗で、 連勝記録を8に伸ばした。尾川選手は1回、 集中練習していた右のアッパーカット (下から突き上げるパンチ) がうまく決まり、 相手にダメージを与えた。 3回には左のフック (横から打つように見える、 ひじをまげて打つパンチ) が決まり、 相手がダウン。 レフェリーが試合を止め、 尾川選手の勝利が決まった。 一方、 ガードの甘さから、 相手にパンチを当てられる場面もあった。試合後、 尾川選手は 「試合内容が悪く、 とても悔しい。 レベルの高い試合ができるように頑張る」 と気持ちを引き締めた。尾川選手が通っていた日本拳法の道場、 成和会 (豊橋市) の森田敏夫師範 (43) は、 テレビで試合観戦。 「 (尾川が) 圧倒的な強さだった」 と振り返り 「ガードが下がったところを狙われたのは、 今後の課題として修正し、 連勝記録を伸ばしてほしい」 とエールを送った。(斉藤理)
- 2012年2月21日
- スポーツ人物館・期待のボクサー編 2歳から日本拳法で鍛錬 尾川堅一(スーパーフェザー級)(2月21日朝日新聞)右ストレートをミットで受けたトレーナーの顔が、ゆがんだ。「パンチ力」には定評がある。父の雅一さん(49)が道場を開いていたこともあり、2歳の時から日本拳法に取り組んできた。寝技や蹴り技もある総合格闘技にあって、「小さい時からパンチだけで勝ってきた」。明大2年の時に、「パンチ一本だけの高いレベルに挑戦したい」とプロボクシング入りを意識した。2009年12月、大学の体育会を引退し帝拳の門をたたく。日本拳法では右の胴突き、ボクシングのボディーストレートには自信があった。ただ手数、パンチの種類、コンビネーションやスピードは別世界。「直線的な動きだけではなく、リングをどう使えるか」も新しい学びだった。昨年11月、2回KO勝ちで東日本新人王に。12月にはフルマークの判定勝ちで全日本新人王を獲得。どちらもMVP(最優秀選手)に選ばれた。プロデビュー戦から1年8カ月での新人王に「自分の描いた通り。そこから外れないように。負けないことがすべて」。銀色に染めた髪形は試合のたびに変える。「きれいに染まると気合が入るんですよ」。リング上では出すことのない柔和な表情を見せた。(荒川公治)◇おがわ・けんいち 1988年2月1日、愛知県豊橋市出身。私立桜丘高で国体準優勝、大学ではインカレの団体3連覇に貢献、4年時は主将を務めた。173センチ、右ボクサーファイター。プロ戦績は7戦全勝(5KO)。
ミット打ちに励む尾川選手
- 2012年1月19日
- 日本拳法いかし世界王者へ(1月19日東日新聞)昨年末、 プロボクシングの新人日本一と最優秀選手賞 (MVP) に輝いた豊橋市東小鷹野出身のプロボクサー、 尾川堅一選手 (23) =帝拳ジム=が17日、 取材に応じ 「世界王者になる」 と断言した。 有言実行をモットーにしており、 世界一に向け 「日本拳法を生かす」 と秘策を明かした。尾川選手は、 2歳の頃から父雅一さんの影響で日本拳法を始め、 桜丘高校卒業後、 スポーツ推薦で明治大学の拳法部へ。大学4年の09年夏、 「高いレベルに挑んでみたい」 とボクシングに転向し、 帝拳の練習生となる。 10年2月にプロテスト合格。 同年4月のデビュー戦で初勝利以降、 7戦全勝で無敗を続ける。全日本新人王決定戦は、 新人プロボクサーの日本一を決める大会。 ミニマム級からミドル級まで12階級それぞれの王者と王者の中から1人、 MVPを決める。 同大会のMVP獲得は、 世界王者への登竜門とされる。昨年11月、 東日本スーパーフェザー級新人王となった尾川選手は、 同12月の全日本新人王決定戦で西日本同級新人王の西脇一歩選手 (19) =六島=と対戦。初回から右ストレートでペースをつかむと終始攻勢で隙を与えず、 全5回終了後、 ジャッジ3人が満点 (1回につき10点) を尾川選手に与え、 150—135で判定勝ち。 MVPも獲得した。 相手も無敗を続けていたが 「倒す自信はあった」 と振り返る。その自信の根拠は、 20年続けた日本拳法にある。 相手に近づいて攻撃する接近戦が多いボクシングに対し、 蹴り技のある日本拳法は、 相手との距離を計算しながら攻撃を仕掛ける競技。 拳法で学んだ距離感や間合いは、 攻撃に威力を与える。現在、 東京新宿区で1人暮らし。 週6日、 ラーメン店で6時間働いて生計を立てる。 「ただの人間で生きるのは嫌。 世界一になる自信はある」 と明言した。現地で見守った母明美さん (50) は 「声に出すことで自分を奮い立たせているのではないか」 と、 もともと弱気だった息子を思い、 陰で支える。(斉藤理)
- 2011年12月
- スーパーフェザー級優勝、大会MVPにも輝く豊橋出身の尾川堅一選手
