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二瓶構造解析事務所はCAEの受託解析業務を行う個人企業です。

TEL. 090-9030-1379

〒960-8063 福島県福島市柳町1-10

 
    

今後のモノつくりFURTURE

    
          

生産拠点からの脱却

     
 グローバル経済の中にあって、日本は経済を牽引してきた「加工貿易」からの脱却を図ろうとしています。国際競争力を高めるため、大手企業は労働力が安価な国外へと生産拠点を移しており、下請け、孫請けとなる中堅・中小企業への影響は計り知りません。企業体力のある下請け企業は、自社工場の国外進出を行っていますが、中小・零細企業では高いハードルになっているのが現実です。

 これは一重に日本人の所得水準の向上と長引く円高に原因があります。国内では低コストの製品を造ろうとすれば、生産体制の自動化を促進し、なるべく人員は使わないという手段しかないでしょう。出来るだけ人件費を圧縮するという流れです。
 しかし、この傾向は国内における失業者の増加に拍車をかける恐れがあります。では、日本のモノつくりはどこへ向かえば良いのでしょうか。

 その答えは欧米にあります。欧米先進国は古くから生産拠点を海外へ求めてきました。この理由は、前述した日本経済が抱える問題と同じです。しかし、彼らは数十年にわたる逆境を乗り越え、現在も先進国として世界をリードしています。

          

創造的な製品開発へ向けて

 では、彼らの国内ではどのようにこの難局を乗り越えたのでしょうか。簡潔に言えば「国内は研究開発拠点、国外は生産拠点」として産業構造の住み分けをを行ったのです。特許性や先進性の高い技術を国内で開発・管理し、国外には流出させない。そのために国内産業は研究開発を中心とした構造に組み替えました。つまり今までになかった製品の創造を国内産業としたのです。欧米にベンチャー企業が多いことからもこの事実を確認できるでしょう。

 CAE(Computer Aided Engineering)や3次元CAD等のツールはいずれも欧米育ちです。これは欧米先進国が国内を研究開発拠点化させる中で、開発期間圧縮のために彼らが発明した道具です。今や日本でも研究開発機関ではCAD/CAM(Computer Aided Manufacturing)/CAEは公知の事実ですが、中堅・中小企業のモノつくりの現場ではまだまだ認知度が低い状態です。

 今後、世界をリードする国となった日本は国内の産業構造を生産拠点から研究開発拠点へ移すことになるでしょう。その際には国内の大半の企業(製造業)は製造業務から開発業務への脱却が促されるはずです。これは避ける事ができないグローバル化経済の流れでしょう。日本は先進国の中でも産業構造の住み分けが遅れている国なのです。

 研究開発拠点化した場合、各企業に求められるのは技術力です。これは発明等のアイディアも含みますが、研究開発に耐えうる技術力があるかということになります。その点では基礎技術力の構築が重要です。なぜなら、製品開発では設計思想を試作試験で検証するからです。基礎技術力が低いと試行錯誤が多くなり、製品開発に多大な時間とコストを要します。生産業務を中心に行ってきた企業では大変な負荷がかかってきます。

 その際に効果を発揮するのがCAE技術です。製品形状を造らずとも、その製品の大まかな特性を捉えることができます。また、CAEは仮想実験ですから、いくらでも設計者のアイディアを試すことができます。CAE技術を利用して、基礎技術力UPされることをお勧めいたします。設計者の頭の中にある創造的なアイディアをCAD/CAEを用いて具現化させましょう。

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