安達太良スキー場から安達太良山

 安達太良山はこれまで2回計画しながら日程不足や雪不足から登っていなかったが、今回は束の間の好天に恵まれて、気持ちのよいスキー登山をすることが出来た。実は今回は別の日本海側の山域を予定していたのだが、冬型になりそうだったので比較的好天に恵まれそうなこの山域に急遽変更したのだった。


日時  1999年3月28日(日)

行先  安達太良スキー場から安達太良山

日程と記録

  7:00起床 8:30ゴンドラ乗車−−8:50ゴンドラ降車場−−10:00安達太良山〜〜11:00安達太良スキー場

 稜線上は時折ガスが巻いているが午前中は何とか持ちそうといった天気。今回の山行は天気の巡り合わせが悪く、貴重な3日間のうち、昨日はあいにくの天気で松島見物になってしまった。今日は午後に気圧の谷が通り、その後冬型になるといった予報だ。今しかチャンスはない。

 スキー場はニューモデルスキーの試乗会などで結構賑わっていたが、2階ゴンドラ乗り場のまだ閉じたままのシャッターの前に並ぶ人は幸い無く、営業開始時刻少し前から待っていた我々が一番乗りだった。

 ゴンドラはかなり高度を稼いでくれる。そして乗車中に徐々にガスが晴れていくようだ。降車場からは緩やかな尾根が安達太良山頂に向かって伸びている。そこは既に森林限界に近く、気持ちの良い登山になりそうだ。シールを装着してミシミシと歩みを進める。いくつかのパーティーが我々と前後して登っている。

 日差しがさわやかで、あたりは白く美しい。軽い遠足気分でいるうちに、山頂はわずか1時間の歩きで到着してしまった。

 相棒は途中でスキーをデポするが、私は山頂までスキーを担ぎ上げて、下山に頂上直下の雪壁でスキーを使うことにした。どうせ横滑りしか出来ないだろうが、頂上から滑ることも貴重な経験だ。

 頂上からは野筈森・鉄山方面への山並みが所々に雪を置きながらジグザグを描きながら伸びている。コンパクトだが魅力的な稜線だ。いつかは鉄山を巡るツアーもしたいものだと思う。

 

 さて下山だが、やはり頂上から下を覗くと少し心地悪い。横滑りどころか階段下降をしばらく続けることになり、ビデオカメラを構える相棒が苦笑いをしている。でも逆に私はスキーというものは結構安定感のあるものだなと感じていた。

 

 やや鉄山方面にトラバースした所から下に伸びる谷をしばらく滑ってゴンドラ降車場北側の鞍部を目指すことにした。しばらく気持ちの良い滑降を楽しんでいるうちに少し下りすぎたことに気がついて右岸に登り返す。トラバース気味に往路の北の谷に入り、そこからは予定のコースをたどる。

 やがて先行パーティーのシュプールが現れる。彼らもやはり例の鞍部を目指しているようだ。白い緩やかな斜面が続き、まばらな樹々をスラロームしつつイメージ通りのルートをたどった。

 鞍部から下についてはイメージ出来ていなかったのだが、うまい具合に雪が続いている。先行パーティーのシュプールは巧みに雪をつなぎながら伸びており、かなり土地勘のある慣れたパーティーだなと感じさせた。そのシュプールをガイドに高度を下げて行くと、ひょっこりゲレンデの途中に飛び出した。なるほど納得のコースだ。短時間だったがツアーの楽しさが凝縮して詰まっている素晴らしいツアーだった。我々はホッと一息ついて車の待つ駐車場までゲレンデスキーを楽しんだ。


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