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D&G(ドゥルーズ&ガタリ)研究会は,早稲田近辺で開催する読書会を活動の中心とした,てんでんばらばらの参加者による,自由気ままな集まりです。

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G. ドゥルーズ&F. ガタリ『千のプラトー』読書会

『千のプラトー』解題へ

13. BC7000年――捕獲装置: pp.488~

報告: 2005/09/29

扱われている分野が政治・経済関連であるためか,どうしても発言者が偏ってしまいがちで,今ひとつ議論が盛り上がらなかったかもしれません(ほとんど僕と蛭田さんが話していたような気がします...)。実際,僕が担当した範囲はマルクス経済学に対する一種の批判なので,マルクスの知識がないとそもそもなぜこのような問題が扱われるのかが今ひとつピンと来ないかもしれませんね。

amazon資本論の世界

ちなみに,マルクス「ご本尊」については,蛭田さんから次の本が入門書として薦められていました。

僕自身は宇野弘蔵の『資本論入門』(講談社学術文庫)を読んだことがありますが,これは『資本論』の復習には使えても入門書とはいえませんね。

ちなみに,参照されているフェルナン・ブローデルについては,『地中海』(藤原書店:全5分冊)が有名すぎるほど有名ですね。ブローデルの著作はどれも長すぎて,なかなか読破できませんが,読んでみると小説みたいにスラスラ読めちゃうところもあります。秋の夜長をもてあましている方はどうぞ。

amazon地中海

ついでに「従属理論」で有名なサミール・アミンについては『帝国主義と不均等発展』あたりが引かれていますね。

さて,少しこの範囲の主題から外れますが,『アンチ・オイディプス』での原始土地機械と今回の原始集団との対応が,特にレヴィ・ストロースや近親相姦の問題との関連をめぐって,真鍋さんから問題とされました。その場では正確なことは言えませんでしたし,今も手元に『アンチ・オイディプス』がないのでこの問題について答えられないのですが,もしかするとこの会の前身である『アンチ・オイディプス』読書会のレジュメが参考になるかもしれません。第18・19回あたりが参考になるでしょうか。

さらに,読書会で話題にした本の書誌情報をいくつか補足しておきます。

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「アンティゴネー」は次の本に入っています。

他にも新潮文庫(福田恒存訳!)や岩波文庫版もあるようですが,「オイディプス王」も「コロノスのオイディプス」も入っているこれが一番お得な気がします。

カール・ポランニーについては次の本が比較的気軽に読めます。

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また,前回から新たな参加者として,村山さんをお迎えしました。経済学部に所属されているそうです。みなさんよろしくどうぞ。 ――大久保

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