三室高原より三室山往復

 大雪の後を狙って三室高原から三室山を往復する軽いツアーをしました。かなり樹林が込んでいてスキーにはつらいものがありましたが、それでもなんとかフルにスキーを使い、充実感のある登山でした。


日時  1999年1月23日(土)9:20〜15:30

行先  兵庫県神埼郡千種町三室高原より三室山往復

日程と記録

22日(金)

  22:30出発 === 22:50滝野社インター =中国道= 23:20山崎IC === 24:30三室高原(車中泊)

23日(土)

  7:00起床 9:20出発−−11:30大通峠−−12:30三室山(休憩1時間)‥‥15:30三室高原

 実は今回はコースが短いこともあって休養に来たのだという意識が自分の中にあった。相棒もそうだったのだろう。ゆっくり起きて、ゆっくり出発する。天気はまずまず。雪も少なくとも林道スキーが出来るくらいは有りそうだ。登山口にあった登山届けのノートを読むと一週間前に登った登山者達が、いずれも1000m地点で胸までのラッセルがあって撤退した由が書いてあった。その雪が今日もなお樹間のブッシュを覆っていてくれることを願おう。

 駐車場からすぐにシール登行となり、しばらく林道を進む。踏みしめる雪は幾分湿雪だがフカフカとしてまだ新しい。昨夜車でこちらに向かっている間は降雪には遭わなかったが、これは昨日降った雪だろうか。新雪の感触を不思議な気持ちで味わいながら進む。

 林道が終わり、山道に入ると間もなく2回の渡渉をする事になったが、これはシールを濡らしながら、スキーを履いたままでやってしまった。ただ今回はシールワックスを携帯しており、それが効いたのか、幸い雪団子は付かなかった。その後はひたすら樹林の登りを続けてゆく。大通峠はあまり視界の開けないところで、休まず登りを続ける。

 傾斜は徐々にきつくなり、尾根は細くなってゆく。かなり無理なところもシールでこなしていったが、ついに岩場となってスキーを脱がざるを得なくなった。そこには「山頂まで10分」という導標があり、その傍らにスキーをデポして、ツボ足で登ることにする。左手に見える尾根が白く、山頂からそちらに滑れたらいいとは思うが、下部は難渋させられる可能性もあり、下山地点から車への迂回を考えると、往復で十分だという判断をした。

 

 登り始めてすぐに鎖場があったが、しばらくすると疎林になり、雪も深く傾斜も適度で、ちょうどスキー向きの斜面が広がっていた。残念だがそこをツボ足で臑くらいまで雪に潜りながら一歩一歩山頂を目指す。

 

 山頂は幅は狭かったが南北に長くゆったりとしており、二人が腰を下ろすには十分だった。相棒の話だと夏は樹林で視界が効かないらしいが、積雪のおかげか今日はとても展望がよく、360度のパノラマが広がっている。若干霞んではいるが昨年縦走した駒の尾山から後山の山並みも谷の向こうに見えている。その手前の無名峰もかなり白い。それらを眺めながら頬張る寿司は旨かった。

 

 一時間の休憩の後、下山を開始する。スキーデポ地点までツボ足で慎重に戻り、スキーを履いた。そしていきなり急傾斜の横滑りから滑降を開始することになった。後は延々と斜滑降キックターンを繰り返して高度を下げてゆく。雪質は重く扱いにくい。一時相棒が「スキーを担ぐか?」と聞いてきたが、はっきり返事をしなかったら、彼も返事を待たずにそのままどんどん下っていった。

 

 雪は徐々に柔らかくなり傾斜も緩くなってスキーが扱いやすくなった。例の渡渉地点で若干の苦労があったが、間もなく林道に飛び出した。ここで3時。夕方からちくさスキー場で友人と合流してナイタースキーをすることになっているが、十分間に合う時間だ。むしろあまり早く下山してもしかたがないので、日だまりを楽しみながらここでゆっくり休憩をとった。

 再び腰を上げて15分程度で登山口に到着した。車の側までスキーで横付けしてツアーを終えることが出来たが、朝出発するときに雪に覆われていた駐車場はもう所々地面が露出しており、比較的雪に恵まれた自分たちの幸運を感謝して、山行の満足感を噛みしめた。

  17:30ちくさ高原スキー場にてナイタースキー


ホームページに戻る

[ホーム\登山\CG\絵画\徒然\プロフィール\カミさん\リンク\メール]