- プロボクシング全日本新人王(東愛知新聞23年12月)豊橋市出身の若手プロボクサー、尾川堅一選手(23)=帝拳ジム所属=が、このほど東京の後楽園ホールで行われたプロボクシング全日本新人王決定戦のスーパーフェザー級の部で優勝、大会MVPにも輝いた。小中高を通じて日本拳法の強豪として鳴らし、3年前にボクシングに転向した。プロ通算7戦全勝。来年は日本王者を狙い、将来は世界王者を目指す。(高石昌良)本格的なファイタータイプ。西日本のホープ、西脇一歩=六島ジム所属=との決勝戦も強烈な左フックと、速くて破壊力抜群の右ストレートを次々と繰り出した。KO勝ちこそできなかったが、圧倒的な大差をつけて新人王を獲得。あわせて大会のMVPにも選ばれた。1988年豊橋に生まれ、汐田小から牟呂中、桜丘高校を経て明治大へ。父親の雅一さんが日本拳法の師範(日本拳法全国連盟中部日本本部成和会)をしていたこともあり、2歳から道場に通い、小中高と地区のタイトルを総なめにした。明治大でも3年生で全日本選手権4位に入るなど活躍をみせたが、173センチ60キロの体格では体重制限なしで戦う日本拳法で頂点を極めるにはハンディがある。「頂点を狙いたい」と在学中にボクシング界に飛び込んだ。豊橋の道場で日本拳法を指導した森田敏夫さんは、「幼い頃から動体視力と反射神経、は際だっていた」と振り返る。加えて強烈な負けん気。「格闘家の素質は充分。ボクシングでも成功を収めることは間違いない」と太鼓判を押す。帝拳ジムは過去に大場政夫、辰吉丈一郎など10人の世界チャンピオンを輩出しており、育成やマッチメイクにも定評がある。ジムでは来年日本王者に輝けば、近い将来世界に挑戦させる構想を抱いており、豊橋初の世界王者誕生の可能性も出てきた。
新人王決定戦で強烈な右アッパーを繰り出す尾川選手(右)=東京の後楽園ホールで
- 2011年12月12日
- 尾川堅一(2010政経卒)氏がボクシング全日本新人王MVPに(12月12日明治大学校友会HP)12月18日(日)東京後楽園ホールで開催されたボクシング全日本新人王決定戦スーパーフェザー級で、校友で体育会拳法部出身の尾川堅一氏(2010政経卒・帝拳所属)が西日本代表西脇一歩氏(六島所属)を破り全日本新人王を獲得した。会場には後援会の大応援団を始め、体育会拳法部OB・現役など多数の明大関係者が集い、大声援を送っていた。なお、この試合で尾川選手は3レフェリーとも50-45という1ポイントも落とさない判定で勝利し、その戦いぶりが評価され、東日本新人王に続いてMVPを獲得した。対する西脇一歩選手は大阪で“西脇4兄弟”の異名をとる同じく無敗の期待の選手。距離感の取り難い鋭い左ジャブに最後まで尾川選手は苦しむものの、生来の身体の強さと明大拳法部直伝の「直突き」で攻めの姿勢を貫き、パーフェクト判定勝利となった。繰り出すパンチがガードの上からでもダメージを与えたものの、決定打には至らず、KO勝利とはならなかった尾川選手。試合後のインタビューでは「イメージするボクシングができず、単調になってしまった。左が使えなかった」と反省、大応援団には「応援ありがとうございました。帝拳ジムには偉大なチャンピオンたちがたくさんいるので、その方たちを目標に、今日の試合みたいに内容が良くなくても勝ちを積み重ねていきたいです。僕の試合の後も、東日本のお客さんも、西日本の選手たちをはるばる応援しに来てくださっている方も、最後まで双方の選手を応援していただけたらと思います。」と自分の試合だけでなく周囲も気づかう姿勢に、会場から賞賛の声が上がっていた。戦績は7戦7勝(5KO)。来年は日本タイトルなど一層の飛躍が期待される。
体育会拳法部OB現役など明大関係者の大応援団
- 2011年11月4日
- 帝拳尾川MVP「もの違う」/ボクシング(11月4日日刊スポーツ紙面)名門帝拳ジムのホープ尾川堅一(23)が、レベルの違いを見せつけて最優秀選手賞に輝いた。スーパーフェザー級で伊原健太(20)との全勝対決も、2回に左ボディーでダウンを奪う。さらに右フックで2回2分KO勝ち。20年間日本拳法で鍛えたパワー、スピードに勘の良さを存分に発揮した。技能賞はフェザー級の千波丈二(20)、敢闘賞はライト級・横山雄一(21)。勝者は12月18日に後楽園ホールでの全日本新人王で、西軍代表と対戦する。「ものが違うでしょ」。本田会長が自信の笑みを浮かべて言った。尾川は初回から右ストレートを何発もヒットし、あっけなく2回で勝負を決めた。左ボディーが右脇腹に鮮やかに命中。うずくまった伊原が立ち上がってきたが、連打のフィニッシュは右フック。「練習通り。気持ちよかった」と尾川は平然と言った。パンチが切れ、相手パンチもスエーでかわし、新人と思えぬ落ち着き。日本拳法で鍛えられた。父雅一さん(48)が愛知・豊橋で成和会という道場を持ち、尾川も2歳で始めた。小学時代に全国優勝、明大ではインカレ団体制覇、個人では全日本4位。拳法は体重無差別でパンチが得意とあって「一番レベルの高い格闘技で勝負したい」と09年に入門した。拳法では右の一撃必殺が売りで、ボクシングでも武器になった。ただ、左パンチ、ガード、リズムなど課題は多い。左ボディーは拳法でいう揚打(あげうち)。得意でなかったが「左でも崩していけるようになった」と幅を広げた。メダルもMVPも「あまりうれしくない。まず全日本。上には上がある」。拳法出身では渡辺二郎が世界王者になった。「目指しちゃいけない面もあるけど目標」と周囲を笑わせながらも、世界を見据えている。
激しくボディーを攻める尾川。KO勝利し、Sフェザー級を制した(撮影・高田文太)