今年のカレンダーは自己流の製本方法で
製本してみました。
ちゃんとした製本を学ばれている方には
怒られてしまいそうなやり方ですが
版画用紙の厚さなどを考慮・・というか試行錯誤の上の
製本方法であります。
これはその製本つれづれ。



まずは、版画をページ毎に貼り合わせ。

真ん中を糸で綴じるので頭がこんがらがりますが貼り合わせるのは
1・2月分と11・12月分。3・4月分と9・10月分。5・6月分と7・8月分。
縦に見るようにするために双方の下になる部分を貼り合わせます。

こちらはカレンダーの部分。

先ほどの版画とあわせて見られるように配置して文字を印刷しております。
頭がこんがらがってこんがらがって大変でした。
印刷する前に、適当な紙で見本を作っておくことをお勧めします。
その方が安心。

版画部とカレンダー部をあわせたところ。
この状態で綴じるわけです。

版画とカレンダーが対になるようにしていますので
この状態で見ると
カレンダー部は裏返しになっています。
何で?と思いますか?
ね、頭がこんがらがるでしょう。見本を作ってください。見本を。

綺麗に揃えたらカッターでサイドを切りそろえ、
更に綺麗に揃えてきっちりとクリップで留めて
真ん中になるページに穴を開けます。


こうやって綴じていきます。

左上の白と茶の縞々の物体は糸に目のない秘書です。
虎視眈々と狙っております。
マジで私が怒る5秒前ってところです。

糸で綴じたら、また体裁を整えます。

開いた状態で揃えて切ると、本の状態にしたときは
体裁が悪いのですが、紙が厚いため、
どちらかに合わせればどちらかが合わず・・という状態。
帯に短し襷に長し・・・
ならば一つ一つの版画を大事にしようということで
こちらになりました。
本としての体裁の悪さは表紙を一回り大きくすることで
誤魔化し・・・いえ、体裁を整えたつもりです。

表紙は赤い背表紙にしたかったので、赤い背表紙をつけてしまいます。


そして、中身を綴じた方の表紙側につけておいた
のりしろ用の小さいページにのりをまんべんなくつけて


開いた表紙に開いた中身をべたっと!


ずらーーり乾かし中。
机の上の混沌とした有様が手に取るようにわかりますね。


乾いたところをゆっくりと閉じますと出来上がり。

糸で製本しているので開きがとても良いです。
製本中にサインがよれるのを恐れてサインはこの状態ではしていません。
これから作品のタイトルとサインを入れたら完成です。


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