「犬ふぐり 星のまたたく ごとくなり」・・・・高浜虚子 虚子の句にもある様に星をちりばめたような可憐な花で土手や田の畦を瑠璃(るり)色に染め、春が来た事を実感させる花であるが、この花ほど改名が論議された花も珍しい。 |
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オオイヌノフグリの果実
可憐な花に似つかわしくないという事で 「ルリクワガタ(瑠璃鍬形)」 等、種々の名前が候補に挙がり、何度も改名が試みられたが、結局、未だにこの名で通っている。 星の瞳と呼ぶ地方もあり、外国ではその瑠璃色にちなんでバーズアイ(鳥の目)やキャツアイ(猫の目)と呼ばれたり、キリストが十字架にかけられる前にハンカチを差し出した娘、ヴェロニカにちなんで 「聖女ヴェロニカの花」 と呼ばれたりする。 どれも清楚で可憐な花に似つかわしい名前で、オオイヌノフグリよりはよほど良いが、いったん付いた名の改名となるとなかなか難しいらしい。 |
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オオイヌノフグリ
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タチイヌノフグリ
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フラサバソウ(楕円形の葉は子葉)
タチイヌノフグリは茎が立つのでタチイヌノフグリの名がある。 花の大きさはオオイヌノフグリの半分以下で、気をつけて探さないと見えないもののあちこちで繁茂している。 |
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イヌノフグリ
国や埼玉県の絶滅危惧種に登録されており、上の写真も一株だけ生育している石垣を教えてもらってやっと撮った貴重な写真である。 |