D&G(ドゥルーズ&ガタリ)研究会は,早稲田近辺で開催する読書会を活動の中心とした,てんでんばらばらの参加者による,自由気ままな集まりです。
● 13. BC7000年――捕獲装置: pp.481~
ようやく秋めいてきましたね。簡単に振り返っておきます。
発表者である蛭田さんからは、どちらかというとD&Gの論証の手続きや方法に関して疑念が提出され、内容に関わる議論があまり盛り上がりませんでした(カント読書会が終わってへとへとだったせいもありますが)。
蛭田さんの残りの範囲や次回の僕の担当範囲でいよいよ国家装置の内実が資本主義との関わりで問われていくので、個人的にはそちらに期待したいところです。
なお、D&Gの「原国家」の理論、すなわち、国家形態が人間の歴史においてつねに理念的に潜在している,という理論については、これがどのような有効性をもつのか、次回も引きつづき議論できればと思います。 ――大久保
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