ひとり暮らし面白ノート 楽しく元気に生きるSpirit&Technique

三宅菊子
じゃこめてい出版 1979.5

表紙  

初の書き下ろし。 若い女性のひとり暮らしについて9つのテーマ別に提案しています。
章のタイトルをそのまま引用すると、

美しくエレガントに・・・なにがなんでも美しく生きる
知的に賢明に・・・心にもなくバカな生き方はしない
とにかく楽しく面白く・・・エンターテイメントいっぱいをめざす
冒険的にヴィヴィッドに・・・ためにではなく、やりたいからやる
実質本位でシンプルに・・・ヘビーデューティ精神で頑丈に生きる
計画的にイキイキと・・・仕事をもってフレッシュに暮らす
きままに自由に・・・いつも夏休みの気分で押し通す
惚れて愛して・・・恋多き女としてプランする
みんなと一緒でもひとり暮らしができる・・・あきらめないで元気に頑張る

内容はインテリアや服装から仕事や人間関係や人生設計のことまで。
英語以外の語学を学ぼう、という提案の影響で私はスペイン語を習い始めました(スペイン語だったのは、当時の職場の近くに学校があったから。転職してやめましたが、スペイン語は私の世界をずいぶん広げてくれました。なので私も語学に関して三宅さんに賛成です。マスターできなくても、学ぶ前と後では何かが違うと思います)

今回再読して、なるほどと思った部分

「料理人と料理研究家はぜんぜん違う。〜略〜”先生”は批判にさらされるチャンスがほとんどなく、”一方的に作る人”というわけです。
プロの料理人は、毎日お金を払って食べに来るお客の、きびしい批判の目(舌)にさらされています。そのうえ経営の観点からも、安くとか材料を少なく、といった制約がある。〜略〜そこで、お料理の本や記事は、プロの料理人のもののほうが信頼できる。」

(自立について)

「仕事を持てばいいというものでもないし(無職でも自立した人格者はいるぞ。サラリーマンの一部には、カイシャによっかかって月給とってるだけの半自立男も多いじゃないか)でもお金を稼がなくちゃひとりで生きていけないし、全部の女が就職するには男の半分以上が失業かなあ」

中表紙の推薦文は森茉莉さんと、歌手の近田春夫さん。
この本は売っているのを見たことが無くて、図書館から借りて読みました。

表紙

チープシック表紙
三宅さんの本で推薦されているので読んだ「チープ・シック」
カテリーヌ・ミリネア+キャロル・トロイ 著  片岡義男 訳
初版1977年4月。12刷が出たくらいの頃(2003年)に新刊で買いましたが、まずそのロングセラーっぷりに驚きました。
今見ると古すぎて、逆に古くない。
書いてあることは非常に合理的で、読み物としても楽しめます。

(2011/3/6更新)