ベーコンを食べて「おお!薫製!」と言いたいあなたに |
ベーコンが薫製ってご存じでした? いえいえ。 知っている方がほとんどだとは思いますが、じゃあ、皆さんが食べているベーコン、 「あぁ、薫製だなぁ」という味、しますか? 私、子供の頃からベーコンが大好きでして。 炒め物にはベーコン、スープにも、まずベーコンを炒めて。 そのままベーコンだけちりちりっと炙って食べたりも。 ほうれん草にかりかりのベーコンをかけて食べるサラダを 知った時はその衝撃で夜も眠れないほど。 自活を始めた時にも、100g100円以下の時は、必ず多めに買い、 冷蔵庫にベーコンの切れる時無し。 結婚して、一人ではまかないきれないなどの理由で手を出せなかった食材や 料理にも手を出すようになりまして、 もともとが「自分でやれそうなものはやってみたくなる」性分ですので 生活が二人になり、需要と供給の全体量が上がったことで、 いわゆる「手作り食材」にも嬉々として挑戦するようになりました。 そこで薫製。 もともとは友人に連れて行ってもらったカヌーキャンプで 釣ったマスを薫製にしたのに興味を持ちまして、 日を待たずして相方をアウトドアの売り場へ連れ出すことになります。 そこで、安価な薫製機を購入。スモークチップも購入。 またしても日を待たずして早速薫製卵作成。ついでに薫製チーズ作成。 だいたいが、酒飲みの夫婦ですので、こういったものが気に入らないわけがない。 で、相方の反応がよかったのに気をよくして インターネットで薫製を検索。 いやあ、ありますね、ありますね。 当然です。そこにはアウトドアを楽しんでいらっしゃる方々の素晴らしいレシピの数々。 そして、そういうものを見たら最後、やってみたくてたまらなくなる 非常にわかりやすい性格の女が一人。 ベーコン作りに精を出す今の私があるのも、なるべくしてなった結果といえましょう。 特に私が惹かれたのが手作りベーコン。あの、私が好きで好きでしょうがないベーコンが自分で 作れるとあらば、作らないわけには参りますまい。 手作りベーコンといえば、やはり私のバイブル「大きな森の小さな家」です。 あのなかで「とうさん」は自分で木の虚を利用して作った薫製機で ベーコンやら鹿肉の薫製やらを作ってくれたのでした。 やっぱり自分でも出来るのね、とうさん。 こんなこと、自家製天然酵母のところでも書いていたような気がしますが 本当に私のバイブルはこの本なのでしょうがないです。 私の人生にもっとも多大な影響を与えた本といえるかもしれません。 そうして、私の手作りベーコンライフが始まったわけであります。 豚バラを買ってきて、一週間かけて塩漬けして、数時間かけて塩抜きして それを日陰に置いて二日かけて風乾して、数時間かけて薫製。 ざっと10日というところでしょうか。 でもですね、この10日という時間をかけて作る価値ある、 美味しいベーコンが出来るのですよ。 自分で。 初めて食べた時は驚きました。 「あぁ、これがベーコンなのね。薫製なのね。」という味です。 すっごく薫製臭いです。当然です。2時間以上もかけていぶってますから。 味が濃いです。しょっぱいとも言われます。まぁそれも事実。 基本的には保存食ですから。 脂もすごいです。でも、この脂も美味です。 カリカリベーコンはあっという間に出来ます。 薫製ですから煙が出ます。実際、家の中で作るのはちょっとためらわれます。 なので、大体毎年夏にはキャンプにいくものですから、そのときに合わせて 肉を下ごしらえし、夕食などを食べ終わってから皆と酒酌み交わす間に ちろちろと脇で薫製を作っていたりします。 いつぞやは、ベーコンを作りおえた私が寝た後に、食べたくてしょうがなかった 同行者達が、切って焼いて切って焼いて、私が起きてくるまでに一塊り全部 食べてしまったことがありました。 なにをさらすんじゃ、おのれらは。 というのは心の声でありましたが、まぁ、そんなこともあるくらい旨い訳です。 (実際は、薫製したては、ちょいと美味しくないのです。 燻られたのがが落ち着いた次の日くらいからが旨い薫製なのです。 ものによっては酸味が強いんですね。 あれが木酢液とか竹酢液とかの成分と同じなんでしょうかね) 初めて作った時には、薫製機内の温度を上げすぎ、垂れる脂でチップを湿らしてしまい 2時間かけて見事な塩蒸し豚を作ったこともありましたが、それも良い思い出。 さて。前置きが長いのはいつものことですが、作り方が見たい方はこの次のページに 今回の顛末記と共に載せてみました。 ご覧あれ。 作り方 |
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